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文庫版 塗仏の宴 宴の始末 の商品レビュー

4

200件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2023/10/09

ここまでの総集編のような話。いろんな団体の思惑が一つの村に集約してくる。その背後にいる1人の男との対決。

Posted byブクログ

2023/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お、終わった……本当に私もあの宴に参加していたかのような疲れがある、何だろうこの倦怠感と少しの寂しさ。 読んでいる時はページを捲っても捲っても全く終わる気配がなかったのにこんなしんみり終わっちゃうんだなぁと。 前巻、宴の支度で別々に語られていた話。 それはこの巻から登場した人物達も巻き込み加速して、やがてひとつに繋がっていく。 あまりにも京極堂が動かないしみんなバラバラな行動をしているしいつもと違ってアクションなんかもあるし、「これ大丈夫?こんな残りページで京極堂はちゃんと語れるの?消化不良とかならない?」と心配していたのですがそこは京極堂、きちんと語ってくれましたね。 いつもより若干短かった気もするけどまぁ登場人物多かったしね。 個人的に内藤くん出てきた時に「えぇそこ!?そこなの!?」と驚いてしまった、まさかのあれが伏線になるなんて……! しかし真犯人が分かって全てがひとつに繋がったのに微妙に心にしこりが残るのは堂島さんと藍童子のせいでしょうか……特に堂島さんはもうテンプレのような堂々たる悪役だったしなぁ。 今後は手出し無用、ってことは恐らく他にも何かしているんだろうし(ていうかするんだろうし)いずれまた京極堂とぶつかることもある……のだろうか。 流石にこの人はここまでです!みたいなことにはならないだろうから(現に今回は「そこから来るんですか!?」って人もいたし)、いつかまた相まみえるのでしょうね。 というか堂島さんのあのキャラ嫌いじゃないのでまた是非出てきて欲しいです。 あと私の読み込みが足りない可能性もあるのですが……明石先生って詳細どこかの巻ででてましたっけ? 堂島さんも知ってるってそれもう多分かなりの大物ですよね? 読んだけど忘れてるのかな……。

Posted byブクログ

2023/09/15

鵼を迎える支度。 発売日の前日に眠い目を擦りながら読了して、眠すぎて次の日に鵼を1ページも読めなかったという、それこそ「本末転倒」なことになった。 姑獲鳥の内藤とか普通に忘れてた。

Posted byブクログ

2023/09/13

「宴の支度」で描かれた六つの出来事。それぞれは緩やかにつながり、そして一人の男にたどり着く。 宴の始末をつけるのは一体なんなのか。そして塗仏とは……? 濃厚な時間。重ねられる妖怪談義。過去作オールスター出演の豪華版!(たぶんちがう)→ 濃いよー。とにかく濃い。今回も主要キャラは...

「宴の支度」で描かれた六つの出来事。それぞれは緩やかにつながり、そして一人の男にたどり着く。 宴の始末をつけるのは一体なんなのか。そして塗仏とは……? 濃厚な時間。重ねられる妖怪談義。過去作オールスター出演の豪華版!(たぶんちがう)→ 濃いよー。とにかく濃い。今回も主要キャラはみんなしっかり存在感あるし(青木刑事が意外とカッコよかった!!鳥口くんもがんばる〜!)主役は彼なんでほんとに濃厚。 クライマックスの感じはマジで痺れる。もちろんわれらが榎木津もカッコ良いですよ。 ネタバレ怖くてあんまり話せませんが最高です→ 京極先生へのインタビューで読んだんだけど、百鬼夜行シリーズは毎回最終巻のつもりで出しているらしい(解釈が違ったらごめんなさい) わかる。どのお話もきちんとエンディングがあるし、話が閉じてる。 大きな謎はあるけれど、それはもう生きていく上で普遍的なもの、的な感覚? とにかく楽しかった

Posted byブクログ

2023/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レギュラーメンバーのみならず過去作の人物・言及も多数あり、最後はこれまでにない様相での盛り上がり。海外ドラマのシーズン1最終話2時間スペシャルのような作品でした。実際2倍くらいの分量ありますし。

Posted byブクログ

2023/08/11

「宴の支度」を読み終わってからしばらくこの煉瓦本を読める状況になくて時間が空いてしまって、その結果煉瓦を2個に並べて持ってページを繰るハメになってしまった(ダンベルかよと)ため、 続き物と意識して連続で読むことを強くお勧めします。 後半、すんごい数の人物たちが次々と集まってきて...

