あ・うん 新装版 の商品レビュー
向田さんの作品は、ど…
向田さんの作品は、どれもステキ^^こちらの作品は、男の友情とその妻・愛人などの人間模様が描かれていますが、いろいろな愛の形があることを教えられます。とてもプラトニックな愛情を感じる、深い一冊。オススメです♪
文庫OFF
向田邦子の書く男女は…
向田邦子の書く男女は、大人としての陰影、複雑さを内面に抱えていて、これこそ、現代の私たちが失くしてしまった、本当の大人の姿ではないかと、身がひきします。「あ・うん」は、その真骨頂。
文庫OFF
親友の妻たみへ想いを…
親友の妻たみへ想いを寄せる門倉。また、たみも夫の親友である門倉に想いを寄せている。しかし、二人の行動が決して一線を越えることはない。門倉の妻君子や二号の禮子、たみの夫仙吉、娘のさと子。それぞれのこころの機微が見事に表現されているすばらしい小説だと思います。
文庫OFF
門倉とその親友の妻た…
門倉とその親友の妻たみ、互いに惹かれつつも決して気持ちを表に出さない。相手を強く想い見返りも求めない直向な大人の恋心を、もどかしさは微塵も感じさせない。じんわりと心打たれる作品。
文庫OFF
向田邦子さん唯一の長…
向田邦子さん唯一の長編小説です。登場人物1人1人の想いや心の動きが丁寧に書かれていると思います。
文庫OFF
戦争を控えた昭和初期…
戦争を控えた昭和初期。親友とその妻への密かな思い。人間の感情表現がうまく書かれているので胸を打たれる。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を見る前に読む 蘆溝橋事件の少し前頃が舞台 それなりにドラマチックなホームドラマなんだけれどやはり地味 映画になるのかな? 親友の妻に惚れる男 親友一家の娘と早稲田の学生の恋 2つの家族の物語、夫同士の親密な交流 水田仙吉(会社勤め)=たみ夫婦、父(山師)初太郎、娘さと子 門倉(会社経営)=君子夫婦、愛人の禮子、その子の守 初太郎の弟、作造 芸者まり奴 ふみ=庄吉(大工) 早稲田の学生、石川義彦 部屋の空気が黒くて四角い羊羹のように重たく感じられる
Posted by
初めての向田邦子 さと子はハーフアップのイメージ あ・うん すべてのものがぴったりとはまっている、それが揺るぎそうになってもなんとかいつも戻ってくる
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友情の物語と思っていた。蓋を開けてみれば恋愛小説だった。絶妙な均衡で成り立っている三人の煮え切らない様子や、その周囲を巻き込んだ人間関係に焦点を当てて書かれていた。 昭和初期の空気感ってこんな風だったんだろうか。のんびりと生活しているように見える。 娘のさと子が、両親とその友人の関係を冷静に見ているところがなんだかリアルで、三人にとって図星になることを言いたくても我慢しているところが偉いなと思った。それが大人になるということなら悲しいけれども、必ず壊れると分かっていてそれを実行する決断はなかなかできるものではない。 なんとなく、さと子は作者と重なるところがあると思った。こうやって家の手伝いをしながら家族やお客さんたちを見ていたんじゃないかなと想像させられる。 次々と場面が転換していってしまうので、もっとじっくり読めたらなと何度か思った。
Posted by
太平洋戦争直前の混乱した時代でなかなか背景を想像できないが、ほのぼのとしたやりとりや水田家の一人娘さと子自身が恋を体験することによって父の仙吉と母と門倉の微妙な関係に気づいていくところが良かった。 ひとつ解釈に悩んだのが門倉がたみにあえてお土産を買わなかったのは何故だろうか? ...
太平洋戦争直前の混乱した時代でなかなか背景を想像できないが、ほのぼのとしたやりとりや水田家の一人娘さと子自身が恋を体験することによって父の仙吉と母と門倉の微妙な関係に気づいていくところが良かった。 ひとつ解釈に悩んだのが門倉がたみにあえてお土産を買わなかったのは何故だろうか? この本は行動の意味を考えるという問題ばかりだった。
Posted by