オカルト の商品レビュー
田口さんの短編集。題…
田口さんの短編集。題名がオカルトとなっているけど、怖いものではなく非現実感溢れる話が綴られている。田口さん自身が非現実的な体験を数多くしているから、こんな話が書けるのだろうと思う。これは深く考えるような物ではなく感じるものでしょう。読んでみて不思議な気持ちになりました。
文庫OFF
わかるんだよな と わかんねえな が混在してた。自分だけじゃないんだという安心とランディへの畏怖を感じる、そんな作品
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・「いいんだ、なんでも。理由や理屈はどうでもいいんだ。今、こうして会っているってことが大事なんだから。君にはもう一人、パートナーがいる。よくわからないけど感じるんだ。でもその人は生きている人間じゃないみたいだ。その人っていうか魂が君をずうっとどこかから助けてる。こうして今夜会えたのも、そのおかげかもしれない」 石井君はそう言って空を見上げるポーズをした。 思わず私も上を見たけど、ホームの天井が見えただけだった。 「とにかく、君に伝えたいことがある」 石井君はぎょろりと目を見開いた。ああ、あの目だ。あの力のある目の光。 十八年前とちっとも変わってない目だった。 「いま、ちょうど君はゼロだ」 「ゼロ?」 「そう。プラスマイナスゼロ。十月三日が誕生日だったよね?」 「よく覚えてるわね・・・・・」 「今度の誕生日が第二の誕生日。一歳だ。新しい人生が始まる」 「おお、すごいな・・・・・。ドラマチックだ」 「君は三十六年かけて学んだことを、これから三十六年かけて形にしていくだろう」 「あと、三十六年かけて、ってことは七十二歳までってこと?」 「そうだね」 「そっから先は?」 私は思わず聞いた。 「そこから先はわからない」 「私は七十二歳で死ぬのかな」 「そうかもしれない」 あっけないくらい簡単に石井君は答えた。 ・狂気ですらバランスなんだ。 生きるためのバランス。 ・数字の謎
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初めての田口ランディの作品がこれで本当に良かった。エッセイなのか詩集なのか小説なのかよくわかんなくなる書き方がさらにいい。この不思議な世界観大好き
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あかね文庫より。久々の田口ランディ。これはエッセイなのかショートショートなのか。長さもバラバラだ、と思ってたら、あとがきに高校の時に書いたものを手直ししたり、書いた年代がバラバラなのだ、と書かれていた。どおりで。面白いのもあったけど、そうでないのもあり。霊的な力を持ってる人はいるんだろうと思う。私の周りにはいないけど。あぁ幽霊が見える人はいたか。ここに出てくる秋山さんみたいな人が知り合いだったら、何かあった時質問できていいのに。
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途中で投げ出してしまった。。 2か月してまた手に取り読了。 小説なのかエッセイなのか どこが事実でどこからが空想なのか わからなくなってくる。
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短編とも言えない短編。ショートオムニバス。 新耳袋のようなものを期待していたが、日常から少しズレた体験があったことを小説的な語り口で綴った感じ。オカルトというならばオカルトなのかもしれないけど、求めていたようなものではなかった。
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何だか分からないけど不思議、っていう話の集まり。 たまにはこういう感性だけで読む本も良いんじゃない。
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スピリチャルなおはなしやオカルトのおはなしって結構好き(笑) ランディさんは、信じていないと書いてあったけど これだけいろいろ経験していたら、絶対片足突っ込んでいると思う(^^;) 「さようなら」わたしはこれからこのコトバの意味をかみ締めながら言って行こう。
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スピに心頭してる人やったらひくなぁ~と思いこわごわ読みましたが、そんなこともなく見えないモノは確かにあるけどそれを外に求めてるのではなく、自分の中のモノと対峙している感じが良かった。
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