彩雲国物語 はじまりの風は紅く の商品レビュー
久方ぶりに面白い小説に出会いました。設定の基盤がしっかりしているのでウダウダと話が流れたりしていなですし、文章の表現の仕方が好きです。
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シリーズ第1弾。中華風ファンタジーが好きな人にはお勧めのシリーズです。 名家のお嬢様なのに超貧乏な苦労人な主人公が、だめだめな王様の更生係として後宮に入る……登場人物たちの元気のいい掛け合いが楽しいです。
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「朱にまじわれば紅」までまとめて! 乙女ゲーです乙女ゲー。 なんと見事な乙女ゲー。 シチュエーションもキャラも展開も乙女ゲー。 ついでに絵師も乙女ゲー。 乙女ゲーだけどすっからかんなうすっぺらい作品ではないので良いです。 ただ、最初の頃は結構しっかりしてて面白かったけど、巻が...
「朱にまじわれば紅」までまとめて! 乙女ゲーです乙女ゲー。 なんと見事な乙女ゲー。 シチュエーションもキャラも展開も乙女ゲー。 ついでに絵師も乙女ゲー。 乙女ゲーだけどすっからかんなうすっぺらい作品ではないので良いです。 ただ、最初の頃は結構しっかりしてて面白かったけど、巻が進むにつれてご都合主義っぽい展開が多くなってきたような。 あとヒロイン至上主義感がより強く。 でもそこも乙女ゲーレベルなので、別にOK。 十二国記のダークで重い展開とは逆のふわふわきらきらしてる感じでこれはこれで良いです。 私は絳攸が好きです。 カラリングも好きです。
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十二国記を読了後に読んだので初めは重量感の差に戸惑いましたが、これはこれで面白かったです。 沢山魅力的なキャラクターが登場しますが、私は2巻から登場する燕青が一番好きです。 1~19巻。
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“「――金、五百両、じゃ!」 秀麗の目の色が変わった。信じられない額だった。一家五人が十年楽に暮らしていける――しかしこの無駄に広すぎるボロ邸の維持及び修繕、そして毎日のちょっとした贅沢――つまりお米が食べたいなと思うならばまさに的確な値段であった。 「やります――!!なんっっで...
“「――金、五百両、じゃ!」 秀麗の目の色が変わった。信じられない額だった。一家五人が十年楽に暮らしていける――しかしこの無駄に広すぎるボロ邸の維持及び修繕、そして毎日のちょっとした贅沢――つまりお米が食べたいなと思うならばまさに的確な値段であった。 「やります――!!なんっっでもお任せくださいっっ」 脱・麦ご飯、脱・雨の日の桶はこび競走。今の彼女の頭にはそれしかなかった。 「ならば」 霄太師は二言はないかなどと訊いたりはしなかった。あると言われたら困る。 「清蘭殿には一時的に羽林軍に特進し、主上付きになっていただく」 ありえないほどの大出世だった。清蘭は耳を疑った。 そして次に霄太師は重々しく秀麗に告げた。 「――秀麗殿、そなたは後宮に入って、王の妃になってもらいたい」 その瞬間の秀麗の顔といったらそれは見物だったと、清蘭はのちに語った。” 紅秀麗:主人公 紫劉輝:王 清蘭:清苑、劉輝の兄 紅邵可:秀麗の父 霄太師 茶太保:鴛洵 栄太傅 藍楸瑛:近衛 李絳攸:才人 香鈴:少女 珠翠:女官 名前を覚えられる自信が無いのでちょっとメモをば。 人気あるシリーズということでちょっと読んでみた。 時代が時代なだけに、言葉遣いが自分的には難解。 ただ、続きは気になる。 “「さよなら」 劉輝は肚をくくったように無言で頷いた。そしてちらりと静蘭を見る。だがすぐにその首が傾いたかと思うと、次の瞬間、秀麗は唇を奪われていた。 その場にいた全員が凍りつく。 (―――――っっ!?) 劉輝は唇を離す間際、小さく囁いた。 「見ていろ。すぐに、そなたは戻ってくる」 混乱していた秀麗の耳には、その言葉は届かなかった。 真っ赤になりながら、秀麗は平手をくりだした。けれどあっさり腕をつかまれる。 「あ、ああああなたこんな公衆の面前でっ」 「余は、悪いことをしたとは思ってない」 やけに堂々と劉輝は胸を張った。 「だから、平手は受け付けぬ」 「あなたねぇっ」”
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著者:雪乃 紗衣のデビュー作品。 一部完結作品の予定が、人気が高まりシリーズ作品に。 貧乏で頑張りやさんの女の子、秀麗。 高額報酬目当てに、国の王様の奥方役になる事に。 でも実は、怠け者王様に、国の政治(まつりごと)を行わせ事が、秀麗の真の目的。 中国歴史をモチーフにした、中...
