人生は廻る輪のように の商品レビュー
『死ぬ瞬間』で、…
『死ぬ瞬間』で、世界を震撼させた著者の唯一の自伝。同著者による既刊書との重複箇所が散見されるが、キリスト教世界においては到底受容困難な文化ショックをあたえてようであり、現代日本においても、心理学を専攻する人には大いなるクエスチョンとともに、深く考えさせられる書である。ス-フィ...
『死ぬ瞬間』で、世界を震撼させた著者の唯一の自伝。同著者による既刊書との重複箇所が散見されるが、キリスト教世界においては到底受容困難な文化ショックをあたえてようであり、現代日本においても、心理学を専攻する人には大いなるクエスチョンとともに、深く考えさせられる書である。ス-フィズムや記号学等とあわせて読み進めば、大きな収穫があろう。
文庫OFF
死とは生きること。身近であること。断絶してはいないこと。患者の気持ち、家族の気持ち。自分が死ぬということ。見えないけど確かに存在するもの。 途中、スピリチュアルになりすぎて❓❓❓の部分があったが、それ以外はよかった。
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- ネタバレ
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にわかには信じられない部分もあるけれど、生きる意味とは、死とはなにかについて、一つの答えを教えてもらった気がする。 生きる意味は、成長すること。
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■医学、哲学、宗教の域を超え、死をとおして生の意味・目的を探求した医師の熱い人生■ まずタイトル訳が美しい、そして著者の生き方も強く美しい。 著者はスイスで厳格な家庭に生まれ、父に反発しながら自らの理想・信念に従い、人生を切り開いていく。本著は医師であり、死の研究者である彼女...
■医学、哲学、宗教の域を超え、死をとおして生の意味・目的を探求した医師の熱い人生■ まずタイトル訳が美しい、そして著者の生き方も強く美しい。 著者はスイスで厳格な家庭に生まれ、父に反発しながら自らの理想・信念に従い、人生を切り開いていく。本著は医師であり、死の研究者である彼女が自らの人生を振り返り綴った自伝である。医師として生涯をかけて生と死の最前線でいのちの意味を探求し続けた著者だからこそ、彼女の語る言葉は強い説得力を持つ。 本書は不屈の精神と行動力を持つ著者の波乱万丈の人生を描いた自伝として十分おもしろいだけでなく、僕を次のような疑問と向き合わせた。 僕は何のために生まれてきたのだろう、どう生きるべきなのか、何を目指すべきなのだろう。 これらの問いはいずれも「生」についての問いだ。もちろん答えなんてさっぱりわからない。おそらく死ぬまでわからない。 ただ、人生の終着駅として死を置いてみると、現在地と行き先の心配をせずにはいられない。僕の「死亡」駅にはどんな景色が広がっているのだろう。これは著者はもちろん、一般的にもよく言われるように、“どう生きたか”にかかっていると思う。 著者はこうも言う。 “死にゆく患者のことばに耳をかたむけさえすれば、生について無限に多くを学ぶことができるのだ。” 生についての問いに答えてくれるヒントは「死」にあるようだ。 不治の病、貧困、災害、老衰、戦争…妥当か理不尽かにかかわらず世の中ではいたるところで様々な死が生まれる。にもかかわらず僕はこれまで人の死というものをリアルな存在として正視したことがないことに気づかされる。 TVの向こう側でも構わない。現実に存在する個々の死に目を向け、耳を傾けることで、今ここにある生の意味と重みを実感することができるのかもしれない。
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昔懐かしい少女小説のように始まるこの本のエネルギーに何度も泣かされてしまった。 後半はなかなか険しいものがあるが、いずれにせよもっと早く手に取るべきだった一冊。
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死を意識するとはどういうことなのか、その一端がが分かる。如何に後悔なく死に行くことができるのか、特に若くして亡くなった子供のエピソードは、心が痛むとともに、心に響く。
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大学の先生が個人的に勧めてくれた。「著者はあらゆる意味で恵まれた人なんだろう」と感じた。単位は落とした。
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非常に面白かった。感動した。最近、偶然にも同年代の知人の訃報が相次ぎ、死ぬというのはどういうことかと考えていた。 医者という職業柄、死にたくさん直面し、からだが無くなるということ、魂は生き残るのかということ、死んだらどうなるのかということをライフワークとして研究した著者。死んでい...
非常に面白かった。感動した。最近、偶然にも同年代の知人の訃報が相次ぎ、死ぬというのはどういうことかと考えていた。 医者という職業柄、死にたくさん直面し、からだが無くなるということ、魂は生き残るのかということ、死んだらどうなるのかということをライフワークとして研究した著者。死んでいく人本人の気持ちに注目した。 彼女自身はどういう心持ちで死んでいったのだろう。 地球に生まれてきて、あたえられた宿題をぜんぶすませたら、 もうからだをぬぎ捨ててもいいのよ。 からだはそこから蝶が飛び立つさなぎみたいに、たましいをつつんでいる殻なの。 ときがきたら、からだを手ばなしてもいいわ。 そしたら、痛さからも、怖さや心配からも自由になるの。 神さまのお家に帰っていく。とてもきれいな蝶のように、自由に……。 多くの人に勧めたい本である。
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医療界にタブーだった「死」と真正面から取り組んでいった精神科医エリザベス キューブラー・ロス。知ったのはアルフォンス・デーケン先生の本からで、最期?の著書となるこの自伝で壮絶で志高く生きられた姿に圧倒されました。 本当の医療としてあるべき姿は愛を持って患者に寄り添う事。どんなに周...
医療界にタブーだった「死」と真正面から取り組んでいった精神科医エリザベス キューブラー・ロス。知ったのはアルフォンス・デーケン先生の本からで、最期?の著書となるこの自伝で壮絶で志高く生きられた姿に圧倒されました。 本当の医療としてあるべき姿は愛を持って患者に寄り添う事。どんなに周りから非難されようと、自ら実践し続け患者さん達の心を開き、助けて行く姿、これこそ真の医療者だと思いました。 後半、まさかのスピリチュアルな世界に導かれ、これまた壮絶な後半生を送られたことも驚き。 どんな困難な目にあっても全てを受け入れ、ただただ神を信じ、無償の愛を持って生き抜こうとする姿は本当に尊敬します。 これから医療、福祉関係に進もうとしている人達には特に読んで欲しい一冊です。
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著者は、三つ子だったので、何でも3人同じものを与えられてきたが、自分の生き方だけは自分で決めると父親の反対を押し切り、医者の道へ進んだ。戦争の犠牲者の看護から臨床状態の心身ケア等、ボランティアで人生を捧げた人である。
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