蛇行する川のほとり の商品レビュー
衝撃的な内容で、一応ミステリー感があり、ワクワクしながら読めた。ただ、結末が同感できなかった。そうかなぁ〜の連続。
Posted by
青春小説かと思いきや、じわじわ怖くて落ち着かない物語だった。サスペンス?結末よりそこへ行く過程がゾクゾク。
Posted by
美術部員の鞠子が憧れの先輩である香澄、芳野と一緒に演劇祭の準備をするために香澄の住んでいる船着き場の家で合宿する話。第1章で毬子の話にひきこまれ、第2章で芳野の視点から話が進んで目が離せなくなり、第3章で鞠子の友人真魚子の視点で衝撃の事件が。現在進行形で話が進む中で子供の時の事件...
美術部員の鞠子が憧れの先輩である香澄、芳野と一緒に演劇祭の準備をするために香澄の住んでいる船着き場の家で合宿する話。第1章で毬子の話にひきこまれ、第2章で芳野の視点から話が進んで目が離せなくなり、第3章で鞠子の友人真魚子の視点で衝撃の事件が。現在進行形で話が進む中で子供の時の事件も明らかになっていく。少女たちのそれぞれの思いが丁寧に書かれてあってさすが恩田さん。蛇行する川のように揺れている感じでタイトルもうまい。
Posted by
美しい女の子達の美しいけれど衝撃的な話。 過去と今を繋ぐミステリ。 恩田さんの描く女の子がほんとうに好き。色々な作品に色々な女の子が出てくるけれど、いつも、強くて、賢くて、美しい、凛とした女の子が素敵で一番惹かれる。 描写が繊細で、すぐそこにもう女の子が見える。
Posted by
恩田陸は本当に思春期の女子書くのうまいなぁって感じる なりたいけれどなれない少女像が描かれているなぁなんて
Posted by
装丁がうっとりする程きれい。 夏の日のお話だけど、恩田陸が描く日常の風景はひんやりサラサラとしていて、その感じがやっぱりたまらなく好みだな。しとしと雨が降る日に読みたい小説。次は買って読もう。単行本で!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
少女時代への憧れ(ある種妄想性のある)をぎゅっと詰め込んだような一冊だった。終盤、少し拍子抜けしたが終章で「ああ、そういうことだったのか」とたまらない気持ちになった。 あくまでも少女たちに言及した本だったので、少年二人がちょっと宙ぶらりんな印象を受けた。
Posted by
川のほとりの美しい風景の奥から、じわじわと得体の知れない何かが近づいてくるような作品。 きれいだけどぞわぞわする。 章ごとに語り手が変わるのが面白い。
Posted by
ちょっと出来過ぎなミステリーな気がするけど、その中で描かれる少女の描写がキラキラしてて素敵。章ごとに語り手が変わることによって、全く違うタイプの女の子たちの微妙な距離感や繊細な心の動きが新鮮に読み取れる。
Posted by
〝有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが「そんなつまらないもの」と囁く。 そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物...
〝有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが「そんなつまらないもの」と囁く。 そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく。”
Posted by