夜叉ヶ池・天守物語 の商品レビュー
海神別荘、夜叉ヶ池、天守物語。 化け物と人の、幻想的な色恋の物語を、大正時代に書いていた泉鏡花の想像力が、ああ、ぶっとんでるなーと。 大好きな、大切な作品です。
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天守物語は、観劇後だったので舞台を思い浮かべながらすんなり読めたけど夜叉が池は、初見の文語調のためなかなか読みづらかった。声に出して読むとしっくりきたのかも。
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「夜叉ケ池」の言葉の美しさ。 そして、そのセリフの中にある、晃、百合がそれぞれを想う気持ちが胸を打つ。
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泉鏡花の戯曲。恥ずかしながら戯曲は読み慣れておらず、初めはなかなか場面の展開についていけなかったけれど、そのうち引き込まれて一気に読めた。とにかく美しくて、とても鮮やかな世界。その情景が目に浮かんで、恐ろしくもうっとりしつつ読み終えました。
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教科書にも出てくる作家の作品を実はあまり読んだことがない・・・、その反省から、今回は「泉鏡花」の短編戯曲。妖怪と人間との絡み合い、妖しの世界が舞台です。 戯曲といえば、定番のシェイクスピアの翻訳本をいくつか読んだぐらいだったのですが、この鏡花の作品は予想外に興味深いものでしたね...
教科書にも出てくる作家の作品を実はあまり読んだことがない・・・、その反省から、今回は「泉鏡花」の短編戯曲。妖怪と人間との絡み合い、妖しの世界が舞台です。 戯曲といえば、定番のシェイクスピアの翻訳本をいくつか読んだぐらいだったのですが、この鏡花の作品は予想外に興味深いものでしたね。特に「天守物語」は、最後の幕の急展開も面白く、この作品が「舞台」ではどう演じられたのか、一度みてみたいという思いを強く持ちました。 ちなみに「夜叉ヶ池」は1979年、「天守物語」は1995年に、ともに坂東玉三郎の主演で映画化されたとのこと。こちらもちょっと気になります。
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泉鏡花の中では一番好きな本。 夜叉ケ池は人間世界の描写が多くて、入り込みやすい。 天守物語は、化生の世界である姫路城の天守閣だけで話が進むぶん、より純粋に感じる。 どちらも好きだ。 どちらも間違った道理が通る俗世と、美しい恋の対比がロマンチックである。
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短い戯曲作品が二本収録されております。 うーん、何か良くわからず…。 場面転換のことすっ飛ばし気味で読むからいけないのか。 「夜叉が池」「天守物語」どちらも、残酷な妖と、自分勝手な人間とが描かれ、自分の心に正しくあろうとした人間だけが妖の世界に招かれ救われる、という話。 妖側と...
短い戯曲作品が二本収録されております。 うーん、何か良くわからず…。 場面転換のことすっ飛ばし気味で読むからいけないのか。 「夜叉が池」「天守物語」どちらも、残酷な妖と、自分勝手な人間とが描かれ、自分の心に正しくあろうとした人間だけが妖の世界に招かれ救われる、という話。 妖側と人の側、果たしてどちらの世界にいることが幸せなんだろう。 鏡花の書く話というのは「水」がモチーフになっているものが多いと解説に書いてあったので、そこんとこ踏まえて他の作品も色々読んでみたいと思います。
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もののけと人間が共存する世界、自らのエゴによって破滅を招く人間と人間よりも人間らしい純粋で一途な心を持つもののけ達
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泉鏡花の作品の中でも読みやすいという、本作。 自分自身古風な言い回しの本には抵抗があり、あまり読みたがらなかったがいい加減手を伸ばしました。 確かに慣れない語彙などあるものの、違った世界が見れたような心地になりました。 妖怪と人間の構図、活き活きとした台詞など新鮮でした。 ...
泉鏡花の作品の中でも読みやすいという、本作。 自分自身古風な言い回しの本には抵抗があり、あまり読みたがらなかったがいい加減手を伸ばしました。 確かに慣れない語彙などあるものの、違った世界が見れたような心地になりました。 妖怪と人間の構図、活き活きとした台詞など新鮮でした。 他の方のレヴューを見てもわかる通り、絶賛の声が多いですが、、 いやあ、正直私は読みが浅いと実感させられました。 また読書レベルを上げて、読みに戻ってこよう。。。 そのときは何を感じるか、、それも読書の醍醐味ですね。 期待しつつ、また次の本をとりたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
美しい妖怪と大多数の醜い人間と、そのどちらでもない美しい人間の戯曲。 「夜叉ヶ池」の「白雪」が、「天守物語」中に名前で登場したりするのもニクい計らい。 オチは「夜叉ヶ池」のほうが悲しいけどダイナミックで好き。 「天守物語」はハッピーエンド、富姫と図書のその後が気になるぜ。
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