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哲学マップ の商品レビュー

3.7

41件のお客様レビュー

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西洋哲学総論

西洋哲学初心者でも読みやすかった。中国物ばかり読んできた人間として、西洋哲学は肌に合わない感じが今でもするが、本書はそんな初心者でも(理解度は別にして)すいすい読めてとてもいい。再読、三読したい本。

聖熟女☆ミ

2026/02/14

「哲学」と一言でいってもその歴史は長く、西洋思想だけでもいくつもの問題意識に細分化されるため全体像が把握しづらい。さらに言えば東洋思想や日本独自に発展した哲学もあり、何が何やらわからない。本書はそもそも哲学が抱く「それにしても本当のところはどうなっているのか」という初めの一歩とな...

「哲学」と一言でいってもその歴史は長く、西洋思想だけでもいくつもの問題意識に細分化されるため全体像が把握しづらい。さらに言えば東洋思想や日本独自に発展した哲学もあり、何が何やらわからない。本書はそもそも哲学が抱く「それにしても本当のところはどうなっているのか」という初めの一歩となる疑問を足掛かりに、学問のマップを描こうという試みである。平易な言葉で書かれているため非常にわかりやすく、こんなに簡単に重要事項を説明してもらえたら、もはや各々の哲学書は読まなくてもいいんじゃないかとすら門外漢の私なんかは感じてしまう。それくらいにコンパクトにわかりやすくまとめられていた。マジでこれをしっかり読み込めばある程度事足りるんじゃない?(ものぐさな意見)

Posted byブクログ

2024/11/10

貫成人著『哲学マップ (ちくま新書)』(筑摩書房) 2004.7発行 2020.7.14読了  タイトルからは想像しにくいが、本書は「哲学史」の本である。哲学史本を一冊読みとおしたのはこれが初めての経験で、過去から現代に至るまでの哲学の系譜が体系的にまとめられていて、視界がとて...

貫成人著『哲学マップ (ちくま新書)』(筑摩書房) 2004.7発行 2020.7.14読了  タイトルからは想像しにくいが、本書は「哲学史」の本である。哲学史本を一冊読みとおしたのはこれが初めての経験で、過去から現代に至るまでの哲学の系譜が体系的にまとめられていて、視界がとてもクリアになった。岩波新書から熊野純彦著『西洋哲学史』が刊行されているが、あれは作者のクセが強くてまだ読み通せていない。およそ哲学史を語るとき、語り手の価値判断なくして語りえないことは重々承知しているが、本書はより価値中立的な立場で記述されている。現代に至るまでの哲学観の様相と変遷を、大きく4つの図式に分けて解説しており、現代哲学まで大きく紙面を割いて叙説しているのが特徴だろう。現代哲学を語るにおいて、ニーチェの果たした役割の大きさは計り知れない。それまでの哲学が、取り憑かれたように本質や同一性に固執していたものを悉く破壊し尽してしまったのだから。「哲学は終わったが、しかし、遍在している」とデリタが述べているように、現代哲学は場面ごとの哲学的分析に主軸を移した。あらゆるものが流動していると捉えて、哲学は全体をカバーする体系を構築することが出来なくなった。現代人は世界から突き放されて孤立している。永遠不変の変わらないものを求めてしまうのは、人間の弱さゆえなのかもしれない。果たして人間が生きることに何の意味があるのだろうか。やはり宗教を盲目的に信ずるしかないのだろうか。現代哲学はまだ方法論的反省の中にいる。私は、ソクラテスの「よく生きる」哲学に再び回帰する道があると信じたい。真理へ至る直線の道がないにしても、終着点と出発点が円環しているにしても、私はいま現にこの世に存在してしまっているから。  もう思い出せなくなった旅の始まりに、もう一度思いを馳せることが哲学史というものなのかもしれない。失われた時間に気づくことで、いま、ここを、また新たな出発点として最初の一歩を踏み出すことができる。ただ、それは過去を切り捨てるためではなく、むしろ再会を果たすための一歩なのだ。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007430404

Posted byブクログ

2024/10/02

#87奈良県立図書情報館ビブリオバトル「善」で紹介された本です。 2018.2.10 https://www.library.pref.nara.jp/event/2584

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2024/09/10

デヴィド・ヒューム ロック端を発する経験論を推し進め過ぎて、知覚しえない全てを否定する極端な懐疑論 物理学も根こそぎ否定 「ボールが別のボールに当たって動く」の因果関係も否定される。「無我」に近い境地まで行ってる? 役にたつ「有用性」に駆り立てられた状態から距離をとるのが哲学。...

