コイノカオリ の商品レビュー
恋愛アンソロジー。 「水曜日の恋人/角田光代」 この人の書く物語はいつもどこか寂しいなぁ。 胸がちくっとしちゃうよ。 「最後の教室/島本理生」 うーん、切ない。 ままならない心って。 「泣きっつらにハニー/栗田有紀」 切ないのに、主人公がちょっとおバカで明るいのが救いかなぁ。...
恋愛アンソロジー。 「水曜日の恋人/角田光代」 この人の書く物語はいつもどこか寂しいなぁ。 胸がちくっとしちゃうよ。 「最後の教室/島本理生」 うーん、切ない。 ままならない心って。 「泣きっつらにハニー/栗田有紀」 切ないのに、主人公がちょっとおバカで明るいのが救いかなぁ。 だって、高校生だもんね。 知ってるような顔してるけど、まだ、何も、判らなくて当たり前なんだ。 「海のなかには夜/生田紗代」 あぁ、もうヤダ! 幸せになってほしいのに…悲しい。 「日をつなぐ/宮下奈都」 宮下さん、相変わらず豆のスープなのね。 でも、食事って大事だって思う。 修ちゃんのお話、明るい光が射すようなものでありますように。 「犬と椎茸/井上荒野」 あー、もうヤだなぁ。 なんで人は幸せになれないんだろう。
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角田光代「水曜日の恋人」 母と不倫しているイワナさん イワナさんが好きになってしまった真帆 文化祭を抜け出してふたりで遊びにいくが・・・ 島本理生「最後の教室」 定時制の高校へ通う「僕」 同じクラスに通う年上の女性梨本さんにひかれる 彼女の実際の年齢を知って・・・ 栗田有起「泣きっつらにハニー」 父の会社が倒産してしまった繭子 友達のチカの紹介でマッサージ店でバイトを始める そこのオーナーの男性「ママ」に恋をする 生田紗代「海のなかには夜」 サークルの合宿で海にきた佐智子 サークルには好きでつきあってるのにいっしょにいると居心地が悪い高橋さん 飲み会中ふたりで抜け出して海辺で話す 宮下奈都「日をつなぐ」 中学生のときに修ちゃんを好きになった真名 高校でつきあい修ちゃんは大学、真名は信用金庫につとめる 遠距離恋愛のあと修ちゃんの就職を機に結婚し赤ちゃんが生まれる 井上荒野「犬と椎茸」 夫が定年を迎えて毎日が気まずい朋子 若いころに恋人を朋子からとった真梨絵は乳がんで死期が近いという 娘は両親を思って朋子の嫌いな犬を飼うことを提案する ちょうど半分角田光代、島本理生、生田紗代は読んだことあるけど他の人は初めて そんなかで今まで読んだことない栗田有起と宮下奈都がよかった 栗田有起の「泣きっつらにハニー」は父が倒産して家族が今まで感じたことのない不幸のどん底へ落ちてしまったやるせなさ バイトを始め、それも風俗街のマッサージ店という未体験の世界へ そしてそこで自分のまわりにはいないタイプの男性に惹かれる ママに身の上話をすることで自分は特別なところをアピールしたいけれどもママから返ってきた話は自分の小ささを感じさせるもっと大きな大人な話 自分のちっぽけさを思い知る繭子 これからちょっとずつ大人になってがんばっていこうと感じさせる温かいお話でした 宮下奈都の「日をつなぐ」は中学校で体育着を貸してもらったことから始まる恋 わからない問題を聞くなどちょっとしたことで好きな彼に接していく あるとき彼がブルーハーツのライブに行こうと誘われ両想い 遠距離恋愛でも「ブラジルとアメリカ」「土星と輪」相手の気持ちがわからなくなりそうでも信じていける言葉 これだけで僕のツボ的にもう胸キュンです そして結婚、育児疲れ 再び相手の気持ちがわからない伝わらない 彼のためにつくった豆のスープをいらないと言われ 豆のスープを作るのやめたときにほしいといわれる 迷わず彼のためにがんばろうと思った後で元気を出す 最後の彼の話が真名だけじゃなくこっちも気になるけど いつも真名のことを想っている修ちゃんのことだからきっといい話だと信じられるラストでした
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「泣きっつらにハニー」がよかったな。 「日をつなぐ」も。 修ちゃんの話ってバイオリンのこと?って読後しばらく経って思いました。 ほんと私ってにぶい(苦笑)
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だれかを好きになるというのは こうしてボウリングをしにくるようなことで それ以上でもそれ以下でもないんじゃないか。 たとえばあと七年後、 二十歳の私が恋を知ったとしても、こんなふうにしているんだろうし、 十七年後、三十歳の私がだれかを強く思っていても できることはせいぜいこういう...
