蛇行する川のほとり の商品レビュー
「船着場のある家」でかつて起きた事件をめぐる少女たちの夏。 儚く繊細な少女の時期の描写、外見と裏腹に強く内面に秘めたもの。とにかくこどもと大人の狭間の女性描写が秀逸。心情と光景がキラキラと思い浮かんで一気読み。脳内癒やされた~(*´-ω・)
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恩田陸さんの小説に登場する少年少女は、子どもの頃憧れた漫画の中の主人公たちのようにキラキラしていながらも、どこか秘密めいていて、惹き付けられます。 私にとっては、大好きな恩田陸さんの小説です。
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昔の幻想的な少女漫画ってイメージ。いや、昔の少女漫画をそんなに読んだことあるわけじゃないけど。 吸い込まれるように読んだけど、最後でちょっと拍子抜け。終章って別にいらなかったような・・・。
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高校生たちの夏の話。 夏の暑さなんか恩田陸の文章には関係なく 綺麗で危なっかしくうっとりしてしまう設定。 ラストにかけてはうーん、となりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(裏表紙より) 憧れの存在であった高校美術部の上級生・香澄と芳野の2人から、夏休みに演劇祭の舞台背景がを描き上げるための「合宿」に誘われた毬子。胸躍らせて「船着き場のある家」に赴いた彼女を待ち受けていたのは、遠い夏の日に封印された筈の秘密だった…。 *** 私は酒井駒子さんの絵が好きで、手にとった1冊でした。「フェミニンにピンク」という作品の雰囲気がとても出ているデザインです。 内容は裏表紙の概説を読むよりもミステリーっぽかった気もします。そして何より、風景描写、物語全体のノスタルジーな雰囲気、少女時代の危うさの描き方に感動する。 登場人物全員が主人公で、章ごとに変わる視点によって登場人物皆に感情移入が出来ます。勿論みんな魅力的。 ミステリーっぽいと書きましたが、「っぽい」だけで、他の人より大きいだけの少女時代の秘密、といった描かれ方です。でも、衝撃のラストです。皆が誰かに伝えたい想いがあって、誰一人としてきちんと伝えることが出来ていないのに、なぜかとてもすっきりした読後でした。伝えたいことが伝えきれないのが当たり前だからなのかも。 「ひとつの話をしよう。 目を閉じれば、今もあの風景が目に浮かぶ。 ゆるやかに蛇行する川のほとり、いつもあのぶらんこは揺れていた。 私たちはいつもあそこにいた。」
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よくある設定なんだけど、さすが恩田ワールド。 川をみるとぞっくとしてしまう。 恩田陸の中でもとても印象深い本。
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封印した過去は掘り起こしたり、思い出してはいけないもの。 記憶の奥底にしまっておきたいはずなのに、折にふれてチクッと心に刺さる。 ましてや、真実を知ることがよいことなのかもわからないのに。 知ってしまえば苦しくなるのに、どうしても開けてしまわずにはいられない。 パンドラの箱...
封印した過去は掘り起こしたり、思い出してはいけないもの。 記憶の奥底にしまっておきたいはずなのに、折にふれてチクッと心に刺さる。 ましてや、真実を知ることがよいことなのかもわからないのに。 知ってしまえば苦しくなるのに、どうしても開けてしまわずにはいられない。 パンドラの箱のようです…
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購入 3年近く積んでおいた本を、ようやく読んだ 中盤までは物語の展開が気になっていたのだけれど、 終わり方がなんだかあっさりししていて ちょっと拍子抜け 改めて最初の方を振り返ってみるけれど、 やっぱり意味を捉えられないこともあり、 まだストンと納得できない 一度読み始め...
購入 3年近く積んでおいた本を、ようやく読んだ 中盤までは物語の展開が気になっていたのだけれど、 終わり方がなんだかあっさりししていて ちょっと拍子抜け 改めて最初の方を振り返ってみるけれど、 やっぱり意味を捉えられないこともあり、 まだストンと納得できない 一度読み始めると、続きが気になる内容ではあると思う
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なんだろう?なんだろう?? と引き込まれるようにどんどん読み進めていって、最後に「そういうことだったんだ…」とホロリとしました。 少女たちのわずかで繊細な時間と、4人の少女の背負った罪や運命が丁寧に書かれています。 「誰も悪くないよ」と声をかけてあげたい気持ちになります。 でも...
なんだろう?なんだろう?? と引き込まれるようにどんどん読み進めていって、最後に「そういうことだったんだ…」とホロリとしました。 少女たちのわずかで繊細な時間と、4人の少女の背負った罪や運命が丁寧に書かれています。 「誰も悪くないよ」と声をかけてあげたい気持ちになります。 でも、後味も悪くなく、かつ静かな余韻がいつまでも残る奥深い作品です。
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蛇行する川のほとりにある「船着場のある家」。そこで二人の不思議な美少女、香澄と芳野と過ごすことになった鞠子。昔に起きた二つの事件。二人の少年。全ては絡み合い、繋がり、そして起こる悲しい事故。香澄の過去は鞠子の少女時代を奪い、明らかになる真実。 言葉や文の一つ一つが綺麗。お話全...
蛇行する川のほとりにある「船着場のある家」。そこで二人の不思議な美少女、香澄と芳野と過ごすことになった鞠子。昔に起きた二つの事件。二人の少年。全ては絡み合い、繋がり、そして起こる悲しい事故。香澄の過去は鞠子の少女時代を奪い、明らかになる真実。 言葉や文の一つ一つが綺麗。お話全体の雰囲気が好き。こういう小説好き。とても悲しくて苦しい過去の事件が、とてもきれいに描かれてる。
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