デヴィド・ヒューム ロック端を発する経験論を推し進め過ぎて、知覚しえない全てを否定する極端な懐疑論 物理学も根こそぎ否定 「ボールが別のボールに当たって動く」の因果関係も否定される。「無我」に近い境地まで行ってる? 役にたつ「有用性」に駆り立てられた状態から距離をとるのが哲学。それ言ってどうすんだ問題に対する向き合い。 弱者の強者に対する「妬み」や「怨念」(ルサンチマン)こそが、善悪という価値の起源。浸ってしまうと気持ちがいいのがルサンチマン。道徳とは、強者から身を守って群れをつくり、身を寄せ合い、その中でつくる「奴隷道徳」。「正義」や「禁欲」もそう。すべての価値はルサンチマンによる。ニーチェェ…。 真理を求めたがるのは、それを用いて制度をつくり、他者をコントロールするため。 「人を殺してもいい」と思えないのは、だれでも共同体に帰属することによってのみ我たりうるから?地位や名誉、職業や家族よりも、もっとわたし自身にとって根底的なものが失われる。

Posted byブクログ

2022/04/08

哲学史について大まかに知りたかったので購入。 ヨーロッパ哲学の変遷と現代哲学の内容が9割を占めており、期待していた内容に合っていた。 プラトン、デカルト、カント、ニーチェの四人については特に詳しく記述されており、それぞれがどういった流れでその思想に至ったか、またその思想が後世の...

哲学史について大まかに知りたかったので購入。 ヨーロッパ哲学の変遷と現代哲学の内容が9割を占めており、期待していた内容に合っていた。 プラトン、デカルト、カント、ニーチェの四人については特に詳しく記述されており、それぞれがどういった流れでその思想に至ったか、またその思想が後世の誰に影響を与えたかなどが分かりやすくまとまっていた。

Posted byブクログ

2022/02/10

それぞれのエッセンスを詰め込んでる。概要を知るよりも、全体としての流れ方をちょい見する感覚。アタシのセレクトはなんで決まるのだろう、また漁らないと。

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2021/11/25

ひとはなぜ生きるのか~状況的意味【哲学マップ】 今回紹介する書籍はこちら↓ 哲学マップ (ちくま新書) 概要 本書では哲学的な思考法(ルール)を4つ提唱している。 1.全体志向:個別の具体的事象ではなく全体を問題にする。 2,一歩、日常の外へ:全体を問うために、日常を俯瞰的に...