だれかを好きになるというのは こうしてボウリングをしにくるようなことで それ以上でもそれ以下でもないんじゃないか。 たとえばあと七年後、 二十歳の私が恋を知ったとしても、こんなふうにしているんだろうし、 十七年後、三十歳の私がだれかを強く思っていても できることはせいぜいこういうことなんじゃないか。 私たちはだれかと家族でいたり好きになったり恋をしたりするけれど 突然そんな全部を無にすることもできるのだ。だれとも会わなかったみたいに。 会ったことにこれっぽっちも意味なんかなかったかのように。 そうしてそれきり忘れてしまうことだってありえる。 忘れてしまったら、もうその人は存在しないのと同じだ。 忘れることも、忘れられることもこわかった。こわいものなのだと、はじめて知った。 角田さん以外は、あまり知らない作家さんたちでしたが・・・ どの話もそれぞれ良かったと思います。 儚くって淡いコイノカオリ。
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アンソロジー。島本理生が目当てだったんだけど 「泣きっつらにハニー」が一番面白かった。 蜂蜜マッサージしてもらいたい。あとママ素敵。
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角田光代さんの話は、「水曜日の恋人」。 不倫相手がかわいそうになった。そしてお母さんが嫌い。 やはり角田さんは読みやすい。というか文章が丁寧で美しい。 島本さんが好きで読んだ「最後の教室」はいまいち好きじゃなかった… 男女共になんか変。こわい。 実は彼女が40歳だったみたいな...
角田光代さんの話は、「水曜日の恋人」。 不倫相手がかわいそうになった。そしてお母さんが嫌い。 やはり角田さんは読みやすい。というか文章が丁寧で美しい。 島本さんが好きで読んだ「最後の教室」はいまいち好きじゃなかった… 男女共になんか変。こわい。 実は彼女が40歳だったみたいな話。 一番好きなのは、豆料理の話。最後がどんな話なのか気になるし、豆料理が作りたくなったから。 「泣きっ面にハニー」も面白かった。 ハチミツエステ、ぜひして頂きたい。
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ゆるくつけた香水、彼のタバコや汗の匂い、好きな人に作った特別な料理など、 柔らかい恋の匂いをモチーフに繊細に、あるいは大胆に綴る、6つのラブス ト-リー。 角田光代、島本理生、栗田有起、生田紗代、宮下奈都、井上荒野。 特に衝撃的な内容はなく、さらっと読み終わる内容。 なかでも宮下...
ゆるくつけた香水、彼のタバコや汗の匂い、好きな人に作った特別な料理など、 柔らかい恋の匂いをモチーフに繊細に、あるいは大胆に綴る、6つのラブス ト-リー。 角田光代、島本理生、栗田有起、生田紗代、宮下奈都、井上荒野。 特に衝撃的な内容はなく、さらっと読み終わる内容。 なかでも宮下奈都さんの「日をつなぐ」が印象的。育児ストレスがたまりながら、豆のスープを作り続けるお話。 世代的にも近いせいか、文面からの閉塞感がたまらない。 というか食べ物が出てくる話に弱いので、そのせいもあるかもしれないけれど…。 ほかはとくに印象に残らず。
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図書館にて。 恋とは、素敵で残酷で過酷だなと思った…。 「日をつなぐ」宮下奈都 これは今の私だから実感して読める辛さ。辛すぎる。
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6人の作家さんの作品が読めます。 読み終わって思うことは、特に好きな作品はなかったということ。それぞれの個性が出ていて面白いとは思うものの、どれも好きになれませんでした。残念。 しかも内容はみんなうまくない恋愛の話。 「泣きっつらにハニー」が唯一、クスって笑えて、設定も好...
6人の作家さんの作品が読めます。 読み終わって思うことは、特に好きな作品はなかったということ。それぞれの個性が出ていて面白いとは思うものの、どれも好きになれませんでした。残念。 しかも内容はみんなうまくない恋愛の話。 「泣きっつらにハニー」が唯一、クスって笑えて、設定も好きな作品でした。 他はみんな暗くて湿ったような作品で私はあまり好きじゃないです。ただ、6人の個性を見ることが出来るのは面白いので、☆2つ。
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<内容>最近、恋のしかた、忘れてませんか? ひとは、一生のうち何度恋におちるのだろう。ゆるくつけた香水、彼のタバコや汗の匂い、好きな人に作った特別な料理。柔らかい恋の匂いをモチーフに繊細に、あるいは大胆に綴る、6つのラブスト-リー。
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