歴史とは何か の商品レビュー
難しいが面白かった。 特に面白いと感じたのは、「歴史的事実は歴史家が作る」という解釈である。歴史的事実とは、ただ単に歴史上本当に起こった出来事を指すのではなく、歴史的に意味のある出来事のことを指すのであり、何が歴史的に意味のある出来事かを選別するのは歴史家である、という解釈である...
難しいが面白かった。 特に面白いと感じたのは、「歴史的事実は歴史家が作る」という解釈である。歴史的事実とは、ただ単に歴史上本当に起こった出来事を指すのではなく、歴史的に意味のある出来事のことを指すのであり、何が歴史的に意味のある出来事かを選別するのは歴史家である、という解釈である。そして、何が歴史的に意味があるのかは、その時代を研究する歴史家が生きている時代の情勢に左右される節もある。例えば、経済情勢が非常に不安定な時代であれば、世界経済を揺るがした出来事(リーマンショックなど)は歴史的に意味を持つものとして積極的に研究されるであろう一方で、文学活動によって新しい出版社が設立されたといった出来事は優先順位が下がる、といった具合である(あんまりいい例えじゃないけど…)。 今まで考えたことがない視点から歴史を考えることができ、教養が深まった気がする
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4年前から歴史を勉強。 それまではまじめに勉強してませんでした。 難しいという感想が目立つ中、今の自分だったらどこまで理解できるかと本著に調整。 書いてあることは私も感じていたことだけど、やはり私の読解力の限界なのか、共感して詳しく知りたいのに離される気分。理解が波のよう。 ...
4年前から歴史を勉強。 それまではまじめに勉強してませんでした。 難しいという感想が目立つ中、今の自分だったらどこまで理解できるかと本著に調整。 書いてあることは私も感じていたことだけど、やはり私の読解力の限界なのか、共感して詳しく知りたいのに離される気分。理解が波のよう。 強く共感できたのは以下。 ・歴史は事実だけではない。歴史家の私見がどうしても混ざってしまう。 歴史は信用できないものだと思う。 この考えは本著が代弁してくれている気がする。 例えば日本の第二次世界大戦。 学校の歴史では戦争はいけないこと、平和が一番というメッセージが強い。 だが、当時の人たちはそんな事を考えていた人は少なかったと思う。 現代の今だからこそ、戦争はいけないという結論になる。 歴史は時代によって見方や結論がバラバラだ。 例えば北条義時。 武士の世の中を作ったにも関わらず、教科書には載っていない。 明治のときに、武士の世の中を作ったというのが政府にとって都合が悪いから削除されたとか。 こうやって編集をすることが簡単だ。 歴史は信用できない。 ・歴史というのは、他の時代の不都合な影響から私たちを救い出すだけでなく、われわれ自身の時代の不都合な影響から、環境の圧制から、われわれの呼吸する空気の圧力からも私たちを救い出すようなものでなければならない。 ・歴史で問題になるのは諸個人の性格や行動であるという見方 ・その時代が桁はずれの人物に適合していなければならないということ ・偉人とは世界の姿と人間の思想を変える代表者さつ創造者 ・歴史から学ぶというのは、過去の光に照らして現在を学ぶ
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1956123273856737554?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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総じて難しい本で書かれていることを理解しきれなかった。 歴史とは現在の過去との対話である。歴史的事実は事実そのものということではなく、そこには歴史家の解釈によって歴史的事実となっているということを理解しておくことが大事であると理解できた。 一つの事実自体は、ただのそれにすぎない。...
総じて難しい本で書かれていることを理解しきれなかった。 歴史とは現在の過去との対話である。歴史的事実は事実そのものということではなく、そこには歴史家の解釈によって歴史的事実となっているということを理解しておくことが大事であると理解できた。 一つの事実自体は、ただのそれにすぎない。例えば、他の人物でも同じようなそれを成していることもある。事実それ自体は取るに足らないものであったりもする。ただそれが、過去や背景、周りからどのような影響のあるものと捉えられていたかによって、後の歴史家に歴史的事実として捉えられるものなのかなと考えた。 また歴史は、良い解釈や功績のみが継がれていることも多く、逆のこと、都合の悪いところは残されない、良いように解釈されていることもあり得るということも理解しておくべき重要なことと言える。 歴史は、その時ではなく、未来(現在)への時を経て歴史解釈されるということ、その時の歴史家の置かれている背景、当時の時代とはちがう考え方、価値観によって図られてもいるということ、なので歴史を知るには歴史家も知る必要があるということも、今後歴史を捉える上で学びとなった。自分でその歴史的事実自体を考えるようにしたい。
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1962年に第1刷が発行された本です。 私が手にしたのは2022年6月発行の第93刷でした。 過去の事実を集めただけでは歴史にならないこと。 「歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、過去と現在の間の尽きることを知らぬ対話であります。」という第1章の最後の言葉が一...
