幻夜 の商品レビュー
白夜行の続編といわれているこの作品。これはまだ文庫化されていなかったのでちょっと奮発でハードカバーで買いました。でも古本(笑) 美冬=雪穂かと思わせられる記述は何個もあったし、おそらくそうなんだろうな、と。 白夜行をドラマでみていたせいか、雪穂のイメージはつくりやすい。で...
白夜行の続編といわれているこの作品。これはまだ文庫化されていなかったのでちょっと奮発でハードカバーで買いました。でも古本(笑) 美冬=雪穂かと思わせられる記述は何個もあったし、おそらくそうなんだろうな、と。 白夜行をドラマでみていたせいか、雪穂のイメージはつくりやすい。でもそのイメージと美冬は少しずれた。 白夜行はあれでよかったって思うけど はたして幻夜のラストはこれでよかったのか疑問なところです。 はたしてこんなふうにだれも信用せず周りの人間をゲームのこまのように動かして生きていけるもんなんでしょうか? あたしには無理です。
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「白夜行」と対をなす本 というのも、物語の相似点(風とともに去りぬ、男女二人の犯罪、執念深い刑事など)が多いためだが、これは別物ではないだろうか? その最大の理由は、今作では主人公(男)が一人称で心の動きを記する段があるが、前作の主人公(雪穂と切原)の「白夜行」では、彼らは一度も...
「白夜行」と対をなす本 というのも、物語の相似点(風とともに去りぬ、男女二人の犯罪、執念深い刑事など)が多いためだが、これは別物ではないだろうか? その最大の理由は、今作では主人公(男)が一人称で心の動きを記する段があるが、前作の主人公(雪穂と切原)の「白夜行」では、彼らは一度も一人称で語られることなかった さらに二人が一緒に言葉を交わすシーンもない、それどころか二人でいる場面の描写すらない それが今作では打って変わって、一人称あり、二人一緒のシーンありと主人公たちの人物像を明確なものにしている この効果のおかげで、読者は主人公の視点で物語を見ることができるのだ この点が、読者に主人公たちの心の内面を推して知る(推理するといってもいい)白夜行とは大きく異なり、同時にミステリーとしての度合いが非常に薄ったように感じる つまり、何が言いたいのかというと僕は前作のほうが好きだということである
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自分の幸せのためなら他の犠牲を厭わない。 求める幸せがこれほどまでに排他的なのか。。。 いろんな議論がありますが、明らかに「白夜行」の続編、ですよ。これは。
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これ、漫画であっても「絶対」におもしろいだろうな…。み、美冬さん?!っていう。 なんか圧巻してしまった。ラストも含め。こういう女っていそうで怖い。
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救いがなさ過ぎる、と思う。そりゃないよ、あまりにも可哀想過ぎるだろって感じです。けど、この厚さなのに最後まで読んでしまうんだな〜執念を感じます。
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白夜行と同じく、人間の卑しい部分も現実も、ホントにリアルに描かれている。 客観的にみると、あぁ、やっぱり女って怖いって思っちゃう。。。
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おもしろいけどしっくりこない。美冬と運命を共にする為に作った銃。ナゼ加藤と死んだのか。たくさんの人を巻き込んで思い通りの人生にしてきた美冬は銃より強く据わってる。
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白夜行の続編。私もスカーレットが好きだし、白夜行の雪穂も好き。人を犠牲にして這い上がっていっても理解できるのは、そこに彼女の守るべきものが見えているから。なにを目指したいのかがはっきりしているから、肯定できる。美冬が雪穂と違い哀愁がなく化け物のように見えるのは、そこに理解できる動...
白夜行の続編。私もスカーレットが好きだし、白夜行の雪穂も好き。人を犠牲にして這い上がっていっても理解できるのは、そこに彼女の守るべきものが見えているから。なにを目指したいのかがはっきりしているから、肯定できる。美冬が雪穂と違い哀愁がなく化け物のように見えるのは、そこに理解できる動機がないからだろう。(続編だからあえて書いてないんでしょうが)ただ上を目指し完全な女性を目指す、その先にはなにがあるのか。三部作の完結があるならば、最期を迎える美冬に自分の人生が幸せだったと思うか聞いてみたい。
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白夜行で、東野さん♡ってなって、次に買ったのが偶然この一冊。最初読んで良い!って思った。でもただそれだけ。この偶然に気づいたのはしばらく経ってから。しかも何でもないときにフッと気づいて急いで帰って読み直して、イチイチ感動しながら読んだ。
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白夜行の続編とも言われるこの作品。 ずっと暗く物語は進むのだけど、ちょっとだけ陽が射す。でもすぐ元に戻る。 そして唖然の最後。
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