戦争の世紀を超えて の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
決して極悪非道な化け物が戦争を起こすのではなく、普通の、気のいい人たちがある日とんでもない殺戮を始める。 どうしてそんなことが起きるのか。どうすればそれをやめられるのか。 に、ついてお二方が戦争の記憶の場所を巡りながら対談した本です。タイトルは『戦争の世紀を超えて』ですが、『超えて』の部分はほとんどありません。いかにそれが困難か、という点が大部分です。 もちろん、これはお二方がより誠実に問題に向き合っているからこそ、でしょう。 セキュリティ幻想が思考を停止させ、相手を人ならぬ物として排除してしまう、というのが戦争が止まらない要因の最たるものとして挙げられています。 つまるところ、「自分の大切な人を守るために戦う」という一見美しい考えが、ほぼ確実に「自分にとって大切さの度合いが少ない人間を殺戮する」考えを含んでいることを認識できるかどうかにかかっているのかな、と思います。
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アウシュビッツでは殺戮が業務になり、システム化され、その中で非情に歪んだ知性が働く。合理的にガス室を設計して殺すなんてのはその最たるもの。 欧州には歴史的に反ユダヤ主義があった。根深かった。知的コンプレックスがあった。 ナチスが終わっても、結局ユダヤ人はヨーロッパの外側に追いだ...
アウシュビッツでは殺戮が業務になり、システム化され、その中で非情に歪んだ知性が働く。合理的にガス室を設計して殺すなんてのはその最たるもの。 欧州には歴史的に反ユダヤ主義があった。根深かった。知的コンプレックスがあった。 ナチスが終わっても、結局ユダヤ人はヨーロッパの外側に追いだれただけ、結局もあ問題の混血は解決していない。
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内容が薄く、言葉遊びをしているに過ぎない印象である。彼らは虐殺を起こした本質について、突き詰めて考えようとしているのではなく、ただそういうものを話題のネタにして、自らを価値高い人間だと、周囲に喧伝したいだけであるように私には思われる。
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父からもらった本 20世紀からの繰り返される戦争の歴史について ポーランド、ドイツ、韓国、日本と実際に戦争の起きた場所へ行き、語っていく 重たい内容に2年くらい本棚にしまったまま手に取れなかったが、読んでみたら読みいってしまった 実際、わたしには難しい点もいくつかあったが、最...
父からもらった本 20世紀からの繰り返される戦争の歴史について ポーランド、ドイツ、韓国、日本と実際に戦争の起きた場所へ行き、語っていく 重たい内容に2年くらい本棚にしまったまま手に取れなかったが、読んでみたら読みいってしまった 実際、わたしには難しい点もいくつかあったが、最後まで興味深く読めたのは性格や雰囲気など違いそうな姜 尚中と森 達也の二人が語り合いながら、底辺でつながっていくような二人の関係性の変化が垣間見えておもしろかった。更に戦争の加害者、被害者の表裏一体性、マスコミに乗せられた一方的な自分の考えや知識、見方について考えさせられることが多々だった 森達也の過去を抱きしめるという言葉が印象的 姜 尚中というと頭固そうなイメージだったのだがこの本で少し印象が変わった 何より森達也 おもしろくてなかなかすごい人だ
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色々と勉強になり、参考になり、知識になった本。 でも、彼らとは微妙に意見が食い違う自分がいる。 意見の何が違うのかは、もう一つはっきりしない。
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イムジン河の川幅が一番狭いところで100メートルだと初めて知った。思わず考える。加古川の幅はいくつだ、淀川は一体どれくらいだろう。涙が止まらなくなった。そういう趣旨の本じゃないんだけど。 考えることをやめちゃいけない。自分の目で見て自分の頭を使う。当たり前のことなのに、何でこん...
イムジン河の川幅が一番狭いところで100メートルだと初めて知った。思わず考える。加古川の幅はいくつだ、淀川は一体どれくらいだろう。涙が止まらなくなった。そういう趣旨の本じゃないんだけど。 考えることをやめちゃいけない。自分の目で見て自分の頭を使う。当たり前のことなのに、何でこんなに難しいんだろう。
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二年ほど前に吉祥寺の古本屋さん「百年」で出会った本。 読書中はなんども中空をにらんで自分だったらどうしただろうと想像しました。 戦争とは人間がやりはじめたこと。 自然にそこに「ある」「あった」ものではなく わたしたち人間がはじめたことなのです。 だから考える必要があると思う。 ど...
二年ほど前に吉祥寺の古本屋さん「百年」で出会った本。 読書中はなんども中空をにらんで自分だったらどうしただろうと想像しました。 戦争とは人間がやりはじめたこと。 自然にそこに「ある」「あった」ものではなく わたしたち人間がはじめたことなのです。 だから考える必要があると思う。 どうしたらやめることができるのか、って。 それには、どうして戦争をやってしまうのかを考える事が大切なんだ。 いつか必ずやめられる、と人間を信じたい。
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091216-100316 by著者s --- 『人間の条件』 五味川純平 1300万部 満州での日本人を小説家し戦争の深層に迫る 153 高見順 プロレタリア作家から転向 敗戦後早々の日本の価値観の変わり様を記した敗戦日記はよい。 『如何なる星の下に』 155 ---...
091216-100316 by著者s --- 『人間の条件』 五味川純平 1300万部 満州での日本人を小説家し戦争の深層に迫る 153 高見順 プロレタリア作家から転向 敗戦後早々の日本の価値観の変わり様を記した敗戦日記はよい。 『如何なる星の下に』 155 --- 172,187,197
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未来への希望を探るために、過去について考える。戦争はすぐそこに、いつでも起こりうるもののようにも思う。「正義」って、危ないな、とも思う。 大学のときに行った、サラエボのことを思い出しながら読み進めた。そして舞台が市ヶ谷に戻ってきた時、僕の中で視点が微妙に、変わった。その自分の無意...
未来への希望を探るために、過去について考える。戦争はすぐそこに、いつでも起こりうるもののようにも思う。「正義」って、危ないな、とも思う。 大学のときに行った、サラエボのことを思い出しながら読み進めた。そして舞台が市ヶ谷に戻ってきた時、僕の中で視点が微妙に、変わった。その自分の無意識な変化に、はっとした。
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日本、韓国、ポーランド、ドイツという、戦争の記憶の場所を森さんと姜尚中の二人で訪ねて対談するという本。戦争って、何で起こるんだろうか。とたまに漠然と考えることがある。わからない。じゃあ、戦争はどうやったらなくなるんだろうか。それはお互いを知ることなんじゃないか、お互いがお互いを抱...
日本、韓国、ポーランド、ドイツという、戦争の記憶の場所を森さんと姜尚中の二人で訪ねて対談するという本。戦争って、何で起こるんだろうか。とたまに漠然と考えることがある。わからない。じゃあ、戦争はどうやったらなくなるんだろうか。それはお互いを知ることなんじゃないか、お互いがお互いを抱きしめ合えることから平和は始まるんじゃないか、という森さんの考えは青いけれど、それゆえに正しいのかもしれない、と思った。やはり森さんのこの情緒的なところが好きだなぁ、と思う。(08/3/15)
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