雪とパイナップル の商品レビュー
第8回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会①オンラインで発表された本です。チャンプ本。 2023.2.4 2023.3.12開催の第8回ビブリオバトル全国大会inいこま決勝に進出。 https://www.youtube.com/watch?v=QXRX5eSa5l8
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「子どもの涙は、人類すべての悲しみより重い」 短い時間で読了できるものの、多くのことを教えてくれた本でした。すらすら読めますが、あえてじっくりゆっくり読んでほしい1冊。
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先に読んだ「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」の中 エピソード④にあった鎌田實先生 全く知らなかったので図書館で借りて読んだ 〈チェルノブイリの放射能汚染で白血病になった少年を、ベラルーシの美しい自然を背景に描いた絵本〉 中学一年の教科書にも載っていたそうだ ...
先に読んだ「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」の中 エピソード④にあった鎌田實先生 全く知らなかったので図書館で借りて読んだ 〈チェルノブイリの放射能汚染で白血病になった少年を、ベラルーシの美しい自然を背景に描いた絵本〉 中学一年の教科書にも載っていたそうだ 1948年生まれの医師でもある著者の眼差しが冷静で優しい 尼崎の小林書店の由美子さんが大好きなのも分かる 少年が亡くなって再び訪れた遠い町 パイナップルが胸をうつ ≪ 子の涙 人類すべての 悲しみに ≫
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チェルノブイリ原発事故の被害地での医療の話をもとにした大人のための絵本 希望や人間の繋がりや温かさについて考えさせられた。 読みながら涙を流してしまった。
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1986年のチェルノブイリ原発事故の放射能を浴びたベラルーシ共和国の少年と、彼を治療するために日本から派遣された著者の物語。 大人の絵本で、20分で読めた。 言葉は簡単だけど、そのやさしい言葉が発する意味はとても大きい。 『ヒントは人と人のつながりのなかに存在する。ひとりぼっちで...
1986年のチェルノブイリ原発事故の放射能を浴びたベラルーシ共和国の少年と、彼を治療するために日本から派遣された著者の物語。 大人の絵本で、20分で読めた。 言葉は簡単だけど、そのやさしい言葉が発する意味はとても大きい。 『ヒントは人と人のつながりのなかに存在する。ひとりぼっちで生きるとき、幸せも不幸せも感じるのはむずかしい。 … 人とのつながりの中で生きるとき、幸せを感じたり、不幸せを感じたりするのではないか。』
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チェルノブイリの救済活動に参加した医師の実話。 感動した。 白血病を患った子どもの命を救おうと奮闘したチーム。治療を行うにあたり、本人だけでなく家族とともに人生に向き合う姿勢に心打たれた。
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これ読んだ知り合いの子どもが、アンドレイが貧しくて治療を受けられず亡くなった話と理解していた。 大人はアンドレイが赤ん坊のとき、チェルノブイリ原発事故の放射能を浴びて白血病になったってわかるけど、そう言われてみると、はじめに原発事故のことや放射能汚染のことも書いてあるものの、全く...
これ読んだ知り合いの子どもが、アンドレイが貧しくて治療を受けられず亡くなった話と理解していた。 大人はアンドレイが赤ん坊のとき、チェルノブイリ原発事故の放射能を浴びて白血病になったってわかるけど、そう言われてみると、はじめに原発事故のことや放射能汚染のことも書いてあるものの、全く知識のない子どもには分かりにくい書き方かなあと思った。 そもそも子どもはチェルノブイリ原発事故を知らないし、原発には放射性物質があり、事故で漏れるということも、放射能汚染でガンになることも知らない。東日本大震災だって、小学生は知らないか覚えていないのだから。 ベラルーシの人々は原発事故を知らず、放射能を浴びてしまった。「放射能はにおいもなく、カタチもなく、静かに降りつづいていた。」「放射能は、少年には見えなかった。」とあるのに、その次の行でいきなり「アンドレイのとうさんが子どものころ、遊んだ沼も、川も、放射能で汚された。」となるのは唐突というか不自然で、間に「しかしベラルーシの人々にも少しずつ事故の状況がわかってきた」「放射能は水や植物に蓄積され、動物や人間の健康を損なうのだ」みたいな文章がないと。 まずはじめに地図や原発の仕組み、事故の分かりやすい説明があったら良かった。 アンドレイの家が貧しいのではなく(ベラルーシでは普通の家庭である)、ベラルーシが国として貧しくて医療が整っていない、というのも日本しか知らない子どもにはわからないんだなあ。日本にも貧困家庭があるということは知ってるから、アンドレイの家も貧しくて治療が受けられないと思ったのだろう。もちろん、病院に道具も薬もないってことも書いてはあるのだけど、読み取れてないのだ。 子どもの学校図書館にあり、教科書でも推薦されていたがやっぱりこれだけでは子どもには分かりにくい。文庫が難しいわけではないが、ある程度の知識がある前提で書かれているので。 これを子どもが読んでいたら、大人はちょっと説明してあげた方が良いと思う。 原発事故や放射能の影響や被害にあった人々のことを知ることは大切なことだから。 それにしても、今のベラルーシの状況を思うと、人々の暮らしや社会の状況はこの頃より良くなっているのだろうかと暗澹たる気持ちになった。
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チェルノブイリの原発事故によって患った白血病と戦う少年と、それを懸命に支える医療スタッフ、その全てを受け入れる母親の姿から、命の切なさや大切さ、幸せとは何かを考えることができる ◾️一番大切なものを失ったときでも、人間は感謝することができる ◾️言葉や歴史、文化、宗教が違っても、...
