文庫版 塗仏の宴 宴の始末 の商品レビュー
妖怪シリーズ七冊目。塗仏の宴完結編。 シリーズをつなぐ謎が解き明かされるとともに、最大の敵が現れる。 京極堂が主役なのも珍しいか。 シリーズの一部完的雰囲気も持つ。
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京極堂シリーズ第七巻 「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねぇ」
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乱暴な言い方を承知で言えば、これは巨大な幕間劇なのだろう。 今までの事件に関わりのあった人が、カーテンコールのように何人も登場し、本筋の事件にかするように触れてゆく。主役もいない。殺意や、心の闇や、そういう、事件の中心にあるようなものが見えない。準備されていた仕掛けが次々に作動し...
乱暴な言い方を承知で言えば、これは巨大な幕間劇なのだろう。 今までの事件に関わりのあった人が、カーテンコールのように何人も登場し、本筋の事件にかするように触れてゆく。主役もいない。殺意や、心の闇や、そういう、事件の中心にあるようなものが見えない。準備されていた仕掛けが次々に作動してゆく、というまるで化学反応のような構造の事件だが、「絡新婦の理」のように仕掛け自体が主役になりうる‥というわけでもない。・・うーん、塗仏という妖怪が持っている属性自体が、こういうぽっかりとした虚しさを孕んでいるのだろうか。だったらもう少しコンパクトに凝縮してくれよーー!
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今回は京極堂こそが事件の主役です。これまでどこか超然としていた彼の人間臭い面が。中禅寺さんがどえらくかっこいい!猫目洞でのシーンに惚れ惚れです。実際に何が起こっているのか、誰が関わっているのかそれさえ見えてこない中で、登場人物に同調するように不安と焦燥が募りました。シリーズ中、最...
今回は京極堂こそが事件の主役です。これまでどこか超然としていた彼の人間臭い面が。中禅寺さんがどえらくかっこいい!猫目洞でのシーンに惚れ惚れです。実際に何が起こっているのか、誰が関わっているのかそれさえ見えてこない中で、登場人物に同調するように不安と焦燥が募りました。シリーズ中、最もアクションの多い話ではないでしょうか。
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これまでの話の集大成という感じがする。これでシリーズは一段落か。記憶とアイデンティティに関するテーマなのかと思いきや、後半ではそのモチーフはどこかに行ってしまい残念だった。しかし事件が収束していく過程は痛快。
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京極堂第七弾。やっぱりフルキャストに近いのかもしれない。過去も絡んできて、これからの作品にどう係ってくるのか重要な一作。怖い、怖い。一応、後編。
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京極堂シリーズ第7作目。 支度の後編。 すっきりしたりしなかったり・・・。木場&榎木津の友情も。
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同じく、えええ!?と思わずにはいられなかったが(話も大きくなってくし…)某人の登場時には、自分が侵食されていくような感覚にゾッとした。
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最期の行列は圧巻。今までの複雑で拡がっていた話が一気に凝縮されていく。榎木津VS木場修の対決もみれる。
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鬱な関君がみれる後編ですね。 戦争中の京極堂について知ることができたり。 ただ、やはり過去の人々が出てきすぎです・・・。
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