人生は廻る輪のように の商品レビュー
過酷とひとくくりに言えないほど、次々と起こる 非情な運命・・・それを乗り越える強き主人公。 医師への道も険しく、それを果たせば、次々と 難問が目の前に表れる。ふつうの人なら逃げ出したくなる ことにも、毅然として立ち向かう。負けない。逃げない。 「誰だって生きていれば辛苦を経験する...
過酷とひとくくりに言えないほど、次々と起こる 非情な運命・・・それを乗り越える強き主人公。 医師への道も険しく、それを果たせば、次々と 難問が目の前に表れる。ふつうの人なら逃げ出したくなる ことにも、毅然として立ち向かう。負けない。逃げない。 「誰だって生きていれば辛苦を経験する。つらい経験を すればするほど、人はそこから学び、成長するのだ」 「逆境だけが人を強くする」 「教訓を学んだとき、苦痛は消えうせる」 何事にも偶然はない、必然と考えることの厳しさ、強さ。 書かれている言葉は、説得力をもって読む者に力を与えてくれる。 「生きなさい。振り返っていのちを無駄にしたと後悔しないように」 迷ったとき、心をこめてつぶやきたい言葉だ。
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死を理解するということは、自分が今生きていることを自覚すること。 死を汚らわしいものと捉える人も多いが、 この本を読んでからは全くそう思わなくなった。 死をあるがままに受け入れ、命の尊さを語った本だと思う。
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一気に読んでしまった。以来、何度も読み返している。 魂が生きることに真っ向からむきあう本。同著者の「死とその過程」や「ライフ・レッスン」より、私には強烈で、でもシンプルで、一番響いた。 『生きなさい。ふり返っていのちを無駄にしたと後悔しないように。生きなさい。してきたことを悔...
一気に読んでしまった。以来、何度も読み返している。 魂が生きることに真っ向からむきあう本。同著者の「死とその過程」や「ライフ・レッスン」より、私には強烈で、でもシンプルで、一番響いた。 『生きなさい。ふり返っていのちを無駄にしたと後悔しないように。生きなさい。してきたことを悔やみ、別の生き方を望むことがないように。正直でじゅうぶんな人生を生きなさい。生きなさい。』
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死の受容のプロセスを提唱したエリザベス・キューブラー・ロスの自伝。 この人のバイオグラフィーチャートを作ったら、きっとはっきりとした元型が現れるわぁと思いながら読んだ。 特に、若い頃の戦後救済ボランティアの体験が強烈。 老年期の、放火による受難もハンパない体験。
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「偶然はない。人生で起こるすべてのことには肯定的な理由がある。」精神科医キューブラー・ロスによる、最初で最後の自伝。
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終末医療の先端を開いた高名な医師の自伝です。裕福な家の三つ子として生まれ、スイスで育った少女時代はモノクロの写真で昔懐かしいような…これが医者になってすぐに戦後のポーランドに何とヒッチハイクで渡って困窮する患者を救おうとした大胆な女性で、ものすごいです。ストレートな生き方で、騙さ...
終末医療の先端を開いた高名な医師の自伝です。裕福な家の三つ子として生まれ、スイスで育った少女時代はモノクロの写真で昔懐かしいような…これが医者になってすぐに戦後のポーランドに何とヒッチハイクで渡って困窮する患者を救おうとした大胆な女性で、ものすごいです。ストレートな生き方で、騙されたりもしつつ、エイズが偏見を持たれていた時代から尽力した事には感服。後半スピリチュアルになっていきますが、これほど深く生死の極限に接して暮らした人も少ないでしょう。生きるとは何か?命は愛と成長のためにある…重いテーマで、とてもこの境地にはなれないと思いつつも、生きるヒントと勇気を与えてくれる書です。
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私も20前後になったらこんな生き方をしたいと思った。 Those were the days をリフレインで聞きながら読んだから、奇妙に同時に思い出す。 ベロニカは死ぬことにしたと同時期に読んでいた。大塚の汚い家で。天井の茶色。窓から見える護国寺の森。カラス。 蝶のイメージ。 も...
私も20前後になったらこんな生き方をしたいと思った。 Those were the days をリフレインで聞きながら読んだから、奇妙に同時に思い出す。 ベロニカは死ぬことにしたと同時期に読んでいた。大塚の汚い家で。天井の茶色。窓から見える護国寺の森。カラス。 蝶のイメージ。 もしも私が戦争の時代に生まれていたら? 一番高い星を目指したいのです。
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彼女の本でこれほど心に響いたことはなかった。死は人間にとって最大の学びの機会であり、そうした死の意味に真正面から取り組んだのが彼女だ。彼女がこの問題に導かれて行く運命的なプロセスが、幼児期からつぶさに語られる。 死、そして癒しと愛という彼女の中心テーマに立ち向かっていく姿勢に、...
彼女の本でこれほど心に響いたことはなかった。死は人間にとって最大の学びの機会であり、そうした死の意味に真正面から取り組んだのが彼女だ。彼女がこの問題に導かれて行く運命的なプロセスが、幼児期からつぶさに語られる。 死、そして癒しと愛という彼女の中心テーマに立ち向かっていく姿勢に、まぎれもない真実さを感じる。さらに幼少のころから若き日にかけての、次から次へと起こる印象深い出来事。苦しむ人々を助けようとする意志と、待ち受ける困難。それを持ち前の行動力と偶然とは思えぬ運命の力によって克服していく。 読み物としても瞬く間に心を奪われて、一気に読ませる。その純粋なエネルギーに心の底から洗われる。 ほとんどの医師たちが、死に臨む患者の意識に直面することを避け、むしろ死をタブー視する中で、患者とともに苦しみ悩み、寄り添っていく。多くの患者たちとともに死に直面する中で、患者たちの意識にどのような変化が起こるかが明らかにされ、人間にとっての死の意味が明らかになる。
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『死ぬ瞬間』で死の概念を変え、生涯を通じて「生と死」を深く考察した偉大な精神科医エリザベス キューブラーロスの自叙伝。どのような体験があのような偉業を成した女性の基となったのか、とても興味深いものがあります。
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