カラマーゾフの兄弟(下) の商品レビュー
大審問官、あ〜難しい!!手に負えない!!大作過ぎる! あのかわいらしいアリョーシャが、どうやって“悲劇的な謎の死”をとげるのか、どきどき。ドミートリイの身代わりになって?しかし結局彼は死なない。未完だったんじゃん! 良心の問題:「こんな情けに俺は堪えられるだろうか、俺に...
大審問官、あ〜難しい!!手に負えない!!大作過ぎる! あのかわいらしいアリョーシャが、どうやって“悲劇的な謎の死”をとげるのか、どきどき。ドミートリイの身代わりになって?しかし結局彼は死なない。未完だったんじゃん! 良心の問題:「こんな情けに俺は堪えられるだろうか、俺にこれほどの愛情をかけてくれるなんて、俺はそれに値する人間だろうか?」良心を攻撃されたらひとたまりもない。柔よく剛を制す。本当にそう思う。 ドストエフスキーの作品、心理描写がドラマチックで引き込まれる。そしていつの間にか、登場人物と一緒になって、愛に打ち震えている自分に気が付く。僕の心の叫びは、感嘆符に埋もれる。芝居を演じているみたい。人生が鮮やかに見える。 最後、イリューシャの葬式に際して、アリョーシャが少年たちに語る場面、甘酸っぱい。一人の親切で勇敢な少年を葬ったことを忘れないで。善良な美しい感情で結ばれているから!「ああ、子供たち、ああ、愛すべき親友たち、人生を恐れてはいけません!何かしら正しい良いことをすれば、人生は実にすばらしいのです!」感激する! ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『カラマーゾフの兄弟』やっと読み終えた翌日のテスト 「もしもあなたが生まれ変わったキリストだと分かったらどうするか、自由に想像して書きなさい」 何てタイミング!これはもはや『大審問官』書くほかない! 答案:私はキリストであることを絶対に明かさない。今更何をのこのこやって来た?私には昔語ったことに対して、何一つ付け加える権利はない。邪魔なのだ。 私はかつて人間に自由を約束し、そのためにパンを与えなかった。服従がパンで買われるところに自由はない。しかし人間は、自由よりも地上のパンを求めた。 私は人間をあまりに高く、尊く評価しすぎたようだ。彼らは私が考えていたより、ずっと哀れで愚かだった。臆病でかよわく、永遠に汚れた罪深き存在。彼らは卑しくあることに堪えられなくなった。自由であることが恐ろしくなったのだ。 また、私はパンを与えなかったために、有史以来の人類最大の苦しみ、跪拝の統一性を解消できなかった。自由の身であり続けることになった人間にとって、ひれ伏すべき対象を見つけ出すことくらい、やりきれぬ苦労はなかったのだ。 私は弱い魂に恐ろしい贈り物をした。善悪の自由、良心の自由は、混乱と苦しみを残した。 悪魔は言った。「人間の良心を支配し、地上のパンを与える者こそ、人間を支配できる。自由の苦しみから解放してやれる。自由を放棄し、服従によってのみ、人間は自由になれる。その時初めて、平和と幸福が訪れる」と。そして、無力な人間への愛から、どんな罪でも償った悪魔は、良心の呵責を被ってくれた恩人として崇められるようになった! 私には、人類の前に再び姿を現す資格はないのだ。
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ドストエフスキー作品って 暗くてじめじめしてて 途中で本気で読むのやめようか迷うけど 最後まで読んだときの満足感がはんぱない。 ドストエフスキー 天才。この一言。
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名実ともに世界最強小説の下巻。 自分は気付いたら読み終わってました なんだかんだいって、最後の章が一番 ドストさんらしさが出ていると思います。 これは死ぬまでに何度も読む本です。
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昨日ついに読み終わりました。 実際読んでいた期間はそんなに長くなかったのですが、色々あって読書できない日が多かったので…(-.-;) 予想通り、下巻は怒濤の展開でした。 これから読む方もいらっしゃると思いますので、内容はヒ・ミ・ツ v(゚∇^*)⌒☆ それにしても、人の心の...