「宴の支度」を読み終わってからしばらくこの煉瓦本を読める状況になくて時間が空いてしまって、その結果煉瓦を2個に並べて持ってページを繰るハメになってしまった(ダンベルかよと)ため、 続き物と意識して連続で読むことを強くお勧めします。 後半、すんごい数の人物たちが次々と集まってきて一堂に介して、そして事件の真相が明らかになるカタルシスの快感はシリーズ随一の興奮(と毎巻読むたびに思い直しているのだけれど)。 もうすぐ(2023年9月)の新刊に向けた、再読の旅はあとちょっと…… 追記:本作の読みどころのひとつに京極堂と榎木津の絡みがある。今まではエノさんが好き放題やったのを京極堂が(いやいや)後始末する展開が多く見られたけれど、今回はふたりが当に友達みたいな(いや元々そうなんだけれど)関係性を見せるのがたまらない。

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2023/07/19

いやあもう凄かった。 怒涛の伏線回収に読む手が止まらなかった。 読めば読むほど謎は深まる一方で、事態はより複雑に絡み合っていく。 これ収束させられる?と心配になったけれど、完全に杞憂だった。 全ての謎は集約され、真の姿を現す。 でもこれで終わりじゃない。 その後が本当の『憑物落と...

いやあもう凄かった。 怒涛の伏線回収に読む手が止まらなかった。 読めば読むほど謎は深まる一方で、事態はより複雑に絡み合っていく。 これ収束させられる?と心配になったけれど、完全に杞憂だった。 全ての謎は集約され、真の姿を現す。 でもこれで終わりじゃない。 その後が本当の『憑物落とし』だったように思える。 これだから1000頁以上あっても苦にならないし、続編を読みたくなるんだよなあ。 それに今回は榎木津がめっちゃいい仕事した。

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2023/02/21

全体の感想として流石に催眠術便利すぎない?とは思ったけど、共同体や自我の不確実さを明らかにするために必要な要素でもある。ホームズに対するモリアーティのような、宿敵になりそうな堂島の登場は探偵小説好きとしてテンションが上がりますね。 トリックというか登場人物たちの図式は蓋を開いて...

全体の感想として流石に催眠術便利すぎない?とは思ったけど、共同体や自我の不確実さを明らかにするために必要な要素でもある。ホームズに対するモリアーティのような、宿敵になりそうな堂島の登場は探偵小説好きとしてテンションが上がりますね。 トリックというか登場人物たちの図式は蓋を開いてみればすごくシンプルで戸人村と堂島を中心に同心円上に配置することのできるものであることがわかる。それに気づかせないための視点の散らし方が見事。 京極と堂島が見据える人類の行く末はどんなものなのか、共同体と伝説の解体を経て、肉体を忘れて概念の化け物となった人間の末路は酷いものになることは間違いないのだろうが。 関口大丈夫?

Posted byブクログ

2023/01/30

【2022年59冊目】 京極先生の百鬼夜行シリーズといえば、京極堂の長い長い語りが名物でもあり、読者を困惑させるシーンでもあります。 宴の始末ーー下巻である今作では、上巻の伏線をじわじわと回収して行き、後半で繰り出される怒涛の真相解明にページを捲る手を止めることができなくなるこ...

【2022年59冊目】 京極先生の百鬼夜行シリーズといえば、京極堂の長い長い語りが名物でもあり、読者を困惑させるシーンでもあります。 宴の始末ーー下巻である今作では、上巻の伏線をじわじわと回収して行き、後半で繰り出される怒涛の真相解明にページを捲る手を止めることができなくなること請け合いです。 とかく登場人物が多い今作ですが、「あの時のあの人には、こんな隠れた役割が…!」と思わされることも多く、また「姑獲鳥の夏」から読み直ししたくなるのが恐ろしいです。 しかし、堂島さんの京極堂への執着ーー恋では?

Posted byブクログ

2022/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凄すぎ。終盤の収束する感じがたまらないです。 京極堂の仲間がピンチになってハラハラしました。関口くんが最後まで蚊帳の外でちょっと面白いです。 女性キャラがみんないい感じですね。朱美や潤子や布由など今後も出てほしい。 いろいろ事件がおきてましたが、村上刑事の家族がまた会えてホッとしました。救われました。

Posted byブクログ