小さな本の数奇な運命 の商品レビュー
本の独白という面白い視点で語られる物語。主人公の本が、今の持ち主に購入されるまでの人生(本生?)が面白い。自分の家の本たちも、こんな風に考えたりおしゃべりしたりしてるのかと思うとクスッときた。
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図書館で読了後に購入。本による独白本。本屋の棚で本に呼ばれている気がするとき、ひょっとするとひょっとして本当に呼ばれているのかもしれません。予定された期間内に第四の主人が見つからなければ、古紙リサイクルという名の死あるのみ。そんなシビアな運命を背負った一冊の古本が、ウィットに富ん...
図書館で読了後に購入。本による独白本。本屋の棚で本に呼ばれている気がするとき、ひょっとするとひょっとして本当に呼ばれているのかもしれません。予定された期間内に第四の主人が見つからなければ、古紙リサイクルという名の死あるのみ。そんなシビアな運命を背負った一冊の古本が、ウィットに富んだ語り口でサラッと吐き出すセリフは不意打ちのごとく胸に突き刺さり、おいそれと手放すことのできない一冊になりました。
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1時間くらいでさらっと読めます。本の独り言というか、苦悩というか。最初読んだときは、なんていうかもっと面白い気がしたのだけれど、こんな感じだったっけ?この本のように、本に感情があったとしたら、その時々で中身がかわるってこともあるような気がしちゃいます。
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初めましての作家さん。 今まで本に纏わる物語とか、書店をモチーフにした物語とか 本に係わる物語はいくつか読んできた。 が、本書の語り手の「ぼく」は、一冊の本。 そしてぼくは古書店の片隅で客が自分を買ってくれるかどうかを 期待と不安と恐れの入り混じった状態で待っている。 何故なら、...
初めましての作家さん。 今まで本に纏わる物語とか、書店をモチーフにした物語とか 本に係わる物語はいくつか読んできた。 が、本書の語り手の「ぼく」は、一冊の本。 そしてぼくは古書店の片隅で客が自分を買ってくれるかどうかを 期待と不安と恐れの入り混じった状態で待っている。 何故なら、ヴァカンスまでに売れなければ リサイクル=古紙として廃棄処分されてしまうからだ。 まさに絶体絶命の状況からはじまり、60年を振り返る。 著者名やタイトルは明かされることはなかったけれど 読んでよかったと思いました。 薄い本なので、あっという間に読めます。 本好きさんなら好きな作品になると・・・思いたい。 古本屋で、猛烈アピールされてみたいです。
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本が自分の人生を振り返って語るお話。古本屋さんに並ぶ本がこの作品の本みたいに人格を持っておしゃべりしだしたら面白いなぁ。今も自分の家の本棚で隣同士になった本たちが仲良く会話したり、残念ながら馬が合わなかったりしているかもしれないと思うととても楽しい。 また、テレビ等の娯楽がだ...
本が自分の人生を振り返って語るお話。古本屋さんに並ぶ本がこの作品の本みたいに人格を持っておしゃべりしだしたら面白いなぁ。今も自分の家の本棚で隣同士になった本たちが仲良く会話したり、残念ながら馬が合わなかったりしているかもしれないと思うととても楽しい。 また、テレビ等の娯楽がだんだんと進歩していったとしても読書の楽しさは薄れないこと、本は大切に扱わなければいけないことを改めて感じた。
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古書店の片隅で誰かに手にとってもらえるのを待っている一冊の本が、自らの人生を語りだした。夏までに売れなければリサイクルに出されるという死刑宣告されてしまい・・・。本としては幾世紀も読み継がれ、超高齢者(?!)になるのが目指すべきゴールらしい。本が感情があるとこんな感じなのかなと思...
古書店の片隅で誰かに手にとってもらえるのを待っている一冊の本が、自らの人生を語りだした。夏までに売れなければリサイクルに出されるという死刑宣告されてしまい・・・。本としては幾世紀も読み継がれ、超高齢者(?!)になるのが目指すべきゴールらしい。本が感情があるとこんな感じなのかなと思うと愛おしく思えてくる。
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古本屋でリサイクル間近の一冊の本が買ってくれる人を必死に待っている。 海外文学の知識がなく、90ページにも関わらず、本文と訳注を行ったり来たり、、、知っていたらもっと楽しめたなと。 所々クスッと笑えるところもあり、手に取ってもらおうと必死な本の姿が愛らしかった。 本屋や古本屋で本...
古本屋でリサイクル間近の一冊の本が買ってくれる人を必死に待っている。 海外文学の知識がなく、90ページにも関わらず、本文と訳注を行ったり来たり、、、知っていたらもっと楽しめたなと。 所々クスッと笑えるところもあり、手に取ってもらおうと必死な本の姿が愛らしかった。 本屋や古本屋で本一冊一冊が熱烈なアピールをしてきてると想像すると、これから手に取るのもドキドキする。。
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ボリュームがあまり無いのもあるけど、必死に読んでしまって、あっという間に終わってしまった。本の人生って、面白い。 もっとあの辺りの文学に詳しかったら、もっと理解できたのかなと思うと、悔しい。 あとがきにあった、一人芝居を観てみたい。
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ある一冊の本が視点。 古書店の片隅に置かれた本が誰かに買われるのを待っている・・・というお話し。 なかなか、いろいろな想像をふくらませてくれた。 本屋、古書店、図書館。 それらに置かれて並んでいる本たち。 いったいどんな思いで、人間を見ているのだろうか。 「買ってくれるのかな...
ある一冊の本が視点。 古書店の片隅に置かれた本が誰かに買われるのを待っている・・・というお話し。 なかなか、いろいろな想像をふくらませてくれた。 本屋、古書店、図書館。 それらに置かれて並んでいる本たち。 いったいどんな思いで、人間を見ているのだろうか。 「買ってくれるのかな」、「この人に買ってもらいたい」…。 本たちにもいろんな思いがある・・・、そんな空想を抱く。 短篇でも短い短篇。 あっという間に読めてしまう。 しかし、繰り返し読みたくなる本。
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古書が自分の人生を語りだすという設定。 「トイ・ストーリー」を観たときは何とも思わなかったけれど、本が擬人化されると、あることないこといろいろ考えてしまうのはなぜだろう。 とりあえず我が家のトイレにずらりと並ぶ『キン肉マン』と『キン肉マンII世』を、持ち主の部屋に移動させよう...
古書が自分の人生を語りだすという設定。 「トイ・ストーリー」を観たときは何とも思わなかったけれど、本が擬人化されると、あることないこといろいろ考えてしまうのはなぜだろう。 とりあえず我が家のトイレにずらりと並ぶ『キン肉マン』と『キン肉マンII世』を、持ち主の部屋に移動させようと思います。
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