チェルノブイリの原発事故によって患った白血病と戦う少年と、それを懸命に支える医療スタッフ、その全てを受け入れる母親の姿から、命の切なさや大切さ、幸せとは何かを考えることができる ◾️一番大切なものを失ったときでも、人間は感謝することができる ◾️言葉や歴史、文化、宗教が違っても、人間は悲しみや苦しみや喜びをわかちあえる ◾️幸せは、幸せを目指しているプロセスの中にあるのかもしれない ◾️苦しみや悲しみの中にいる人だからこそ、幸福になれる可能性がある ◾️許すこと、感謝すること、微笑みあうことを忘れない
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「ひとりの子どもの涙は、人類すべての悲しみより重い」 チェルノブイリの原発の事故によって汚染されたベラルーシ共和国の町で、一人の少年が白血病を発症し、その治療のために日本からも多くの医療関係者が携わって少年を救おうと奔走した実話に基づいた絵本。 まだ小さな少年は辛い治療に耐え、...
「ひとりの子どもの涙は、人類すべての悲しみより重い」 チェルノブイリの原発の事故によって汚染されたベラルーシ共和国の町で、一人の少年が白血病を発症し、その治療のために日本からも多くの医療関係者が携わって少年を救おうと奔走した実話に基づいた絵本。 まだ小さな少年は辛い治療に耐え、希望を絶やさず戦い抜いた。どんなに苦しかったろうと想像することしかできないが、2度と繰り返されてはいけない。 凍てつく寒さの中で少年のためにパイナップルを探し続けた女性がいた。人間のあたたかさや強さは人から人へ伝わり、希望を持ち続けることでまた人を絶望から救い出すこともできるのだと知った。 「苦しみや悲しみのなかにいる人たちだからこそ幸福になれる可能性があることがわかりました。」という鎌田實さんの言葉が心に沁みた。
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チェルノブイリ原発事故により多くの子供たちが白血病を発症したベラルーシ共和国。その子供たちを救ったのは日本の医師たちだった。 本当の「しあわせ」とは、お金があって恵まれていること?家族が元気に暮らしていること? アンドレイくんのお母さんが教えてくれるノンフィクション! 「苦しみ...
チェルノブイリ原発事故により多くの子供たちが白血病を発症したベラルーシ共和国。その子供たちを救ったのは日本の医師たちだった。 本当の「しあわせ」とは、お金があって恵まれていること?家族が元気に暮らしていること? アンドレイくんのお母さんが教えてくれるノンフィクション! 「苦しみや悲しみのなかにいる人たちだからこそ幸福になれる可能性があることがわかりました。」 原発事故の事実を隠蔽されていたベラルーシ共和国。アンドレイくんのお母さんは、放射線が飛びまくっていることを知らずに、赤ちゃんのアンドレイくんを乳母車に乗せて散歩をしていました。 黒い雨が降る日も、散歩は欠かせなかったといいます。「あの時、散歩に行かなければ、、、」 同じ母として、アンドレイくんのお母さんの気持ちを考えると、、、嗚咽でした。 何もかも失った後でも、日本の医師への感謝する気持ちを忘れなかったお母さん。 「人のあたたかさ」がどれほど人を強くさせるか、「しあわせ」とは如何なるものか、深く考えさせられる作品でした。 現在、赤ん坊の娘が大きくなったら、読んで欲しいなと思いました。
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