蛇行する川のほとり の商品レビュー
終始さらさらと重たい内容なはずなのに軽快に物語が進むのが新鮮。自分が知っている高校生とは比べられないくらいには大人な高校生の男女。一般的な男女ではなく見えない絆や目論みが見えて面白い。ある意味死にとらわれず存在自体を肯定している関係に思えた。
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青春小説ってカテゴリーなのかと思って読んでみたら、ミステリー要素も強くて、先入観との違いに続きが気になって読み進めてしまった。登場する少女たちはどの子も気品や清楚さが溢れていて、読んでいて気分がいい。最後の怒涛のネタバレもまあまあ納得できた。面白かった。
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最初に開いたところの酒井駒子さんの絵が素敵。これから物語が始まる期待感が高まる。 夏休み、演劇の背景を仕上げるために合宿をする高校生たち。 10年前に女性と女の子が亡くなった事件が背景にあり、ひんやりと、しっとりとした雰囲気。
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冒頭の、池田理代子さんの「おにいさまへ」を彷彿させる空気感が好き。ミステリーとしては無理やりな感じもあるけれど、心理描写の繊細さや魅力的な登場人物たち、情景の美しい表現は恩田陸さんならでは。
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2004年の作品 殺人事件ではなく自殺として扱われなかったのか? 当時は処方箋なく、睡眠薬を購入することができたのか? 自殺幇助と言えるのか? 作品は平成になっているが、作品の時代背景は昭和40・50年代なのかも知れない。 何となくカマキリ女性を連想してしまう。 冒頭の寓話というところが、この物語の疑問を打ち消しているところかもしれない。 ただ、いつも気になるのが女性のネーミングです。 「香澄子」、「真魚子」、「芳野」が現実離れをさせるため?あまりなさそうな名前のほうが、同じ名前の方ががっがりしないための配慮なのかな?
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この本が発刊されたころ(つまり10年以上前)に書店にて表紙に惹かれたものの、読まずじまいだった。 表紙を見て当時の記憶を思い出して読んでみた。 恩田陸さんの本は「蜜蜂と雷鳴」以外おもしろいと思えたことがなかったんだけど、これはおもしろかったな! ミステリアスな少女たちの、かな...
この本が発刊されたころ(つまり10年以上前)に書店にて表紙に惹かれたものの、読まずじまいだった。 表紙を見て当時の記憶を思い出して読んでみた。 恩田陸さんの本は「蜜蜂と雷鳴」以外おもしろいと思えたことがなかったんだけど、これはおもしろかったな! ミステリアスな少女たちの、かなしい話。 10代特有の危うさ。 私の想像力が貧困なので、「川のほとりの船着き場のある家」というフレーズで、どうしてもムーミン谷のあの小屋が思い出されてしまう。 実際はどんな家なんだろ。
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ひと夏の青春の話かと思いきや、そこにミステリーも絡んできて、読んでいてゾワゾワっとする感じ。 しかし、登場する人物は皆美しいし、憧れるなぁ。 恩田陸さんの本の中でも、大好きな作品の一つで何度も読み返してる。
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恩田陸さんの本を読んだのは初めて?だと思う。 とても読みやすくて面白くて読んだ。けど、あまり残らないのはなぜなんだろう。重い話なんだけど、どこかしらサラッとしているというか。人間のドロドロした部分を描いているはずなんだけど綺麗なんだよね。思春期のこの子達も現実離れしてる気がした。
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最初の「香澄には危ないから関わるな」というような月彦の警告や、暁臣の意味深な台詞などはこの先の展開にどんなことが待ち受けているのか、楽しみでならなかった。 でもそれは最初だけで、読み進めるうちになんだこんなことだったのか、とどんどん失望が強まってしまった。 いきなり香澄が事故死し...
最初の「香澄には危ないから関わるな」というような月彦の警告や、暁臣の意味深な台詞などはこの先の展開にどんなことが待ち受けているのか、楽しみでならなかった。 でもそれは最初だけで、読み進めるうちになんだこんなことだったのか、とどんどん失望が強まってしまった。 いきなり香澄が事故死したり、最後の謎解きといいわざとらしくお粗末に感じてしまった。なにより登場人物がみな浮世離れしている人ばかりで、全然物語に入り込めなかった。
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惹き込まれ、遅読の私が1日で読了。 (覚書) 毬子・真魚子・香澄(香澄子)・芳野・暁臣・月彦・宵子・ケンタウロス 音楽堂・船着場のある家・塔のある家
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