イニシエーション・ラブ の商品レビュー
あまりこのテの本は読みませんが、なかなか面白かったです。勘のいい人はわかるのかもしれないけど、私は最後までわからなかった! この内容あってこの題名ありって感じです。
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出版社に勤めている先輩から 「これは凄いぞ、読んどけ!」 と薦められた。 その時一緒に居た友達が「じゃあ買います!」と言ったので貸してもらい、読了。 1980年代の夏、鈴木夕樹と成岡繭子は出会った。 お互いは出会った日から惹かれあい、いつしか恋人同士となる。 繭子の望むように夕...
出版社に勤めている先輩から 「これは凄いぞ、読んどけ!」 と薦められた。 その時一緒に居た友達が「じゃあ買います!」と言ったので貸してもらい、読了。 1980年代の夏、鈴木夕樹と成岡繭子は出会った。 お互いは出会った日から惹かれあい、いつしか恋人同士となる。 繭子の望むように夕樹は接し、繭子も夕樹の思いに答える。 2人はずっと幸せに過ごすように思えた……。 SIDE-AとSIDE-Bに別れているこの本。 SIDE-Aでは「繭子、贅沢な女だなー」とか「夕樹、健気だなー」とぼんやりした感想を持ちながら読み進める。 けれど、幸せそうな二人の甘い生活っぷりに砂糖菓子でも噛み砕く思い出読む一方、微笑ましくもあった。 SIDE-Bに移っても、甘い様子が続き、「何だこれは。ただの恋愛小説か?」と思いながら読む。 ラストのほうは展開が変わってきて、「あぁ、こんな終わり方か。別に普通の本だよな」と思いながら読み…… 最後の2行で、度肝抜かれた。 え?ええ?えええ?? な、何で?何これ? わけがわからなくなり、先輩に会った時に頼み込んでどういうことか教えてもらった。 ヒントを教えてもらって改めて読み返してみると、文章中に隠されているトリック?が見つかる見つかる。 この行動はそういうことだったのか、と、どんどん納得させられる。 2回読了して、やっとすっきりした気分になり、凄い本だなと思わされた。 ページ数は並。 文章は平易なので3時間もあれば読めます。 でも、2回読み返すことになるかも。 1回で謎が解けたら凄いと思います。
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大学生の夕樹が合コンで知り合った繭子と初めての恋に落ちる・・・ 一生をこの人と・・と情熱をかけたふたりは 夕樹が就職し、東京に転勤、遠距離になってから、緩やかに歪んでいく。 東京で新しく知り合った美弥子に、 初めての恋愛はイニシェーションだと言われる。 初めての恋愛ではその人しか...
大学生の夕樹が合コンで知り合った繭子と初めての恋に落ちる・・・ 一生をこの人と・・と情熱をかけたふたりは 夕樹が就職し、東京に転勤、遠距離になってから、緩やかに歪んでいく。 東京で新しく知り合った美弥子に、 初めての恋愛はイニシェーションだと言われる。 初めての恋愛ではその人しかしらないから、それが全て。 しかし、それは大人になるための入社式・イニシェーションのようなもので それを通過して、本当の恋愛を知るのだと・・・ そして夕樹は繭子と別れ、美弥子と付き合いだす。 しかし、お互いにイニシエーションを経験した大人同士 この関係が長く続かないことを感じ取っている ラストは、夕樹が美弥子から違う名前で呼ばれたところで終わった。 その先はなかったかが、美弥子は他の男と二股をかけていたということなのだろう。 夕樹はこれからも、さまざま女と出会い別れ、大人になってゆくんだな。 最初のこの人が一生・・・なんて甘酸っぱい思いは忘れていたけど、 私にもきっとあったんだよね・・・・ いつしか私も大人になってしまったんだなぁー
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普通の恋愛小説だと思って読み進んでいったら見事にしてやられました・・・。それまで感じていた苦しさはなんだったんだ!と怒るのも忘れるくらい。漠然とした曖昧さ、不安定さは感じていたけれどそう来るとは。同時に女のしたたかさを味わいました。もう一度読み返してマユの心情を考えてみると怖さ倍...
普通の恋愛小説だと思って読み進んでいったら見事にしてやられました・・・。それまで感じていた苦しさはなんだったんだ!と怒るのも忘れるくらい。漠然とした曖昧さ、不安定さは感じていたけれどそう来るとは。同時に女のしたたかさを味わいました。もう一度読み返してマユの心情を考えてみると怖さ倍増。だけど怖いだけじゃなくて、マユにはマユなりの悲しみがあったんじゃないかな、と思うのは甘すぎでしょうか。イニシエーション(通過儀礼)としての恋から学んだこと。それは男性よりも女性を大きく変えるのかもしれません。女性にとって恋愛は人生そのものである、という言葉もあるくらいだし・・・それにしても怖い。
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結局一読しただけでは「ネタ」分からずネットでオチを検索してしまった。それでも声が出るくらい吃驚した。自力で分かった人は凄い興奮したんだろうなぁ。不必要なくらいの性描写とあまり分からない八十年代文化の描写がなぁ・・・
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私の2004年の一番おすすめです。 なにを書いてもネタバレだらけの作品。3人に貸して誰もよめないエンディング!
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途中トリックがわかってしまった! でもラストまで楽しく読めた本。 読みやすくてよい=^-^= 「なんか面白い本貸して〜」って言われたらコレかな?って…
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普通のベタな恋愛小説だと思っていた。合コンで出会い、恋に落ち、この愛は永遠だと思うが遠距離恋愛に疲れ、妊娠・堕胎、新たな人との出会いでこの恋はイニシエーション(通過儀礼)だったのだと気づく・・・。最後のページを読むまでは、そんな普通の話だと思っていた。主人公”たっくん”に、最初は...
普通のベタな恋愛小説だと思っていた。合コンで出会い、恋に落ち、この愛は永遠だと思うが遠距離恋愛に疲れ、妊娠・堕胎、新たな人との出会いでこの恋はイニシエーション(通過儀礼)だったのだと気づく・・・。最後のページを読むまでは、そんな普通の話だと思っていた。主人公”たっくん”に、最初は今時珍しい若者だと好感を持ったのに、後半は嫌悪感を抱くほどの変わりようを感じたこと以外は特に不思議にも思わず・・・。最後の2行で頭が混乱、思考はショート。「は!?」。意味が理解できず、最初からページをめくりなおし、ネットでも調べる。真相を知り、この物語の深さと伏線の多さに改めて驚き、「やられた!」と思った。
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これはねぇ、映像化できない。もうこの『映像化不可』という言葉自体がネタバレ。その意味は読んでからのお楽しみ。
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よくある恋愛モノだと思い、ボケーっと読んでたら、とんでもなかった。読後の瞬間に時限爆弾のスイッチが入り、爆発するまでの時間のもどかしさは、思い出すのもイヤになる。騙されたというよりも、「これはミステリになるのか?」という感が強い。確かに伏線はある。しかし、淡々と進んでいく典型的な...
よくある恋愛モノだと思い、ボケーっと読んでたら、とんでもなかった。読後の瞬間に時限爆弾のスイッチが入り、爆発するまでの時間のもどかしさは、思い出すのもイヤになる。騙されたというよりも、「これはミステリになるのか?」という感が強い。確かに伏線はある。しかし、淡々と進んでいく典型的なストーリーに違和感さえも気づかないまま、ラストで世界が引っくり返る。タイトルに対するイメージもがらりと変わってくる。再読の習慣はないが、2度読まずにはいられない。
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