『アリス・ミラー城』殺人事件 の商品レビュー
文句なし! 騙されたぜ! あ、文句があるとするなら、玄人好みの扱いにくすぎる推理小説、といったところか。ある程度推理小説のセオリーや元ネタを知ってれば騙されやすくなる。 ちょっと不自然なところも……
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やられた! 叙述トリックだと警戒していたのですが それでも・・・メモまで取っていたのに 気がつかなかった ホント、作者の思惑通りに騙される最高 の読者だこと(トホホ) 物理トリックで有名な作者さんだと理解 していたのですが、叙述だな・・・苦手 なんですよね
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チェスのルールは知っていたし、一人ずつチェックされていってるのは、わかっていた。 だけど、最後にのこった一人が誰なのかわからなくて、今まで脱落した中の誰かがきっと生き残っていたんだろうと思っていたせいで、 ・・初読では「いきなり新しいやつでてきたし!!」と思ってしまった。 自分では何が起こったのか本当にわからなくて、解説サイトを参考に読み解いていくと、隠されすぎな叙述トリックがいっぱいでてくる!!! バラバラ人形&死体の物理トリックって、なんだっけって思うくらい、叙述トリックの裏に隠された最後の一人(犯人)が衝撃だった。 怖がりな私には小説の合間に挟まれる殺人現場の図がすごい怖くて、 しかも中盤にはミステリどころかホラーかサスペンスだよーーと泣きたくなるくらい発狂してる人もでてくるし、 ほんとなら、 「こわいし、意味わかんないし、だいきらい!!」 って叫びたかったのに、解説サイトってほんとすごいなぁ・・見所わかったら大好きになってしまった笑 この人の作品は、某感想サイトさまによるとこの作品以外もキャラの背景の掘り下げはあんまりしない方針みたいなので、私がもう少し、トリック見抜けるように成長したら次は『クロック城』を読みたいな!
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日本海に浮かぶ孤島、江利ヵ島に建てられた『アリス・ミラー城』に集められた探偵達。 城にあると言われる『アリス・ミラー』を求めて集まった彼らが、一人、また一人と不可解な状況で殺害され、消えてゆく…。 初読後の素直な感想は「えっ…え…ええっ?」ってな感じでした。素直に言うとたっ...
日本海に浮かぶ孤島、江利ヵ島に建てられた『アリス・ミラー城』に集められた探偵達。 城にあると言われる『アリス・ミラー』を求めて集まった彼らが、一人、また一人と不可解な状況で殺害され、消えてゆく…。 初読後の素直な感想は「えっ…え…ええっ?」ってな感じでした。素直に言うとたっぷり5分は全く意味が分からなかった。 けど、再読して分かる実に巧妙な伏線。『絶対に二度読み返したくなる』あまりにも意外な結末。 騙されましたねぇ。ミステリってやっぱすげぇ。
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ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた。 作中の「アリス・ミラー」を探すために。 しかしそこで惨劇がおこる。 ある者は密室状況下、巨大な鏡の上で顔を溶かされた死体となり、ある者は合わせ鏡の部屋で殺され、犯人は目撃者の眼前で消失する。 館内のチェス盤からは...
ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた。 作中の「アリス・ミラー」を探すために。 しかしそこで惨劇がおこる。 ある者は密室状況下、巨大な鏡の上で顔を溶かされた死体となり、ある者は合わせ鏡の部屋で殺され、犯人は目撃者の眼前で消失する。 館内のチェス盤からは殺人の度に駒が一つずつなくなって・・・。 最後に残るのは誰だ!? 北山作品3作目。 やられたー!!!! これまで読んだ作品が物理トリックの鬼のような作品ばかりだったので、まさかまさかでした。 巧すぎる。 雪に閉ざされた孤島の城、という垂涎のクローズドサークルもの。 『そして誰もいなくなった』のインディアン人形ばりのチェスの駒。 そして不可解な探偵たちの死、死、死・・・。 久しぶりに堪能しました。 なによりあの密室がトラップだなんて! 探偵の性向をとてもよく掴んでいてニヤリとしてしまいました。 あとミステリ好きの思考回路も。 いろいろ読んでいる人のほうが先入観に邪魔されてコロリと騙されてしまうかも。 だけど微妙にアンフェアかなぁ~、という気がしてしまうのと、動機がいまいち共感できず。。。 あとどこかで読んだような覚えがあるのでね。T氏の『●荘~』とか? 本4つか3つか悩みつつ、ほとんど4の3ということで。
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孤島に建てられたアリス・ミラー城に探偵たちが招待された。彼らの目的は島に隠された「アリス・ミラー」。ルイス・キャロルの作品に因んだその城で、探偵たちはひとりずつ命を落としていく。その度に遊戯室のチェスにおかれた駒がひとつずつ消えてゆき―― * * * 引きこもり探偵を読んだ印象で...
