理由 の商品レビュー

宮部みゆき(著者)

2019/01/01

複雑な家族構成があって、なおかつそれぞれが細部まで設計されていた。
徐々にそれが絡むことで事件解明に繋がるという、職人技のような小説。
火車と並んですごいと思った。

2018/12/31

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2018/11/04

初めてこんな本を読んで、いろんな価値観を知れた。
人生には行かせると思う。
自分にとっては克服した内容だから気にせずどんどん進化したい

2018/10/23

寺尾聡のスペシャルドラマを視聴。絶妙に描かれている各家庭の父娘模様に号泣。格好わるい犯人顔で登場して徐々に人間味を見せていく杉本哲太にじんわり。それとは対照的な、最初からカッコよく登場し最後までカッコいい沢村一樹もよかった。
（2012.5）

2018/10/15

やっぱり「事件を通して人を描く」のがうまい。特にこの作品では「家族」に焦点が当てられていて、さまざまな家族が描かれる。人を描くという点では伊坂幸太郎よりも上手だな。ルポルタージュ手法で語られていたのに、宝井家のパートはいわゆる小説視点になっているので「あれ？」と思ったが、宮部がNHK特集のように語り手があるところはナレーション、あるところは記者が出てくるように書こうと思った、というので納得。

2018/08/01

　高層マンションで住人らしい4人が殺されたが、なぜ殺されたのかがよくわからない。それを後からルポタージュとしてまとめた形式で書いた小説。最初は殺されたわけも、それから誰が殺されたのかもよくわからなかったが、多くの人物がかかわり、それぞれに奇妙な生活をしている背景が次第に明らかになっていくというもの。すごく大きなどんでん返しがあるというわけではないが、次第にいろいろなことが明らかになってゆく様子が、どくとくの書き方で描かれてゆく。　ミステリーものというよりは、人間関係を描いた小説のような感じ。

2018/07/22

ある高級高層マンションで起きた一家殺人事件は、単純な事件ではなく、被害者も動機も分からない事件として注目されます。ドキュメンタリー形式でその事件が起きた理由、“誰が”、“何故”をさぐっていく過程が描かれていきます。インタビューされた事件関係者の語り手たちがそれぞれ語っていることは、多分本当のことでしょう。多少その人の主観が入っていたとしても、ある面ではそういう見え方をするのだから。マイホームのローン破綻、希薄な人間関係、占有屋等の社会問題をリアルに描き、厚さのあるこの本を一気に読ませる宮部さんはすごい!

2018/06/03

最後の解説にもある通り、色々な家族が描かれた人生小説と思う。超高級マンションで起こった殺人事件で、誰が殺したのかよりも誰が殺されたのかが分からないという設定は面白かった（しかも最後の方になってやっと分かるという）。
また、NHK特集っぽく色々な取材者が事件の真相を解き明かしていくのを目指した作者の手法も新しい。
ただ、『ソロモンの偽証』もそうだったが、宮部みゆきは長い！

2018/04/01

いろんな人が出て来て わかんなくなりそうだったけど なんとかなりました。
タワーマンションをめぐる いろんな思いや家族のあり方 考えさせられました。

2017/12/12

沢山の家族が出てきます。

浪費が過ぎてローンが支払えなくなる家族
十代の未婚の母を支える家族
息子に劣等感を感じる父親がいる家族
父親が失踪した家族
血の繋がらない家族
嫁姑問題を抱える家族

高級マンションで起きた一家惨殺事件が発生するが、死んだ一家が何処の誰だか分からない！？
被害者と犯人の足跡を様々な登場人物達が証言し、物語を進めて行く！

証言の傍ら登場人物達とその家族の物語が少しづつ語られるのですが、そこが見所の一つかと思います。

宮部みゆきのテクニックが600ページをあっという間に吹き飛ばしてしまう！

知人に勧められて良かった一冊！！！