1962年に第1刷が発行された本です。 私が手にしたのは2022年6月発行の第93刷でした。 過去の事実を集めただけでは歴史にならないこと。 「歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、過去と現在の間の尽きることを知らぬ対話であります。」という第1章の最後の言葉が一番よくこの本を表していると思いました。 また、歴史の研究方法は、実験ができないという違いはありますが、私が思っていたよりもずっと自然科学の研究方法に近いことを知りました。
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大学の講義にて本書の内容が複数引用されていたため、本書に興味を持った。 歴史とは過去との絶え間ない対話の過程であり、それを行う歴史家は、現代の中を生きる個人であるため、社会、文化的影響を受けている。だから歴史を研究するときは、まず歴史家自身を研究する必要があると本書から学んだ。...
大学の講義にて本書の内容が複数引用されていたため、本書に興味を持った。 歴史とは過去との絶え間ない対話の過程であり、それを行う歴史家は、現代の中を生きる個人であるため、社会、文化的影響を受けている。だから歴史を研究するときは、まず歴史家自身を研究する必要があると本書から学んだ。 歴史研究において、事実を重視し過ぎると、無味乾燥な歴史ができあがり、解釈を重視し過ぎると、懐疑主義やプラグマティズムに陥る。その間で両立が必要だと学んだ。 現在にも通じる歴史観がここにある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どのような歴史を紡ぐのかは歴史家次第であり、歴史を把握する上で、歴史家の背景を考慮しなければならないことは、いかなる時代にも当てはまる普遍的な喝破であると感じた。しかし進歩の概念については、やはりカーが社会主義者であったことが関わっているのか、今の常識には当てはまらないように感じられ、新鮮でもあった。
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現代史の扱いは難しい。何故なら出来事に利害や未練を有する人たちがまだいるからである。 歴史を決定論として捉える説、偶然の連鎖として捉える説がある。いずれにせよ歴史家康とは因果経過を選択し価値観に基づき体系化する。 過去に対する建設的意見を持たぬ者は、神秘主義かニヒリズムに陥いる。...
現代史の扱いは難しい。何故なら出来事に利害や未練を有する人たちがまだいるからである。 歴史を決定論として捉える説、偶然の連鎖として捉える説がある。いずれにせよ歴史家康とは因果経過を選択し価値観に基づき体系化する。 過去に対する建設的意見を持たぬ者は、神秘主義かニヒリズムに陥いる。 進歩史観は幻想である。唯一の絶対者は変化である。優れた歴史家は狭い視野を乗り越え、未来から過去を深く洞察する。 歴史家は勝利を占めた諸力を前面に押し出し、これに敗れた諸力を背後に押し退けることによって、現存の秩序に不可避性という外観を与えるものである。
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歴史とは、過去から続いて未来へ向かう時間の動的な動きの中で、ある目的に関連し且つ重要と思われる出来事を前後の関係性と共に並べた物であり、すべての事実が歴史になるわけではなく、また無闇に抜き出した事実が歴史になるわけでもない、というのが本書の主旨だと思うが、いやー、冗長。 この講演...
歴史とは、過去から続いて未来へ向かう時間の動的な動きの中で、ある目的に関連し且つ重要と思われる出来事を前後の関係性と共に並べた物であり、すべての事実が歴史になるわけではなく、また無闇に抜き出した事実が歴史になるわけでもない、というのが本書の主旨だと思うが、いやー、冗長。 この講演がなされた時は新奇な発想であり、劃期的な発見であったのかも知れないが、現代を生きる人には正直「何を今更」という感想しか湧かないと思う。 その内容を個別個別の歴史家や神学者、哲学者を挙げて甲はこういった、乙はこういった、丁はこいった、と挙げていって、批判するのかと思ったら、しない。いや、もしかしたら原文ではもっとはっきり批判しているのかも知れないが、少なくともこの訳本はすごくらわかりにくい、個人的に。そのため、読んでいて「私はトマトがすきであるが、甲は嫌いと言っていた。乙はトマトの赤がきになるようだ。丁は……」みたいなどうでもよい紹介文が延々続くようにしか思えず、大層疲れた。 興味深い話もあるにはある。個人的には第四章が面白かった。そのほかの章にもところどころおもしろい話はあったが、割合的にはそうでもない。そもそも英国人のアイロニーみたいなのも期待していたが、翻訳の時点で削がれたか、原文になかったか、自分が気付かなかったのか、みつけられなかった。 概して、名著として学校の授業でも紹介されたその理由がよくわからない。学校の先生、特に歴史の先生は読んだことあるのだろうか。
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歴史とは、歴史家と事実との相互作用の不断の過程であると説く本。 今の歴史観は今の社会感を反映している。現代文の問題っぽい。
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