孤島に建てられたアリス・ミラー城に探偵たちが招待された。彼らの目的は島に隠された「アリス・ミラー」。ルイス・キャロルの作品に因んだその城で、探偵たちはひとりずつ命を落としていく。その度に遊戯室のチェスにおかれた駒がひとつずつ消えてゆき―― * * * 引きこもり探偵を読んだ印象で、この人は物語の後半で失速するというイメージがありましたが、そんなことはありませんでした。 出てくる探偵たちはそれぞれに個性があり、北山さんらしいキャラ作りだと思います。 トリックなどは読者も納得すると思いますが、殺人の動機が「なんじゃこりゃあ!」となるでしょう。少々ネタバレですが、ディープエコロジストは碌なもんじゃないな、と再認識しました。
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あーやられた。フーダニットについては脱帽。でも、ホワイダニットについては納得しないぞ。そりゃねーだろ。
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城シリーズ第3段。 これはもう文句無しで傑作と言っていいと思いますよ。 前評判で高評価だと聞いてはいたんですけど 身構えつつ読んでいくような入り方は瑠璃城と同じくでした。 意外と、と言うと失礼ですが、きっちり本格ミステリ的な展開。 突飛な設定が無いだけで安心出来るようになってき...
城シリーズ第3段。 これはもう文句無しで傑作と言っていいと思いますよ。 前評判で高評価だと聞いてはいたんですけど 身構えつつ読んでいくような入り方は瑠璃城と同じくでした。 意外と、と言うと失礼ですが、きっちり本格ミステリ的な展開。 突飛な設定が無いだけで安心出来るようになってきました('-') チェス変な気がするー?とか真犯人のくだりや動機や あぁー両手がー!とかわぁわぁなってたら あっというまに読了してしまいました。 今回は物理トリック部分より叙述トリック部分がわぁわぁですよね。 思わずもう一度読み返しましたもの。 本格ミステリでの殺人の動機は割と私どうでもいい人なんですが これはぞくっとしました。あぁだからこの島……って。 割と血みどろなお話なので読後感はドロドロですが 何故か切なさが残って小説として面白く読めました。 有る意味、残酷な童話みたいなものかもしれません。
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アリスモチーフの見立て殺人。登場人物名も「海上(ウミガメ)」「堂戸(ドードー)」「窓端(マッドハッター)」「山根(ヤマネ)」てな具合にアリスモチーフ。アリス好きの私としては、それだけでかなり楽しめた。 「アリス・ミラー城」に仕掛けられたさまざまなからくり。密室。バラバラ殺人、とミ...
アリスモチーフの見立て殺人。登場人物名も「海上(ウミガメ)」「堂戸(ドードー)」「窓端(マッドハッター)」「山根(ヤマネ)」てな具合にアリスモチーフ。アリス好きの私としては、それだけでかなり楽しめた。 「アリス・ミラー城」に仕掛けられたさまざまなからくり。密室。バラバラ殺人、とミステリ要素もてんこ盛り。犯人についてはちょっとなあ、という点もあるけれど、動機だとかも笑えて(笑い事なのか?)、楽しめる作品であったことは間違いなし。ただし、好き嫌いはわかれそう。
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