人生は廻る輪のように の商品レビュー
ロス博士の人となりをはじめて知る.力強い筆致から,語られる事実から,これほどまでにエネルギーにあふれ多感で強い信念をもった人間であったのだと改めて思い知らされる.その源は,生い立ちから戦争を経験した青年期までの体験が大きく影響しているように感じる.後年の霊的な体験は,にわかには信...
ロス博士の人となりをはじめて知る.力強い筆致から,語られる事実から,これほどまでにエネルギーにあふれ多感で強い信念をもった人間であったのだと改めて思い知らされる.その源は,生い立ちから戦争を経験した青年期までの体験が大きく影響しているように感じる.後年の霊的な体験は,にわかには信じがたいことだが,そういう世界があるのかもしれない.博士はいう.死は存在しないと.起こることは必然であり意味がある.人が学び,与え,受け取るもの,そのすべては愛だ.人生はいのちの意味の解明に目的があるのではない.生きることそのものにあるのだ.そして,これは誰のものでもない,私の人生なのだと.
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小説にしろ、ノンフィクションにしろ、書いたものよりその人の生き様の方が面白い。 エリザベス・キューブラー・ロスもそういう人だったと思う。 スイスの裕福な家庭に三つ子の一人として生まれた事から始まるが、その事が新聞に載った時代の背景、環境なども語られている。 裕福な家庭に生まれたも...
小説にしろ、ノンフィクションにしろ、書いたものよりその人の生き様の方が面白い。 エリザベス・キューブラー・ロスもそういう人だったと思う。 スイスの裕福な家庭に三つ子の一人として生まれた事から始まるが、その事が新聞に載った時代の背景、環境なども語られている。 裕福な家庭に生まれたものの、父の仕事の補佐をするのが嫌で若い頃に家を飛び出し、てわざわざ他の家でメイドとして働き悲惨な扱いを受けたり、医師として働いても病院や企業の都合で転々としなくてはならなくなったり、太平洋戦争、ナチス収容所を訪問する話、戦後のアメリカの病院事情など時代背景についても興味深い。 彼女はNHKのドキュメンタリーで知った。もう亡くなった後にまとめらた、「最後のレッスン」という番組をたまたま見ていた。 人の死に寄り添い世界的に有名になった博士の晩年は、独居後福祉施設で過ごし、しかし子供や孫に囲まれての「パーフェクト」な最期だった。とあった。実際はもう時間の問題、となってから家族が医師に頼み込んで自宅に戻れたらしい。終末医療も現在随分変わって来ている事を感じさせてもくれる。(本が刊行されたのは2000年代始め、ご存命) 一時期流行したスピリチュアルなムーブメントにも乗っていた事を知り、その辺りは結構読み飛ばしてしまったが、出会いがあったとはいえのめり込んでしまう辺り、やはり一人の弱い女性であったのだろうな、と思った。 彼女の本は色々と参考になることが多いが、どの本も大抵同じような事が書かれており、そして根本にキリスト教があるので、キリスト教信者ではなくこれからもなれない自分とは、どうしても超えられない壁を感じる。
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大変に面白い。特に後半の臨死体験や、死期の生に開眼していくところのほうが。ただ、そのあたりは筆の走りが速く、 そこにこそ、もうちょっとひいた目線の客観性が欲しかった。 そうしたらこの本の強靱さは何倍にもなるのになあ。
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職場の先生がいい本あるから!といって貸してくれたが 激務の中読む時間を作るのが大変で でも読まずに返すわけもいかず 一生懸命食らいついて読んだ。笑 そして感想。 すごかったなー。 こんな人生、すごい! 情熱を持って仕事をするって本当に素晴らしいなー でも、後半の、なんともいえ...
職場の先生がいい本あるから!といって貸してくれたが 激務の中読む時間を作るのが大変で でも読まずに返すわけもいかず 一生懸命食らいついて読んだ。笑 そして感想。 すごかったなー。 こんな人生、すごい! 情熱を持って仕事をするって本当に素晴らしいなー でも、後半の、なんともいえない アレ??あれれ?というような不思議体験・・・ ・・・まぁ、まとめると、スピって難しい。 でも信じないわけではないです。 そういう人もいると思うから。 ただ、何回も読み返したい!と思う本ではなかったです。
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エネルギッシュに生きた人だと思う。 その一方で、インチキ霊媒師に手玉に取られたりするあたりは、 かなり思い込みの激しい偏った性格がうかがわれる。 まだ一度も死んだことがないのに、なぜ、死後の世界を見てきたかのように断定的に語るのだろう。 彼女は老いて平凡に死んだ。 彼女の死後、何...
