知性について 他四篇 の商品レビュー
230520025 五月雨的にいろいろな事物について語られているが、常に疑問をもちながら二物衝突的に物事を見ている感がある。深く息を吸うように読むと面白い。
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辛辣かつユーモアのあるショーペンおじさん独特の表現が最高。 ニーチェが彼の著作を読み自らの哲学を生長させていったのがよく分かる。 討論のときこんな奴いるよね、の章は性格の悪さがよく出ていて良かった。
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観念論をベースに、知性について考察する書。 知性には2種があるとする。 ひとつは利に立脚する知性、すなわち個体保存と生殖による自己複製の増産につながるような結果を目指す知性。 もうひとつは理に立脚するような知性であり、ここでは個体保存と自己複製の増産という色香は薄くなる。 後...
観念論をベースに、知性について考察する書。 知性には2種があるとする。 ひとつは利に立脚する知性、すなわち個体保存と生殖による自己複製の増産につながるような結果を目指す知性。 もうひとつは理に立脚するような知性であり、ここでは個体保存と自己複製の増産という色香は薄くなる。 後者のような形式の知性は生物の発生起源から考えると知性システムの誤用と言わざるを得ない。 少なくともこの誤用を成しうるのは少なくとも地球においてはヒトのみ、否、ヒトのなかのごく一部の者のみであろう。 後半はショーペンハウエルによる、大衆と誤用的知性を獲得した一部のヒトの差異についての推察が語られる。 大衆と智者の根本的な違いを探求する意でこの書を読んだが、その根本に迫る内容であり、省察の材料として役立つ部分が多かった。 ダーウィンの進化論の根底、すなわち生命の起源の無為性という前提を理解して本書を読むと見通しが良くなるだろう。
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同じショーペンハウアーの著書である『読書について』でも感じたことだが、文章が軽快で、特に比喩表現が的確かつ明確で、150年以上前に書かれたものとは思えないほどにありありと思想のイメージを持ちながら読み進められる。哲学にあまり触れたことのない自分のような人でも、体力をあまり使うこと...
同じショーペンハウアーの著書である『読書について』でも感じたことだが、文章が軽快で、特に比喩表現が的確かつ明確で、150年以上前に書かれたものとは思えないほどにありありと思想のイメージを持ちながら読み進められる。哲学にあまり触れたことのない自分のような人でも、体力をあまり使うことなく、気軽にスキマ時間で読み進められるような、そんな身近さがある。 本書は認識について、そしてその主体である知性について述べられている。個人的に、この本を読んだ前後で変わったのは、人との関わり、特に討論や議論の形で向き合うような時だった。どれだけ近しい人であれ、「認識している世界が違うのだから、埋まらない差異やすれ違いがあって当たり前なんだ」 という前提を強く意識して接するようになった。 後半の汎神論や哲学的な中身を上手く理解できなくとも、ぜひとも著者の軽快な表現に触れ、彼が見た世界に目を向けてほしい。
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一度では読みきれない深い内容。 何度も何度もよみ味わえる、気づきがある。 時間とは 空間とは ドキっとする気づき、ライトがつく発見ばかり。
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200ページ弱の本だったので何とか読了できた。 しかし、内容は難しく、頭に残らなかった。 時折、なるほどと思える箇所もあったので、次回読む時にはもう少し理解できるように読書スキルを上げていきたい。
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ショーペンハウアー哲学の最大の魅力は、何といってもそのわかりやすさであろう。それが仇となってアカデミズムの世界では軽視されがちだが、わかりやすさと深さとは決して矛盾しない。概念ではなく直観を重視したその哲学にふさわしく、彼の叙述は具体的でありカントやヘーゲルなどの難解さとは一線...
ショーペンハウアー哲学の最大の魅力は、何といってもそのわかりやすさであろう。それが仇となってアカデミズムの世界では軽視されがちだが、わかりやすさと深さとは決して矛盾しない。概念ではなく直観を重視したその哲学にふさわしく、彼の叙述は具体的でありカントやヘーゲルなどの難解さとは一線を画している。 本書はそんなショーペンハウアーの魅力を最大限に伝えるアフォリズム集『パルエルガ・ウント・パラリポメナ』の中から、主に認識論に関する雑文を抜粋した哲学エッセイ集である。岩波文庫からは同趣向の本が計三冊出ているが、それらの中では本書が最も哲学的であるとは言える。 ショーペンハウアーは比喩が上手く、ときに詩的ともいえる表現を使うことさえある。例えば時間と空間が客観的実在ではなく主観的形式に過ぎないというカントの観念論を表現するのに「世界の事物は時間という縦糸と空間という横糸が織り成す織物の上に盛られる」というような言い回しを使ったりする。あるいは同じく空間の主観性を証明するのに「われわれは空間を空っぽにすることはできるが、空間そのものを取り払って考えることはできない」という巧みな論理を持ち出したりする。フランス的ともいえるこの明快さは、ショーペンハウアーが幼い頃商人になるために単身渡仏させられ、帰ってきたときにはドイツ語を忘れていたくらいフランス人化していたことと関係があるのかも知れない。 著作家の傑作は晩年が多い、とショーペンハウアー自身が言っているが、若くして書き上げた大著『意志と表象としての世界』よりも、晩年にコツコツと書き継がれた『パルエルガ・ウント・パラリポメナ』の方がはるかに読みやすいことは確かである。ショーペンハウアー哲学のエッセンスが凝縮された本書は、岩波文庫からの他の二冊および新潮文庫の『幸福について』と並んで、恰好のショーペンハウアー入門書と言えよう。
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「生命は周知のように一種の燃焼過程であるが、それにさいして発する光が、すなわち知性なのである(p79)」 「思索」、「著作と文体」、「読書について」が面白かったので読んでみた。正直、半分も理解できたかあやしいが、ショーペンハウエルらしい辛辣な表現は変わらない。
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アマゾンでの評価が高かったので読んでみたが、私には難しすぎた。著者であるショーペンハウアーは天才であるが故、きっとお友達が少なかったんだろうなぁと、想像してしまう。 弁論の技術について記載あるも、議論に勝つ事自体が目的となる場面が少ない事からあくまで参考程度に。哲学についてのベー...
アマゾンでの評価が高かったので読んでみたが、私には難しすぎた。著者であるショーペンハウアーは天才であるが故、きっとお友達が少なかったんだろうなぁと、想像してしまう。 弁論の技術について記載あるも、議論に勝つ事自体が目的となる場面が少ない事からあくまで参考程度に。哲学についてのベースがある人にとっては読めるのかもしれない。
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