脳男 の商品レビュー
話の筋自体はシンプルで深みはないが、飽きさせない展開であっという間に読める佳作。細かいことを言えば、回収されていない伏線らしきものもちらほらあるが、続編が続きそうなラストから、自作持ち越しなんだろうと想像する。
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濃い、良質なミステリ。 理解はできないけど、すごいな。 こんな人がいるのか。 正義とはなんだろうと考える。 鈴木さんにとっては鈴木さんの中の正義(=祖父から繰り返し刷り込まれた正義、哲学)が、感情の代わりに自我を取りまとめる役割をしていたのだろう。 ただ、その正義について揺らぐ...
濃い、良質なミステリ。 理解はできないけど、すごいな。 こんな人がいるのか。 正義とはなんだろうと考える。 鈴木さんにとっては鈴木さんの中の正義(=祖父から繰り返し刷り込まれた正義、哲学)が、感情の代わりに自我を取りまとめる役割をしていたのだろう。 ただ、その正義について揺らぐ面もある。 それでもその正義を捨てられないのは、それを捨てることが自我を手放すことになるかもしれないという恐怖からではないだろうか。 一般的な正義の話が僕は好きではないので、鈴木には是非活躍していただきたいのだが、ことはそんなに簡単なものではないらしい。 これが処女作であることに驚く。 さすがは江戸川乱歩賞です。
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第46回江戸川乱歩賞受賞作品。 正直、いまいち..消化不良です。 ストーリが断片的というか、伏線が回収されていないというか、なんだかなってな感じ。 爆弾魔を追う刑事がそのアジトで見つけた心を持たない脳男。その男の謎を探る女医。そして、クライマックスはまたまた爆弾魔が登場。とい...
第46回江戸川乱歩賞受賞作品。 正直、いまいち..消化不良です。 ストーリが断片的というか、伏線が回収されていないというか、なんだかなってな感じ。 爆弾魔を追う刑事がそのアジトで見つけた心を持たない脳男。その男の謎を探る女医。そして、クライマックスはまたまた爆弾魔が登場。という感じなのですが、最初爆弾魔と脳男の関係がよくわからない。爆弾魔の話がおいてかれたので、んじゃ、脳男の話となって、今、そして過去を探る。でも、だから何ってな感じ。そして、その脳男が入院している病院に再び爆弾魔による爆弾が.. 爆弾魔Vs刑事、脳男はどうなる?ってな感じなのですがやはり、これも必然性が理解できません。都合よく爆弾魔が出てくる感じ。 シーン、シーンは盛り上がるのですが、ぶちぶちっと切られているかんじで全体の流れとしては消化不良が残ります。 爆弾魔にしろ脳男にしろ動機が描かれていないからかな.. これで乱歩賞なの?っていうのがほんと正直な感想です。
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感情がなく、意思もなく、感情表出障害のようだが、一度見たものは2度と忘れない才能で本やあらゆる情報から得た知識で脳だけで行動を決めて動く男の話。 身体を壊し、欲望や感情をなくしながら生きていかなきゃいけない私には、不思議な感覚だった。 どんな状態でも生命にはとても不思議なことが...
感情がなく、意思もなく、感情表出障害のようだが、一度見たものは2度と忘れない才能で本やあらゆる情報から得た知識で脳だけで行動を決めて動く男の話。 身体を壊し、欲望や感情をなくしながら生きていかなきゃいけない私には、不思議な感覚だった。 どんな状態でも生命にはとても不思議なことが起きるから、最後の方で夢を見たというあたりのことは、とてもしっくりきた。きっと、これから少し感情を取り戻すのだとしたら彼はきっと苦しい。悪への制裁だとしても人を殺した罪悪感などを感じはじめたら、、、と思うとちょっとかわいそうにもなる。 続編があるようだが、100円で見つけられたらいずれ読んでみよう。
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どんな事情があれ人を殺してはいけないから擁護できないけど、それでも読み進めていくうちに大威が愛しく思えてくる不思議。伊能さんや真梨子とのかかわりで感情をもってほしい、その貴重な知性を正の方向に生かしてほしいと願わずにはいられなかった。
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「脳男」首藤瓜於◆連続爆破事件の容疑者のアジトに乗り込んだ刑事・茶屋が目撃したのは、容疑者と揉み合っている謎の男。最初から最後までずっと面白かった。読み終わるまで眠れなくて、気づいたら夜中の3時だった。どんどん加速していく。正義は悪を裁くだけでなく、希望を運ぶものであってほしい
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首藤瓜於作品初読み&初読み作家さん200人目。 人間の能力に常識の範囲では計り知れない部分があるのも事実ではあるが、鈴木ほどの障害が完治するのは不可能なきがするんだが。。。 ちょっと都合良すぎ。 本作を執筆中に次回作の構想がすでに出来上がってたんでしょうね。
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タイトルだけ見るともっとおどろおどろしい人造人間のイメージですが、違いました。 ストーリーとしては必然性が今ひとつ分からず消化不良な感じ。 登場人物はみんなキャラが濃くて、それぞれでストーリーがありそうなのに、それも描き方が中途半端。続きを見越して書いたのかなとも思いますが、なん...
タイトルだけ見るともっとおどろおどろしい人造人間のイメージですが、違いました。 ストーリーとしては必然性が今ひとつ分からず消化不良な感じ。 登場人物はみんなキャラが濃くて、それぞれでストーリーがありそうなのに、それも描き方が中途半端。続きを見越して書いたのかなとも思いますが、なんか消化不良な感じがここでもありました。 善と悪、何が正しいのか、立場が違えばどちら側にもそれぞれの主張はあるってことはわかりました。 とりあえず、映画版を見てみたいです。
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こういう病ありますよね~。 一般的にみると天才。 でも、その頭脳を活かしきれないという精神疾患。 なにかの弾みで脳と心が繋がることもあるのかな~。 映画の方が良いようなので映画も見よう。
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第46回(2000年) 江戸川乱歩賞受賞作。 10年ぶりに再読したがほとんど忘れていた。 心を持たない男の謎を探る医師と刑事。そして爆弾魔と男の関係は…というストーリー。 タイトルと、心を持たない男という設定のインパクトのわりに中盤以降が盛り上がらず、中途半端な感じ。読んでいる間...
第46回(2000年) 江戸川乱歩賞受賞作。 10年ぶりに再読したがほとんど忘れていた。 心を持たない男の謎を探る医師と刑事。そして爆弾魔と男の関係は…というストーリー。 タイトルと、心を持たない男という設定のインパクトのわりに中盤以降が盛り上がらず、中途半端な感じ。読んでいる間は面白かったが、全体として印象が薄い。第2作に期待かな。
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