エネルギッシュに生きた人だと思う。 その一方で、インチキ霊媒師に手玉に取られたりするあたりは、 かなり思い込みの激しい偏った性格がうかがわれる。 まだ一度も死んだことがないのに、なぜ、死後の世界を見てきたかのように断定的に語るのだろう。 彼女は老いて平凡に死んだ。 彼女の死後、何も奇跡は起こらず、死後の世界からのメッセージも届いていない。 死後の世界が存在しないことの何よりの証拠ではないか。
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生涯を通じて「生と死」の考察を行い続けた、キューブラー・ロス氏の自伝です。 今まで色んな本読んできましたけど、何が一番良かった?と聞かれれば、この本を勧めるくらいのオススメの一冊です。
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死に瀕した患者が通過する精神過程である「死の五段階」説を提唱したキューブラー・ロス女史の自伝。弱者への計り知れない慈悲の心と卓越した行動力を持つ著者が、波乱万丈な自身の人生の中で、人間の永遠のテーマである「死」について彼女独自の深い死生観を形成してきたことが読み取れます。また、人...
死に瀕した患者が通過する精神過程である「死の五段階」説を提唱したキューブラー・ロス女史の自伝。弱者への計り知れない慈悲の心と卓越した行動力を持つ著者が、波乱万丈な自身の人生の中で、人間の永遠のテーマである「死」について彼女独自の深い死生観を形成してきたことが読み取れます。また、人間が生きていく上で欠くことのできない普遍的な「愛」についても様々なことを考えさせてくれます。
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著者の人生が描かれたこの本には通常の人間には耐えがたい苦しみが書かれてある。しかし彼女は「人を救う」という目的の為、苦しみを喜びへと変えていく。医師としての資格もあり、医師として幸せに暮らすことも出来たのだが、彼女は精神科医としての勉強も始める。人の病は心からきていると気付いたか...
著者の人生が描かれたこの本には通常の人間には耐えがたい苦しみが書かれてある。しかし彼女は「人を救う」という目的の為、苦しみを喜びへと変えていく。医師としての資格もあり、医師として幸せに暮らすことも出来たのだが、彼女は精神科医としての勉強も始める。人の病は心からきていると気付いたからである。最後に彼女はイエス様にも会っている。 この本には人を救うことへの困難さ、知識の大切さ、意思の力が描かれている。 【九州ルーテル学院大学】ペンネーム:のんたん
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旅先で読了。 あまりにも過酷な人生。現実は小説よりも奇なり。しかし、彼女は何度も立ち上がり、生と死の神秘に触れた。 彼女が立ち向かったのは、人間のおごりや社会の不条理。それも人間の本質に基づく悪に、同じく人間の本質に備わる善の力で刃向かった。 それは時に人知れず。最後...
旅先で読了。 あまりにも過酷な人生。現実は小説よりも奇なり。しかし、彼女は何度も立ち上がり、生と死の神秘に触れた。 彼女が立ち向かったのは、人間のおごりや社会の不条理。それも人間の本質に基づく悪に、同じく人間の本質に備わる善の力で刃向かった。 それは時に人知れず。最後の方のくだりで、私は医療行為でお金をもらったことはない、という部分で驚愕した。彼女は医者であって、それ以上の存在だ。 しかし、☆5つにできなかった理由もある。それは、賛否が分かれるであろう降霊の部分である。東洋の私からすると、どうしても神という考え方にはなじめないのだ。しかし、しかし、その説得力は相当なもの。一顧だにしない、という訳にはいかない。私への宿題が残りの☆だ。
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前半は著者の壮絶な体験が書かれており、おもしろい。当時のヨーロッパの状況についても興味深かった。(戦後日本の復興については知っていても、ヨーロッパのそれは知らなかったため)後半はスピリチュアルすぎてちょっと??なところもありましたが、科学者が書いたとゆうことはすごいことなのだと思...
前半は著者の壮絶な体験が書かれており、おもしろい。当時のヨーロッパの状況についても興味深かった。(戦後日本の復興については知っていても、ヨーロッパのそれは知らなかったため)後半はスピリチュアルすぎてちょっと??なところもありましたが、科学者が書いたとゆうことはすごいことなのだと思います。
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