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謎のクィン氏 の商品レビュー

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36件のお客様レビュー

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クィン氏が探偵として…

クィン氏が探偵として活躍する、ちょっと不思議な味わいを持つ短編集。過去に起こり、迷宮入りとなった事件が、クィン氏が新しい視点を提供することで、紐をほどくようにとけていく。その構成が面白いです。

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ポアロやマープルは登…

ポアロやマープルは登場しないクリスティーの短編集です。12個の短編が収録されています。見所は、奇人探偵ハーリ・クィンと達観者サタースウェイトの名コンビですね。笑えます。

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他人の生活を観察する…

他人の生活を観察するのがすきなサタースウェイト氏の周りで起こる事件を、丁度その場に居合わせる謎のクィン氏の助力のもと解決していく短編集です。全体的にクィン氏の人間離れした不思議な印象を感じます。

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趣味が人間観察だとい…

趣味が人間観察だというサタースウェイト氏が、謎のハーリ・クィン氏の言動にヒントを得て、ちょっとした不思議から殺人事件までを解決していく短編集。地に足をつけて生きているサタースウェイト氏と、現実離れしたクィン氏の対比が面白い。古い翻訳の感じが、いい味を出しています。

文庫OFF

2025/09/23

ノンシリーズで短編。正直なところなかなか読み進められないかもと思っていたが、面白く読めた。 やはりイギリスものが好きなんだよなあ。

Posted byブクログ

2025/07/08

〔クィン氏〕やってきてすぐに去ってゆく髪の黒い男。謎は時間を経てからのほうがより客観的に、歴史として俯瞰できるので解きやすくなっていると言い、他者から話を引き出すことによって真実に至る道へと誘導する。誘導されてる感が強くどこか怪しくもある。いちばんの謎はもちろんクィン氏自身。 ...

〔クィン氏〕やってきてすぐに去ってゆく髪の黒い男。謎は時間を経てからのほうがより客観的に、歴史として俯瞰できるので解きやすくなっていると言い、他者から話を引き出すことによって真実に至る道へと誘導する。誘導されてる感が強くどこか怪しくもある。いちばんの謎はもちろんクィン氏自身。 〔サタースウェイト氏〕初登場時六十二歳。人生の見物人。他人のドラマに関心が強い野次馬。誰とでも知り合い。大金持ちで食通。多くの美術品に囲まれ妻子はいない。こういう人物は最後に当事者になったりするもんやけど、はたして? 〔感想〕ひとつひとつはとてもあっさりしているがだんだんクィン氏の不可思議さが強く感じられていく。数十年ぶりに読むクリスティでかなりの冊数読んでるんやけどこれは未読やった。ともあれクリスティクオリティ。 〔クィン氏登場〕幽霊の噂があるロイストン荘。十年前自殺した男の真相。ハーリ・クィン《ずつと解けなかったからといって、かならずしも解決できない問題とはかぎりませんよ》p.24 〔窓ガラスに映る影〕窓ガラスに幽霊の顔が映るグリーンウェイズ荘で殺人事件。 〔〈鈴と道化服〉亭奇聞〕大金持ちの若い女性と結婚した男が突然失踪した理由。 〔空のしるし〕富豪の若い妻が殺された。使用人のひとりが神の御手を見た。 〔クルピエの真情〕モンテ・カルロの「伯爵夫人」とアメリカ人の男女。 〔海から来た男〕ある島で、ある男が自殺しようとしており、ある女も自殺しようとしていた。 〔闇の声〕幽霊の声を聞く娘をなんとかしてくれと頼まれたサタースウェイト氏。 〔ヘレンの顔〕すばらしく美しい顔を持つ女と二人の青年。 〔死んだ道化役者〕昔、主人が自殺したチャーンリー荘で道化役者が死んでいるところを描いた絵を欲しがる二人の女。 〔翼の折れた鳥〕降霊術によりクィン氏から呼び出しを受けてレイデル荘に赴いたサタースウェイトは魔を感じさせる女と出会う。 〔世界の果て〕コルシカ島の世界の果てのような場所にある食堂にて。 〔道化師の小径〕個性のない金持ち夫婦の屋敷であるバレエ作品が演じられる。

Posted byブクログ

2025/02/12

謎の探偵ハーリ・クィン氏と人生の観察者サターウェイト氏のコンビによる短編集。ミステリとしての物語はもちろん、それよりも男女の人間模様を深く書いている作品群だった。

Posted byブクログ

2025/01/28

250127*読了 義父の読書好きの友人から借りたアガサ・クリスティシリーズ4冊目。 ハーリ・クィン氏はいままでに読んできた推理小説の中でも探偵らしさの薄い探偵。 もはや探偵ではない気がする。 謎解きをするのはいつもサタースウェイト氏。 でも、ひらめきのきっかけを与えるのはクィン...