昨日ついに読み終わりました。 実際読んでいた期間はそんなに長くなかったのですが、色々あって読書できない日が多かったので…(-.-;) 予想通り、下巻は怒濤の展開でした。 これから読む方もいらっしゃると思いますので、内容はヒ・ミ・ツ v(゚∇^*)⌒☆ それにしても、人の心の動きをこんなにも克明に描いた作品を読んだのは初めてであります。 相手や状況によってくるくると変わる人の心。確かに自分も刻々と心理状況が変化していくのを自覚したことはあります。でもそれを言葉にするということがどれほど難しいか。 人間とは、かくも複雑なものなりや。 自分がその深遠なる心を持つ人間であることを誇りに思える、素晴らしい小説でした。 でも好きなのはやっぱり『罪と罰』かな(´∀`)
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「幻想の中でじゃなく、現実に生きているんだ。なぜなら、苦悩こそ人生に他ならないからね。苦悩がなかったら、たとえどんな喜びがあろうと、すべては一つの無限なお祈りと化してしまうことだろう。それは清らかではあるけど、いささか退屈だよ。」
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父親殺しの嫌疑をかけられたドミートリイの裁判がはじまる。公判の進展をつうじて、ロシア社会の現実が明らかにされてゆくとともに、イワンの暗躍と、私生児スメルジャコフの登場によって、事件は意外な方向に発展し、緊迫のうちに結末を迎える。
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ロシアの泥臭い感じ、階級格差、街の人々やその生活が非常に生々しく伝わってくる。一人一人の人物描写も卓抜。すでに何度も読み返しています。
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いよいよ最終巻。やはり名著でした。 物語を通して、やはり登場人物の描写が細かく、台詞回しが非常に絶妙。 なんでこんな表現が浮かんでくるんだろうか……。 様々な思想が入り混じる世界観。 複雑に絡み合う人間関係。 果たして純粋さなのか狂気なのか。 実はこれはまだ第一部...
いよいよ最終巻。やはり名著でした。 物語を通して、やはり登場人物の描写が細かく、台詞回しが非常に絶妙。 なんでこんな表現が浮かんでくるんだろうか……。 様々な思想が入り混じる世界観。 複雑に絡み合う人間関係。 果たして純粋さなのか狂気なのか。 実はこれはまだ第一部で、十数年後を描いた第二部との二部構成を予定していたそうだ。だが、ドフトエフスキーが他界してしまい未完に。これだけでもとても面白かったけど、二部も読んでみたかったなぁ。 ロシアという国について、もっと知ってみたくなりました。
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やっと、読み終えた。。。 中巻と下巻で約一ヶ月。 イッポリートの論告は、かなり苦痛だったけど、そのぶん逆にフェチュコーウィチの弁論がちょっとカタルシス。 ドミートリィとイワンとアリョーシャ。 カテリーナとグルーシェニカ。 最後にスメルジャコフ。。。 グチャグチャに絡み合う人間...
やっと、読み終えた。。。 中巻と下巻で約一ヶ月。 イッポリートの論告は、かなり苦痛だったけど、そのぶん逆にフェチュコーウィチの弁論がちょっとカタルシス。 ドミートリィとイワンとアリョーシャ。 カテリーナとグルーシェニカ。 最後にスメルジャコフ。。。 グチャグチャに絡み合う人間関係。 結局、これって何やったん? っていうんが感想。 ドフトエフスキーの宗教観、世界観が読める本。 ところどころに深すぎて、ちょっと言葉が見つからない。 けど、リーザに一番心が惹かれた。。。
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もっともっと暗い闇。 なんだろう、日頃どうしてこの世はこうなんだ!と思っていることがすべてものすごいストーリーで語られているような。これはまた読むしかない。違う人の翻訳にも挑戦しよう。
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