経営パワーの危機 の商品レビュー
著者は現在,ミスミの…
著者は現在,ミスミの社長に成り、業績を改善させ、海外への積極的な拡大を図っている。それも当然と思わせる会社経営への深い洞察と知識、そして行動力と信念をもっていることがよくわかる。いつ読んでも刺激を受けます。
文庫OFF
子会社の社長の話だが、自職場にも当てはめて考えることができる内容が多数ある。ワークライフバランスはもちろん大事であるが、人生において仕事に比重を置く期間があっても良いかなと感じた。
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企業におけるリーダー人材の大切さを理解できる。良い商品、サービスを提供しても、そこに経営的視点がないと長続きしない。会社の大小関係なく、必要な決断要素は共通している。そして、成長の段階で共通した似たような傾向を辿る。今後の、キャリアについて「これで良いのか」と考えさせられた一冊。...
企業におけるリーダー人材の大切さを理解できる。良い商品、サービスを提供しても、そこに経営的視点がないと長続きしない。会社の大小関係なく、必要な決断要素は共通している。そして、成長の段階で共通した似たような傾向を辿る。今後の、キャリアについて「これで良いのか」と考えさせられた一冊。特に新卒者にオススメです。
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【読む背景】 この本そのものは、2019年4月頃から家にはあったもののいつか読もうと思っていた長年の積読本であった。本書は元戦略コンサルタントで、現ミスミグループの名誉会長を務める三枝匡氏によって書かれた、いわゆる「経営3部作」のうちの一冊である。3部作の1作目『戦略プロフェッシ...
【読む背景】 この本そのものは、2019年4月頃から家にはあったもののいつか読もうと思っていた長年の積読本であった。本書は元戦略コンサルタントで、現ミスミグループの名誉会長を務める三枝匡氏によって書かれた、いわゆる「経営3部作」のうちの一冊である。3部作の1作目『戦略プロフェッショナル』は2019年6月に読み、大学2年生ながら経営の理論と小説とが、ここまで綺麗に融合した読み物が存在するのか、と感動したことを覚えている。 時は経ち、私は事業再生を専門とするコンサルティング企業の最終面接を前にしていた。そんなある日、本棚に眠っていた本書がきらりと光った。開いてみると当企業にて行う業務内容と書かれている内容とが、おおよそ合致しているように思えた私は、「面接の対策」を言い訳に読みはじめたのであった。 お陰さまで!?私は良い結果を受け取ることになった。入社日まで日の無い中で、次作にあたる『V字回復の経営』については、1か月以内に読めれば良いなと思っている。 【感想】 本作も非常に面白かった。 『戦略プロフェッショナル』も良かったが、あれから約3年間分知識を溜めた分だけより正確に本作を味わえるようになってきたと思う。再建において大切な箇所を誤魔化すことなく書ききっており、リアル再建者のリアルな心境やステークホルダーの動きが記載されており、楽しくも含蓄のある内容だった。 【印象に残った箇所】 117p 「というのは、伊達君、会社を倒産まで至らしめたその本人が、同じ会社を立て直すのは至難の技なのだ。人間なんて、自分で作り上げたカルチャーを自分で壊しきれるほどの自己否定はできないからだ。社員もそれを素直に聞けなくなっているしな。だから会社を再建するときはその人はいない方がいい」by財津社長 →ここにコンサルティングないし、外部の人間の介在予知が発生する。 154p 経営パワーの醸成[損益責任を負う] 経営者的人材の育成は損益責任を負うところから始まる。本人が深刻に思う状況ほど習熟は早い。最後には勝利の味を覚えることが肝心だ。そのためには十分なサポートを事前に確保する必要がある。財津は最後まで伊達の育ての親の役割を果たしてくれるのだろうか。 →目の前の作業に追われる中でも、どこかでマネージャーの目線を忘れずに持っておく。 155p 事業再建の教訓[イモヅル式改革を狙う] 再建では前任者と同じゲームをしてはまずい。問題のボトム(底)に降りて一番複雑で大きく見える問題から切り込む。あとはイモヅル式に問題を体系化する。社長が表層的なことで局地戦ばかりしていると、社員をキリキリ舞いさせる割には問題の核心に行き当たることができない。 →簡単に言っているが、一番複雑で「大きく見える問題」を特定するためには経験に基づく勘が必要なはずだ。 318p しかし、「失敗体験」はいつまでも生きる。経営がどのようなメカニズムで動くのか、さまざまな要素の因果関係が見えてくる。その「因果律」のデータベースが貯まってくると、経営者の「勘」が冴えてくる。 →155pへのコメントとつながる。 385p 伊達陽介に限らず、予想外の苦境に立たされた時に、その精神的重圧に耐えて走りぬく最大の力は若さだ。だからリスクへのチャレンジはなるべく早いうちにトライした方がいい。頑張って努力を続け、この不安定な時期を抜けて、ああ、これで俺の人生、何とかなりそうだと思えた時の安堵感。そしてみなぎる自信とプライド。こうした苦しみの経験を経て、人は「実力」という名の切符を手にするのである。 →