ひとはなぜ生きるのか~状況的意味【哲学マップ】 今回紹介する書籍はこちら↓ 哲学マップ (ちくま新書) 概要 本書では哲学的な思考法(ルール)を4つ提唱している。 1.全体志向:個別の具体的事象ではなく全体を問題にする。 2,一歩、日常の外へ:全体を問うために、日常を俯瞰的に眺める。 3.形式的問い:具体的なディテールではなく、抽象的な物事を問う。 4.方法論的問い:問う際の探求方法が適切かどうかも問題にする。 また、本書では哲学的な問いを4つに分類している。 1.「~とは何か」 2.「それを問う私とは何者か」 3.1と2の掛け算 4.「なぜそうした問いを考えるのか」 これらは時代を経るごとに1→2→3→4と変遷していく。 1.「~とは何か」 古代ギリシャにおいて、「善とは何か」「美とは何か」など物事の本質を考える人々がいた。プラトンは現実の二項対立としての「イデア」を想起し、物事の本質は「イデア」であると提唱した。 2.「それを問う私とは何者か」 近世ヨーロッパでは、古代ギリシャの知見が復興(ルネサンス)し、キリスト教的知見と混ざり合った。天動説が否定され地動説が提唱されたりと今までの常識が通用しなくなる中、デカルトは「これこそは確実」といえるものを探求していき、その結果、「われ思うゆえにわれあり」に至る。 3.1と2の掛け算 デカルト的図式においては、主観による認識が問題となった。その認識において知性を重視する大陸合理論と、経験を重視するイギリス経験論が発展する。これら2つを調停したのがカントである。 カントは経験の前には「カテゴリー」がわれわれの認識メカニズムにあらかじめ組み込まれていると考えた。人間の脳特有の情報処理システムがある、というわけだ。 カントはその情報処理システムは認識・倫理・美学など分野毎に異なると考えたが、それらを統一しようと考えたのがドイツ観念論である(ヘーゲルなど)。 4.「なぜそうした問いを考えるのか」 ニーチェは従来価値とされていたものは弱者のルサンチマンに過ぎないと言い、価値というものの価値を否定した(ニヒリズム)。本質などというものは存在せず、固定的な自我という存在も否定した。その結果、哲学は「そもそもなぜそうした虚構を問題にしていたのか?」を問うことになる。 地道な分析が始まり、現象学的分析・言語分析・言説分析・精神分析などの分野が生まれた。 ひとはなぜ生きるのか~状況的意味 「ひとはなぜ生きるのか」という問いが本書の冒頭で想定される。 それに対して、終章で著者の考える「哲学者たちならどう答えるか?」が語られる。 その中で、メルロポンティの「状況的意味」という言葉が紹介される。 これは「状況に応じて各人の生き方や行為が動機づけられる」というような言葉である。 具体的な状況を想定してみる。 「将来プロテニス選手になるために生きる」。未来の目標・自己実現に向かって生きる。 「愛する家族のために生きる」。献身・奉仕こそが幸せだと。 「ローン返済のために生きる」。何らかの義務・責任のため。 「美しい空を眺める、この瞬間のために生きる」。現在を楽しむ、享受する。 何らかの状況を疑うことなくコミットできていて、眺望固定(byニーチェ)しているときには、その意味に没頭できる。 ただ、人は時折状況的意味から離れてしまうことがあり、そうしたときに「ひとはなぜ生きるのか」などの哲学的問いが生まれる。 ただし、状況的意味は流動性があるので、しばらく休んでいればあらたな状況的意味が稼働する。 メルロポンティは言う。 「生きることの意味はなにかとは言えない。けれども、つねに意味というものはある」と。 ー----------------- いかがでしたでしょうか。 メルロポンティの状況的意味は、平野啓一郎氏の提唱する分人思想とも似ているような気がしており、私的には非常に興味深かったです。 私とは何か 「個人」から「分人」へ アリストテレスとかロックとかフロイトとかいろんな哲学者が出てきましたが、今回のブログでは大幅に端折って、ざっくりと解説するにとどめました。 もしご興味がございましたら手に取っていただけたら幸いです。 ありがとうございました。

Posted byブクログ

2021/11/18

一般読者向けなので,冒頭と末尾に「哲学を日常にどう位置付けるのか」というありきたりな議論が展開されている。 しかし,それ以外は専門的な内容を平易な言葉で扱っており,哲学体系を一通り理解する上でも極めて有用な書だった。ドゥルーズ(とガタリ)の説明が私には理解できなかったが,これは...

一般読者向けなので,冒頭と末尾に「哲学を日常にどう位置付けるのか」というありきたりな議論が展開されている。 しかし,それ以外は専門的な内容を平易な言葉で扱っており,哲学体系を一通り理解する上でも極めて有用な書だった。ドゥルーズ(とガタリ)の説明が私には理解できなかったが,これは著者ではなくドゥルーズ(とガタリ)自身に問題があるのだろう。 ちなみに,「哲学」マップと言いながら描かれるのはほとんど「ヨーロッパ哲学」のみである。東欧はもちろん,アメリカ系統ですらほとんど扱われない点には注意が必要。

Posted byブクログ

2020/02/11

哲学史の概観をおさえるには良著だと思うが、著者の専門性の偏りが原因なのか全体の約半分が現代哲学に割かれているのはバランスが悪いように思える。哲学者の関連を示すチャート図も現代パートになると複雑になり、これでは図示しているとは言えない。まともな社会人が見たら、一発でダメ出しするレベ...

哲学史の概観をおさえるには良著だと思うが、著者の専門性の偏りが原因なのか全体の約半分が現代哲学に割かれているのはバランスが悪いように思える。哲学者の関連を示すチャート図も現代パートになると複雑になり、これでは図示しているとは言えない。まともな社会人が見たら、一発でダメ出しするレベル。総じて論文書きが専門の学者はこの辺の図解訓練が足りないように思える(要するにパワポ作りがヘタクソ)。一般向けに上梓するなら、編集者はもうちょっとマーケットを意識してどうにかして欲しいところだが。「マップ」を名乗るなら尚更。

Posted byブクログ