レインレイン・ボウ の商品レビュー
「月曜日の水玉模様」の続編。 毎回主役が入れ代わり立ち代り、7点の連作なんだけど、1冊でちゃんと線になったミステリ。 主婦と編集者と看護婦と保母とプーと食堂のおばちゃんとOL。 一人あたり数十頁なのに、物凄く親近感が沸くのは、書く人が上手いんだろなぁ。或いは僕が涙脆いのか。 ...
「月曜日の水玉模様」の続編。 毎回主役が入れ代わり立ち代り、7点の連作なんだけど、1冊でちゃんと線になったミステリ。 主婦と編集者と看護婦と保母とプーと食堂のおばちゃんとOL。 一人あたり数十頁なのに、物凄く親近感が沸くのは、書く人が上手いんだろなぁ。或いは僕が涙脆いのか。 前作よりはヘビーな内容です。
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登場人物はみんな違う性格・個性を持っている。 みんな違うけれど、みんな素敵な人物。 温かさ、謎解き、そして一つ一つの物語が繋がっていく連作という形式。 色々な要素が詰まっている作品。 特に「ひよこ色の天使」が好きな一作。
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いまどきの若い女性の姿が等身大で描かれていて素直に読めた。 良く出来た本。加納朋子さん好きになりました。
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やっぱり加納さん、最後に「あ、つながってる」と思わされました。 「月曜日は水玉模様」読んだもんね。 この話に出てくる人たちは、みんな高校で同じ部活だったのだけど、 卒業してからの進路はひとそれぞれ…。 私ももう少ししたら、そんな風になるんだろうな。
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7年前、高校生で弱小ソフトボール部。そのチームメイトの一人が病でこの世を去る。 遺された者達の7色の連作。 再読。 ひっさしぶりに読みましたが、天窓のはなし、印象的で覚えていた。 あとオトコノコがガラスにうつった自分に微笑むシーン。 どうってことないけど、心に残っていたららしい...
7年前、高校生で弱小ソフトボール部。そのチームメイトの一人が病でこの世を去る。 遺された者達の7色の連作。 再読。 ひっさしぶりに読みましたが、天窓のはなし、印象的で覚えていた。 あとオトコノコがガラスにうつった自分に微笑むシーン。 どうってことないけど、心に残っていたららしい。
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ソフトボール部員だった牧千寿子。高校時代の仲間たち。7年の時を経て集まったのは千寿子の葬儀だった。彼女たちの現在が、想い出をきっかけに動き出す。それぞれを主人公にした短編集。保母さんの加寿美(字あってるかな?)の巻がほんわかとして「日常の謎」らしいミステリ。まあ保育園やこどもイス...
ソフトボール部員だった牧千寿子。高校時代の仲間たち。7年の時を経て集まったのは千寿子の葬儀だった。彼女たちの現在が、想い出をきっかけに動き出す。それぞれを主人公にした短編集。保母さんの加寿美(字あってるかな?)の巻がほんわかとして「日常の謎」らしいミステリ。まあ保育園やこどもイスをくっつけた自転車が出てくる時点で、イメージ全体がかわゆくなってしまうのだ。陽子の巻では他人からきつい性格とみられる自分を胸中で語るシーンがある。部員の中でも自分の顔色をうかがってくる久美などはあしらいやすく、わざと冷たい態度で接したりもした。だが予想外の行動をとる千寿子は得体が知れない存在で、居心地が悪かった。と感じていたようだ。私は明らかに久美のタイプだから、陽子の強さはこわい。相手に自分を受け入れさせることが人づきあいだと考えているような気がするから。でもってなぜか気に障ることばかり、してしまう自分。小説の中ではあるが、陽子のような人も、久美のような人もいるのだ、とわかって少し安心した。同じような年齢の女性をリアルに描きわけているところ、うまいな。
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2011.7.8 初読 市立図書館 「月曜日の水玉模様」の陶子と高校時代のソフト部の人々がでてくる。 キャラ分けが上手いなぁ・・・と思った。 それぞれの話も面白い。 ちょっと謎解きも入りつつ、でもなんとなくスッキリしないような。 もう少し続きを書いて欲しかった。 一番謎な里穂...
2011.7.8 初読 市立図書館 「月曜日の水玉模様」の陶子と高校時代のソフト部の人々がでてくる。 キャラ分けが上手いなぁ・・・と思った。 それぞれの話も面白い。 ちょっと謎解きも入りつつ、でもなんとなくスッキリしないような。 もう少し続きを書いて欲しかった。 一番謎な里穂の気持ちが気になる。
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高校の部活仲間が卒業し、それぞれの道に進んだ後ってあぁこんな感じだわとすごく共感できた。それぞれの今の話もよかったし、最後の陶子の章でみんなつながってくるところがいい。何年経っても友人の声を聴いたり会ったりすると時間が逆戻りする感覚が好き。
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月曜日の水玉模様の陶子が登場。 一話一話読むにつれてチーズの死が明らかになっていく。 結構好き。
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今評判の「7人の敵がいる」の主人公の若いころが出ているよ、との情報で読んでみました。高校時代のソフトボール部のメンバーたちのその後、を綴りながら、1人ひとりの気持ちや生活がしっかりと語られ、また、芯に一つのミステリーも据えられていて、とても面白く読むことができました。当たり前だけ...
今評判の「7人の敵がいる」の主人公の若いころが出ているよ、との情報で読んでみました。高校時代のソフトボール部のメンバーたちのその後、を綴りながら、1人ひとりの気持ちや生活がしっかりと語られ、また、芯に一つのミステリーも据えられていて、とても面白く読むことができました。当たり前だけど、一つの部活にはいろんな人がいて、その人間関係も誰から見るか、で全然違う。そして、彼女たちが今、社会人何年目かになっているということから、高校時代とは違う自分、つきあいになっているところもとてもリーズナブル。「7人の敵がいる」(未読なんですよ、PTAを敵に回す話にはちょっと怖じ気をふるっている状態のじゅんさん)の陽子さんの高校時代、未婚の出版社社員時代には、私とは相いれないものを感じながらも、それでも共感してしまう部分があるのが面白いし、後ほどの彼女にもしっかりつながっているのでは、と予測させるところが加納さんのぶれないところだなぁと・・・。ひとりひとりに焦点をあて、その人の立場から語られるあれこれによって、その人本人や他のメンバーの人となりがじわっと浮かび上がってくるという手法は新しくはないけれど、とても上手だと思いました。キャプテンの陶子さんが出ている別に出版されているんですね。「7人の…」はたぶん読まない気がするので、まずはそちらの「月曜日の水玉模様」を読んでみようと思います。
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