250127*読了 義父の読書好きの友人から借りたアガサ・クリスティシリーズ4冊目。 ハーリ・クィン氏はいままでに読んできた推理小説の中でも探偵らしさの薄い探偵。 もはや探偵ではない気がする。 謎解きをするのはいつもサタースウェイト氏。 でも、ひらめきのきっかけを与えるのはクィン氏で、なにもかも見透かしているような気になってしまう。 神出鬼没のクィン氏、彼が現れるところに事件あり。しかも、恋人や夫婦、浮気相手など恋愛絡みの事件ばかり。 ハーリクィンとは道化師のことで、かといって滑稽な振る舞いをするわけでもなく、ただそこにいて、飄々と的確な意見をくれる。 こんな探偵もいてもいい。

Posted byブクログ

2025/01/22

ミステリとは、謎が提示され、探偵役によって解かれる、という枠組みを持つものですよね。このハーリ・クィン氏の短編集は、確かに謎解きが軸になってはいますし、殺人は人間の手で行われ、超常現象にはよらないのですが、クィン氏の正体や本当の意図は謎に包まれたまま、読者を幻惑します。和風な言い...

ミステリとは、謎が提示され、探偵役によって解かれる、という枠組みを持つものですよね。このハーリ・クィン氏の短編集は、確かに謎解きが軸になってはいますし、殺人は人間の手で行われ、超常現象にはよらないのですが、クィン氏の正体や本当の意図は謎に包まれたまま、読者を幻惑します。和風な言い方ですが、狐につままれたような読後感です。嫌いじゃありません。 サタースウェイト氏には、先日読んだ「愛の探偵」や「三幕の殺人」で会ったばかりなので、嬉しかったです。

Posted byブクログ

2024/01/12

クリスティ作品の中でも異質さが群を抜いているハーリ・クィンを主題に据えた短編集 この短編集の魅力は本来なら探偵役となるハーリ・クィンが推理もしなければ捜査もしない点。それどころか事件への関わりだって少ない なら、誰が推理を行うかと言えば人間観察が趣味のサタースウェイトとなるわけだ...

クリスティ作品の中でも異質さが群を抜いているハーリ・クィンを主題に据えた短編集 この短編集の魅力は本来なら探偵役となるハーリ・クィンが推理もしなければ捜査もしない点。それどころか事件への関わりだって少ない なら、誰が推理を行うかと言えば人間観察が趣味のサタースウェイトとなるわけだ。ハーリ・クィンによって与えられた天啓を元に想像の輪を広げ事件の真相に気付く 本作は一般的なミステリと大きく異なる構図を持っているからこそ、面白さも際立ってくるね そもそもからして、ミステリの短編集なんて或る一つのポイントに気付ければ真相も容易に気付ける構図となっている事が多い。その意味ではミステリの短編では必ずしも探偵が必要と言いきれないのかもしれない。素人探偵が活躍できる余地が生まれる だからってハーリ・クィンに導かれたサタースウェイトの振る舞いは特異としか言い様がないのだけど サタースウェイトは人間観察が趣味というだけ有って、気付くべきポイントにはおおよそ気付いている。でも探偵ならではの捜査・推理方法を持っているわけではないから事件に出会っても動き方を知らない そこでハーリ・クィンが示す天啓が役立つわけだ。探偵でもないサタースウェイトはハーリ・クィンの存在に拠って自分に何かしらの役割があると確信する。それによって事件との向き合い方を見定められる 2人は相棒というわけでもないのに、まるでタッグを組んでいるかのように最良のパートナーとなっていくね 収録されている短編の中では『死んだ道化役者』が一番好印象を受けたかな 10年以上前に終わった話だった拳銃自殺。それが現場をモチーフとした絵画をきっかけとして過去への追憶が始まり、役者が揃い、そして真相へ到る。その上で恋の端緒も見え隠れする 本短編集の魅力が詰まった話であるように思えましたよ

Posted byブクログ