恋愛寫真 の商品レビュー

市川拓司(著者)

2014/04/07

何か秘密が隠されていると思っていたら、思っていたのと違う展開でビックリした。[いま、会いに行きます]の作者だけあって、ハッピーエンドでなくちょっとさみしいけど愛がある終わり方だったな。

2014/04/03

恋って何？愛って何？どうして恋愛するの？靄がかかっていつも曖昧な問い。世界には理不尽な恋愛もある。一方通行の単純な片思いの世界なんかじゃない。それでも人は恋をする。だって「人は一人分の幸福を持っている」から。時にいじらしくて、時に切なくて、胸が痛いくらい苦しくて。比喩の利いた表現が一層心に沁みてくる。英文科の三回生としては身につまされるところもあるが、作中の作品は読んでみたい。未開封のトイカメラも使ってみようかな。

2014/03/06

ずっと前から読みたくて図書館で借りてやっと読み終わった本です。

文章の書き方や登場する言葉がとても素敵で好みでした。

映画化もされたみたいなのでDVDを借りて観ようと思います。

2014/02/28

ほんのすこしチープな感じもするけれど、柔らかくて暖かい物語でした。

市川さんは、ファンタジーなふわふわした部分と、人間の複雑で繊細な心の動きを絡み合わせて描き表現するのがうまい。

静流と誠人の優しくふんわりとした関係が、最後の写真展での場面に強くつながって、とても美しい場面に仕上げられているなあと思いました。

2014/01/01

何度も読んだ。
透き通った気持ちになるお話。
そしてせつない。
映画は映画、小説は小説。こちらのほうが登場人物に深みがあって好き。

2013/11/05

DVDを見てから原作が読みたくなったのですぐに読み始めました。静流と誠人の会話がとても和みます。静流が誠人に言った、「好きな人が好きな人を好きになりたかったの」という言葉がとても好きです。人のことを好きになるっていいなと思いました。心が温かくなりました。ぜひ読んでもらいたいなと思いました。

2013/08/27

誠人と静流の変わった恋愛物語。
どう見てももてない２人が、街角で出会い惹かれていき静流の死を持って完結する。
仲間との友情、自分の弱い部分を周りが認め等身大のままでいられるのは、ほっとする。誠人の見舞いにきた関口が、タクシーに乗せていく場面は良かった。
また、エピローグの個展の場面は『つー・・・』っと涙が止まらなかった。雫井脩介氏の『クローズド・ノート』のように雰囲気があり、どちらも好きで読んでいて似ているな、と想った。
著者特有の文体、ゆったりとした展開、独特の間や行間が読んでいてとても心地よい。

2013/08/01

市川拓司さんの作品を初めて読んだ。会話が軽快で、読み易い。
１０年前の作品で、映画化されたみたいだし、かなり話題の
作品だったんだろう。タイムリーな時期に読むべきだった。
この作品もヒロインが病死、前に読んだ別の作者のもヒロインが病死
だった。登場人物達のキャラクター、環境設定等、結構類似性があって、
そこがちょっと気になった。

2013/05/31

映画は見ていないんですが、この本は最高です！
純粋に人を想う気持ちがじわじわと伝わってきます。最後はポロポロと涙を流してしまいました・・・日常の生活に疲れている方、肩の力を落として好きなカフェかどこかで読んでみてください。

2013/05/14

恋人同士になる事だけが、幸せなんじゃない。
結婚して家族になって、一緒に家庭を作り上げていく事だけが幸せなんじゃない。

ただ、大好きな人の傍に居られて。
その人がちゃんと幸せで居てくれれば、きっと自分も幸せでいられる。
静流は強い。
自分の運命を知っていて、それでも大好きな人が誰かと幸せに笑う姿をただただ見守り続ける。

儚いのに、強い。

心にずっしりと残るとても素敵な物語でした。
映画、観たいかも...。