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幻夜 の商品レビュー

3.8

257件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2009/10/04

白夜行の続編。この女性はどこまでたくましく生きるのだろう。うらやましく思える。この女性の心の中・本音を書いた本が読んでみたい。

Posted byブクログ

2009/10/04

1995年1月17日未明、震災の混乱の中、水原雅也は自分の叔父を殺した。その一部始終を新海美冬という女が見ていた・・・。美冬との愛だけを頼りに生きる雅也、己の栄達を追い求める美冬。阪神大震災、オウム事件、金融破綻など20世紀末の世相を背景に作者はすごい物語を作り上げた。美冬はミス...

1995年1月17日未明、震災の混乱の中、水原雅也は自分の叔父を殺した。その一部始終を新海美冬という女が見ていた・・・。美冬との愛だけを頼りに生きる雅也、己の栄達を追い求める美冬。阪神大震災、オウム事件、金融破綻など20世紀末の世相を背景に作者はすごい物語を作り上げた。美冬はミステリアスな女である。成功へ執念、そして、その妨げとなる者を陥れる非情さ。雅也もそして、刑事もこの女の正体を追いかけていく。読者はその中でこの女はもしかして・・・と思い、そして確信する。『白夜行』から四年半、本書はその姉妹編ともいえる作品であり、それぞれ独立しているが合わせて読むと別の面白さが発見できるだろう。長い物語であるが読み応え抜群である。次の段階へ進む美冬を追いかけてみたいもんだ。 すっげーっス。すっげーっス。寝る前にちょこっとだけと思って読み始めたが、止めることができなくて、読み終わるまで寝れませんでした(笑) 関連作品『白夜行』とともに、これは読んでもらいたいです。

Posted byブクログ

2009/10/04

のめりこみました!!すごいです!もう1回、「白夜行」と続けて読みたいなぁ。 そうしたらまた違った見方が出来るかもしれない・・・これは、文庫になったら買おう!!

Posted byブクログ

2009/10/04

これはやっぱり「白夜行」とセットで読むべき。その方が絶対に面白いと思う。でも、「白夜行」の方が私の中では面白かったように思う。決して面白くない、とかそういう意味じゃなくって、「白夜行」と比べて星4つ。

Posted byブクログ

2009/10/04

「白夜行」の続きということで、前回「白夜行」を読み返したわけだけど、今回のこの「幻夜」には明確に続きものであると明示はされていませんし、最後まで読んでもどこの部分が続きなの?(どこで前作と繋がるのか)と思うかも。だけど「続き」なのです。 そしてまだ続くのか?と思わせる結末・・・...

「白夜行」の続きということで、前回「白夜行」を読み返したわけだけど、今回のこの「幻夜」には明確に続きものであると明示はされていませんし、最後まで読んでもどこの部分が続きなの?(どこで前作と繋がるのか)と思うかも。だけど「続き」なのです。 そしてまだ続くのか?と思わせる結末・・・。

Posted byブクログ

2020/07/15

いわゆるホームドラマみたいな家庭を持ちたいということ?残念やけど雅也、それは幻想やで。 幸せそうに見えても、どこの夫婦にもドロドロとしたものがある。みんな仮面をかぶって、それを隠しているだけや。(p.241)

Posted byブクログ

2010/04/19

父の通夜の席で、伯父・俊郎が、父に400万ほど用立てしたと借用書を雅也に見せた。父親の保険を明らかにあてにしたその行動に曖昧に返事を返す雅也。そして翌朝、未曾有の地震――阪神淡路大震災――が起こった。屋根の下敷きになった伯父。彼はかろうじてまだ息があったが、雅也は半ば発作的に伯父...

父の通夜の席で、伯父・俊郎が、父に400万ほど用立てしたと借用書を雅也に見せた。父親の保険を明らかにあてにしたその行動に曖昧に返事を返す雅也。そして翌朝、未曾有の地震――阪神淡路大震災――が起こった。屋根の下敷きになった伯父。彼はかろうじてまだ息があったが、雅也は半ば発作的に伯父を殺害する。その一部始終を目撃していた女性。彼女は新海美冬という名前だった。 白夜行の姉妹作とも言われている作品だが、根底が全く違うという感じ。 美冬がのし上がって行く様は白夜行のそれと良く似てるので読んでて既視感はあります。 でも、個人的に白夜行の方が良いなぁ。二番煎じ的で駄目だとか言うのではなくて、設定的なものの好みの差かな。 ただ、こちらは期間的に向こうと比べると短いので、その分読みやすい感じはします。視点が美冬に比率が高いというのも読みやすい。なので、長いにも拘らず澱みなく読める。スラスラというか、ツルツルという感じ。 ミステリーですが、犯人は誰?というようなものでは無いです。事件解明は当を得てるが水面下で想像の域を出ないという作り方。事件サイドで読むのなら解決してるので、すっきりとはします。 最後の砦というべきある謎を解明しないのはこの作品の色であり味ですね。

Posted byブクログ