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マネージャーという役割に興味がある人、マネージャーになりたての人は読まないと損をします。読むと得をします。 興味ない人でも物語として面白いので読んで損はないです。
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ー このように「浪花節」のアプローチは「戦略論」の補助を必要とするが、反対に上からあまりにも強く「戦略論」が出てくると「浪花節」の人々は拒絶反応を示す。トップがいくら立派な戦略を唱えたところで結局「束ね」の効果は発揮されず、戦略は空振りになる。 戦略型のボスに求められる最大の課...
ー このように「浪花節」のアプローチは「戦略論」の補助を必要とするが、反対に上からあまりにも強く「戦略論」が出てくると「浪花節」の人々は拒絶反応を示す。トップがいくら立派な戦略を唱えたところで結局「束ね」の効果は発揮されず、戦略は空振りになる。 戦略型のボスに求められる最大の課題は、マキャベリズム的方向に行かずに、どれだけ精神的余裕を保って浪花節的心情を持てるかだ。財津の言葉を借りれば、ケアフル・オペレーターというだけではダメだということになる。 しかしこれは容易なことではない。というのは、戦略型の人間は人から何も言われなくても、自分のロジックで立てた目標にこだわり、時間軸も短く設定してひたすら走りたがる性癖をもっている。それが時に弱い部下を追いつめて、裏をかかれたの刺されたのというトラブルを起こすのである。 ー スピード感を保つのと、付いて来れない社員をケアするのと、このバランスが難しいんだよな…。
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優秀な経営者が育たない構造と、具体的に組織がどうあるべきかをわかりやすく解説した一冊。登場人物の能力が高すぎる面は否めないが、目指すべき姿としてはとても参考になる。
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V字回復の経営。 戦略プロフェッショナル。 その2冊が理論や実践的な手法を実話に基づくストーリーで解説するのに対して、 この本は実話により焦点を当てた作品。 上記2冊を読んだあとに読むと、 よりその内容が自分の中に染み込んでくるよう。
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読みやすい!ストーリーもワクワクして次のページを開くのが楽しみな展開。 それはリアルだからこそ。 経営者視点を学ぶ上でリアルな言葉が書かれてる点が非常に参考になった。 現状、非常に厳しい経営状況ではあるが、それが長期視点としっかり紐づいてるかの重要性は非常に気づきとなった。 また...
読みやすい!ストーリーもワクワクして次のページを開くのが楽しみな展開。 それはリアルだからこそ。 経営者視点を学ぶ上でリアルな言葉が書かれてる点が非常に参考になった。 現状、非常に厳しい経営状況ではあるが、それが長期視点としっかり紐づいてるかの重要性は非常に気づきとなった。 また読み直す一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小松製作所(コマツ)の100%子会社である「コマツ産機」をモデルにした名著「V字回復の経営」を書いた三枝匡さん3部作の2作目にあたる作品。 少し前に読んだ半沢直樹シリーズ3作目「ロスジェネの逆襲」にも少し通じるようなストーリーで物語としても面白かったですし、ビジネス書としてもなかなかの出来だったような気がします☆そして何よりすごいのが、何か目に見える成果を出してから3部作を書いたのでは無く、3部作を書いた後にミスミグループのCEOに就任し、商社だったミスミの事業を開発・製造にまで広げ、2014年までに売上高4倍以上、営業利益4.8倍以上に成長させ、従業員340人の商社からグローバル1万人規模の国際企業に変身させたという事実がこの本の価値を高めていると思います☆社長になりたいと思っている人には必読の1冊!!
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