著者:雪乃 紗衣のデビュー作品。 一部完結作品の予定が、人気が高まりシリーズ作品に。 貧乏で頑張りやさんの女の子、秀麗。 高額報酬目当てに、国の王様の奥方役になる事に。 でも実は、怠け者王様に、国の政治(まつりごと)を行わせ事が、秀麗の真の目的。 中国歴史をモチーフにした、中華的ファンタジー作品の第一作。
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今思い返すと、本当に序章に過ぎなかった、という感じ。 中華風ファンタジーと銘打っておきながら、書いていることは実に政治的でリアル! 何より、キャラクターが素晴らしい。 女主人公をこんなにも応援したくなったのは、初めてかもしれません。 文章に稚拙さを感じる部分はありますが、それを補...
今思い返すと、本当に序章に過ぎなかった、という感じ。 中華風ファンタジーと銘打っておきながら、書いていることは実に政治的でリアル! 何より、キャラクターが素晴らしい。 女主人公をこんなにも応援したくなったのは、初めてかもしれません。 文章に稚拙さを感じる部分はありますが、それを補って余りある構成力とストーリーテリングに脱帽です。
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・シリーズ一作目 ・初作品(?)としては、よく出来ているのではないかと思う ・続きが読みたくなる作品 ・劉輝が可哀相…… ・秀麗は本当に強い子 ・静蘭の正体もなんとなくわかりやすかった ・絳攸、楸瑛の役回りが薄い
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中華風ファンタジーなんだけど、政治色があるほうです。 主人公が王様の教育係になるという話と聞いていたので (しかも貴妃として)、 「どうせそのまま王様とハッピーエンドだろうと」思っていたら、 全然違いました。 私がひねくれているのか、主人公が何でもかんでも出会う人々に 恵ま...
中華風ファンタジーなんだけど、政治色があるほうです。 主人公が王様の教育係になるという話と聞いていたので (しかも貴妃として)、 「どうせそのまま王様とハッピーエンドだろうと」思っていたら、 全然違いました。 私がひねくれているのか、主人公が何でもかんでも出会う人々に 恵まれて、そのおかげで良い方向に進むのがあまり好きでは ないのですが、そういうこともなく(いくつかはあるかもしれませんが)、好感がもてました。 毎回読むのが止まらないほど面白いです。 たまに短編集としてキャラクターの過去などを掘り下げるので、 内容が浅くならずに良いと思います。 あと、主人公を見ていると「頑張ろう!」って気になります。 [1巻ずつ書いているとすごい量になるので、1巻だけにしています]
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中国風、のファンタジー。 といっても魔法も竜も出てこない。 官吏になりたい少女の成長物語。 主人公はじめ、登場する官吏・政治家の 「政治」に関する真摯な考え方、潔癖さ、清廉さ、など 実際の政治の世界にも見習ってほしいことばかり。 小説なので所詮きれいごと、というのは簡単だけど、...
中国風、のファンタジー。 といっても魔法も竜も出てこない。 官吏になりたい少女の成長物語。 主人公はじめ、登場する官吏・政治家の 「政治」に関する真摯な考え方、潔癖さ、清廉さ、など 実際の政治の世界にも見習ってほしいことばかり。 小説なので所詮きれいごと、というのは簡単だけど、 こういうきれいさって大事だと思う。 今主人公が官吏を続けられないかも、という結構な ピンチに陥っているので、この先どう物語を 作っていくのかとても楽しみ。 ************************** 20100507 現在15巻まで読了。 前巻に引き続きの不穏な感じ。 王の一声で女官吏を認めたことによる歪み、 子供の浅知恵が引き起こした不具合、 秀麗の見方をしてきたつもりの王と側近の若者3名が 実は一番秀麗を女の子としては見ていたけど官吏としては 見ていなかったという愚、などなど、 「痛い」エピソードがてんこ盛り。 普通の女の子が王様に気に入られて、夢だった官吏になった挙句に おこるあれやこれや、でも周りはみんな主人公の味方で 結局明るいハッピーエンド(になるんでしょ?)、 みたいな単純な展開にとどまらないところがとても面白い。 次もますます楽しみ!
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