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嘘つきアーニャの真っ赤な真実 の商品レビュー

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374件のお客様レビュー

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 自身が経験した東欧…

 自身が経験した東欧共産国での教育体験、そこで知り合った各国の共産党指導部の子供たちのその崩壊後の生活を追跡し、共産主義の理想との乖離に真っ向から立ち向かった優れたエッセーだと思う。著者はロシア語同時通訳者として活躍中、父親は日本共産党の大幹部である。読ませる、その一言である。

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 米原さんの東欧での…

 米原さんの東欧での子供時代&その頃の友達に再会するお話です。面白いうえ、勉強にもなります。東欧についての歴史や地理を少し知ってから読むと良いと思います!

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異文化コミュニケーシ…

異文化コミュニケーションとは、ただ言葉が通じればいいというものではない。お互いの国の歴史、情況を理解した上でないと、本当にわかりあえたとは言えない。子ども時代の友情、大人になってからの再会という物語の中で、そのことを痛烈に感じました。

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初めて読んだ米原さん…

初めて読んだ米原さんの本です。最初ノンフィクションだとは知らずに読んだので、後でびっくりしました。日本のこと、世界のこと、いろいろ考えるきっかけを与えてくれる本です。

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消息不明となった級友…

消息不明となった級友を探し当て劇的な再会を果たす。時代に翻弄されて大人になった級友達。その背景には東欧の民主化、そしてソ連の崩壊などの時代背景を無視することはできない。級友として過ごした時代から30年経って、彼女達の故国を想う気持ちはどう変わっていたのか。米原さんのベースとなって...

消息不明となった級友を探し当て劇的な再会を果たす。時代に翻弄されて大人になった級友達。その背景には東欧の民主化、そしてソ連の崩壊などの時代背景を無視することはできない。級友として過ごした時代から30年経って、彼女達の故国を想う気持ちはどう変わっていたのか。米原さんのベースとなっているプラハのソビエト学校時代から再会までを綴ったノンフィクション作品です。

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大宅壮一ノンフィクシ…

大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。著者の人柄があらわれた勢いのある文章と、手に汗握るような展開(ノンフィクションにもかかわらず!)が魅力的。胸が痛くなるような読後感だけど傑作です。

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米原さんの異国で過ご…

米原さんの異国で過ごした子ども時代。あっさりと書いてあるけれど、時代背景を考えると結構ヘビィだ。

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2024/09/25

#27奈良県立図書情報館ビブリオバトル「嘘」で紹介された本です。チャンプ本。 2013.4.20 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-952.html?sp

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2024/09/23

東西冷戦の時代のソ連には各国から留学生を集めていた。 その家族もソ連に住んでいたので、その当時のお話。 鉄のカーテンもあり、ソ連に移住することはできなかったので、外国人からみたソ連の貴重なお話だと思う。 あと、文章が上手

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2024/05/30

米原万里さんが、9〜14歳の頃、1960〜1964年にプラハ・ソヴィエト学校に通っていた頃のお話と、約30年後にその時の友達三人に夫々会いに行くお話。 ギリシャ人のリッツァはドイツで町医者となり、ルーマニア人のアーニャはイギリスで編集者となり、ボスニア・ムスリムのヤスミンカはベ...

米原万里さんが、9〜14歳の頃、1960〜1964年にプラハ・ソヴィエト学校に通っていた頃のお話と、約30年後にその時の友達三人に夫々会いに行くお話。 ギリシャ人のリッツァはドイツで町医者となり、ルーマニア人のアーニャはイギリスで編集者となり、ボスニア・ムスリムのヤスミンカはベオグラードで外務省に勤め(会う直前に退職)、と、夫々全く違う人生を歩み、そこに至るまでの道のりを本人から米原万里さんが直に聞く形で物語が語られるわけだが、再会する迄の調査過程もまた面白い。 ヤスミンカの篇に出てくる逸話(先生が、人体で最大6倍になる器官は何か?と聞き、生徒の乙女が恥じらう中、正解は瞳孔、というオチ)は、色んなジョーク集で聞くので、ソヴィエト世界にもあるんだな、と思いながら読んでいたら、もう一捻りあって受けた。(まちがった生徒に、先生が、諭そうとして言わなかったセリフをヤスミンカが言い当てる。ホントにそう思っているなら将来ガッカリしますよ、と。。) 一番衝撃を受けたのは、以下の文。 ロシアでプーチンがこうも人気がある(ホントかどうか分からないが)のは、そういうことなのか、と合点がいった。 P200 「西側に来て一番辛かったこと、ああこれだけはロシアのほうが優れていると切実に思ったことがあるの。それはね、才能に対する考え方の違い。西側では才能は個人の持ち物なのよ、ロシアでは皆の宝なのに。だからこちらでは才能ある者を妬み引きずり下ろそうとする人が多すぎる。ロシアでは、才能ある者は、無条件に愛され、みなが支えてくれたのに」 (ロシア亡命音楽家・舞踏家の発言)

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