『アリス・ミラー城』殺人事件 の商品レビュー

北山猛邦(著者)

2016/03/16

先が気になる展開ではあったが、少々難しかった。
最後のオチについては解説サイトを見て改めて納得…というより理解した。ただ、海上のセリフに何故誰も突っ込まないのだろう…言及してるんだから、誰かしら疑問抱きそうなものだけど。
誰も疑わないから、オチを知った後だと探偵が無能に見えますね…。描写の問題？でもこれはちょっとなぁ。
評価がとても良いみたいですが、読了後もやもやしました。合わなかったんでしょうね。
ない田と入瀬がそんなに好きではないタイプのキャラだった。観月は最初は好きではなかったけど終盤良い味出していましたね。

2022/11/24

衝撃的すぎて唖然。
解説サイトを見ないと全然わからなかった。ちょっとずるい。
登場人物が個性的で愛着が湧く。観月さん主役の作品読みたい。
こんな犯行動機、大好きです。

2014/07/27

うわー！またやられた！これにて既刊の城シリーズは読了です。

**ネタバレ**
がっちがちの物理かと思ったら最後叙述！最初からもうひとりいたなんて…。確かに自己紹介シーン怪しかったんだよなあ。でも見過ごしてしまっていました。スリル満点な展開、そして誰もいなくなったのような孤島でチェス盤になぞらえてひとりずつ消えていくのも楽しかった(さらにそして誰もいなくなった自体をトラップにしているのはすごい！)し、実は生きてる？生きてない？誰が犯人なの？とたくさん惑わされてよかったです。読後感でいえば★5なんだけれど冷静に考えて女ひとりでそんなに動けるか？とか外に逃げた人たちどうやって殺したの？とかチェス盤動かす必要性は何？そもそもアリスを認識していた探偵たちは海上の発言にもかかわらず何故犯人だと気づかないの？とかアリスミラーはどうなったんだ！とかいろいろ理解に苦しむ点があったこと、観月が一応解いてはいるもののトリックの説明がなかったこと、トンデモすぎる動機があるから★4にしておきます。
何がいいってポーンの進む方向には騙されました。ただあの場面、黒の女王とれたよね…？

2014/06/25

孤島に建てられた城。何者かによって集められた探偵たちが、一人、また一人と殺されていくクローズド・サークルのテンプレート的なお話です。

メイントリックは「やられた！」というよりも「ん？」という印象で、綺麗に騙されたという感覚はありませんでした。効果を上げるにはもっと大胆に伏線を張る必要があったかなと思います。
前代未聞な真犯人の動機、アリス・ミラーは結局何だったのかなどスッキリしない面はありますが、『そして誰もいなくなった』の先入観をミスディレクションにしたアイデアは一読の価値があると思います。

2013/12/18

なじ■
映像化不可能、小説ならではの叙述トリックで
素直にすげーっ！！と感じました。

しかし錯乱しかけだったとはいえ
あれだけ直截な海上の発言もあったというのに、
なんで誰も犯人について考えが及ばなかったのかという点は
非常に疑問だったんですが…
解説サイトさまなどを見て一応は納得しました。

あとちょっと登場人物は多めですが
みんなキャラ立ちがしっかりしていて、
登場した端からどれが誰なのか
しっかり把握できたのも良かったです。
観月がめちゃくちゃ可愛かった…

2013/04/04

ルイス・キャロルに縁の「アリス・ミラー」を求めて探偵たちが孤島に集まる。
"『アリス・ミラー』を手に入れられるのは、最後まで生き残った人間のみ"
というルールの下、最初の殺人が起こる…。

最初は登場人物が多くて把握しきれず、名前も覚えられなかったが、後半はキャラクターの魅力が良かったと思う。
トリックはちょっと物足りなかった。
文章中にちゃんとヒントもあるので、フェアではあったと思う。

2013/03/31

最後の叙述トリックがなければなぁ。としか言いようがない。４の謎とか４とか４とか……。いやー、凄いなぁ。と思う以前に、だから何？　などと考えてしまうのが叙述トリックじゃないだろうか。かなり無理があると思うんだよね。４が初めから存在していたというならば、４に対してもっと言及があるべきじゃないか。しかも、４の殺人理由があまりにも陳腐というか、拍子抜けというか、あれだけ散々、殺人に理由がなくてはならないとか書いておきながら……、いや、理由としてはあるのかもしれないが、こじ付けというか無理やりというか。そもそものアリスミラーをうっちゃっておいて、これはないんじゃないの？としか言いようがない。
トリック自体は非常に面白く、なるほど、そういう展開もありうるのか。と考えさせられるが、このラストの斜め上ちゃぶ台返しによってすべての印象を悪化させてしまっている。

などと書きつつも、けっこう面白いのでお勧めだったり。

2013/03/21

アリス・ミラーを求めて孤島の城に探偵達が集まる。

最終的に最後の一人も殺されて、犯人は一体誰なのか？

というストーリー。
「そして誰もいなくなった」モチーフだなと読みすすめていたのですが、展開的にはあまり雑なストーリーに感じました。

2012/07/14

まさしく、叙述。

何も考えず読んでいたけれど、違和感はあった。
けど突き詰めて考えたりはしなかった。
まぁこれはいつものことなんだけど。

トリックや全員探偵という設定よりもフーダニット。

要再読本。

そう、観月が良いキャラしてる。

2017/03/08

わりとやられた感はあったけど微妙に納得いかない気もした。
城の構造がわかりにくすぎてとっつきにくいと思う。
せっかくのクローズドサークルだけどあまり緊迫感はなかった。
俺様とか自分で観月はとか言っちゃうキャラが
なんか馬鹿っぽかったが、観月はするどかった。
俺様は最後まで馬鹿だったと思う。
入瀬が好き。視点がすぐ変わるから感情移入しづらいとは思うけど
それでもキャラクターに愛着がわき、生きて欲しかったなあ、と
思わせるところなんかは良かった。