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不倫と南米 の商品レビュー

3.7

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2012/03/07

久しぶりのばなな。鮮烈さは薄れたけど、文体と世界観はより確固としてきているなぁ。十年前くらいに何処に行こうとしているか分からない感があって読まなくなっていたけど、読み返したくなつてきた。

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2012/02/20

よしもとばななさんの小説と、原マスミさんの装画、山口昌弘さんの写真がベストマッチな一冊。 読んでいる間中、南米を旅しているような感覚に陥りました。 よしもとばななさんの本を読むと、いつも、生のきらめきを感じると同時に、死の恐怖が少しやわらぐような気がします。 アルゼンチンに行って...

よしもとばななさんの小説と、原マスミさんの装画、山口昌弘さんの写真がベストマッチな一冊。 読んでいる間中、南米を旅しているような感覚に陥りました。 よしもとばななさんの本を読むと、いつも、生のきらめきを感じると同時に、死の恐怖が少しやわらぐような気がします。 アルゼンチンに行ってみたくなりました。

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2012/01/28

短編の「電話」の中にある一節、『みんなの髪のいろも服の色もそれぞれ違っていて、まるで小さな花瓶にぎゅうぎゅう詰めにささった色とりどりの花のようだった。』という表現が好き。 よしもとばななのこういう表現が好きで、読み続けてます。

Posted byブクログ

2011/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不倫と南米(和 よしもとばななはずっと好きだけど、これはそんなに好きじゃない。南米においての様々な恋愛のアンソロジーだけど、物足りないというか、お前は村上龍か!ってなったり、言葉にし辛いけど、とにかくいまひとつ。 勝手な印象だけど、この人ある時から急に霊的なもの(幽霊とかじゃなくてスピリチュアル?的な)に目覚めた感じがして、そこらへんからの作品が性にあわなくなった。(デッドエンドの思い出の中の一つは特にそれが顕著だった。勿論好きな人がいるのもわかります) ただ、そんなことばっかり言って、昔は良かったねえ~婆さんになるのは避けたいなと思って、それに、ここ素敵だなー!って思う所はもちろん多々あるので、懲りずに続々よんでいく所存であります。 そしてやっぱり、いいなと思える表現が多い。 2011年06月08日 19:32

Posted byブクログ

2011/10/17

これは新しいジャンルだ! 海外が好きな人にはたまらない、旅本+小説。 南米にはひどく惹かれるけど、不倫はなぁ・・・なんて考えたのは浅はかだった。 メインに不倫を持ってくる訳ではなく、重要なエッセンスとしての使い方がさすが! アルゼンチンに行く前に是非よむべき一冊。

Posted byブクログ

2011/07/18

アフリカ1ヶ月旅行へ行くときの暇つぶしに とブックオフで見つけた本。 ちょうどさびしい一人旅行中だったので、 とても素敵で楽しそうな南米の旅が書かれていて、 今いるところがエチオピアだけど南米に 是非ともいってみたくなってしまった。 吉本ばななは実ははじめてだけど、 とてもき...

アフリカ1ヶ月旅行へ行くときの暇つぶしに とブックオフで見つけた本。 ちょうどさびしい一人旅行中だったので、 とても素敵で楽しそうな南米の旅が書かれていて、 今いるところがエチオピアだけど南米に 是非ともいってみたくなってしまった。 吉本ばななは実ははじめてだけど、 とてもきれいな日本語の文章を書くので 心に染みます。

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2011/03/21

筆者がブエノスアイレスはじめ南米各地を訪れ、そこで見た景色や出会った人を元に描いた短編集。 いずれも不倫と絡めて書かれているが、設定上というだけで、踏み込んでドロドロしているわけではない。 私が感じ取ったのは、遠く離れた異国の地だからこそ強く感じる生と死、肉親や恋人、大切な友...

筆者がブエノスアイレスはじめ南米各地を訪れ、そこで見た景色や出会った人を元に描いた短編集。 いずれも不倫と絡めて書かれているが、設定上というだけで、踏み込んでドロドロしているわけではない。 私が感じ取ったのは、遠く離れた異国の地だからこそ強く感じる生と死、肉親や恋人、大切な友人への愛、といったところか。 物語を読み終えて次のページをめくると、ストーリーにまつわる風景写真が載っている。写真と照らし合わせて読み直すのがまた面白い。

Posted byブクログ

2020/07/15

短編集で、タイトルの通り、すべての話しが南米を舞台にして、「不倫」が何らかの形で姿を表す小説ばかりになっている。南米といっても、登場するのはアルゼンチンのみで、作者が実際にアルゼンチンに滞在した時に行った場所や見たものをベースにしているらしい。 話しとあわせて、写真も載せられて...

短編集で、タイトルの通り、すべての話しが南米を舞台にして、「不倫」が何らかの形で姿を表す小説ばかりになっている。南米といっても、登場するのはアルゼンチンのみで、作者が実際にアルゼンチンに滞在した時に行った場所や見たものをベースにしているらしい。 話しとあわせて、写真も載せられていて、イグアスの滝が出てくる「窓の外」は、情景が想像出来て面白かった。短い作品ばかりなので、ストーリーはとてもシンプルだけれども、共感出来る、響く言葉がいくつもあった。 父と母は新婚旅行でやはりここに来たという。その時も父はギターを買った。母は、ひとつひとつの試し弾きに耳を傾け、根気よく父の買い物につきあった、と父は言った。そして、お母さんは、あるひとつのギターを指差して、あなたの音はこれ、と言ったんだ、それがうちにあるこのギターだよ。お母さんにはそういうミステリアスなところがあって、そこにすっかりやられてしまったんだね、俺は・・と父はのろけたものだった。「小さな闇」(p.71) 私はこの人たちの子供でもあり、親でもあるのだと思った。この人たちが人生に置いてきてしまったなにかをこれからも生活の中でわかちあっていくのだと思った。そして具体的には夫に大判焼きを買って帰った。それもまた、お土産用に別におねえさんにも包んであげた。大切なのは食欲ではなくて、気にかける気持ちだった。そういうものを生活から失うと、人はどんどん貪欲になってしまうのだ。「プラタナス」(p.100) 解釈は本人の仕事だ。私はただ、その白い手をとり、頭をなでてあげたかった。それだけでよかった。私の気が済んだだろう。夜中の病院でひとりだと感じさせてしまったことが、仕方ないと知りながらも悔しく思えた。次に会ったら、絶対にもう慰めも過去のこととなっている、いつもの二人だ。話題にも出ないだろう。わかっていた。今悲しいのなら、今、そこにいなくては意味はない。「日時計」(p.135) 私は真っ赤な夕日がおどろおどろしいほどに濃い色で盛り上がっているジャングルに沈んでいくのを見ていた。信じられないほどの赤やピンクの光、雲に反射してめくるめく光景を繰り広げる世界。決して飽きることなく、毎日世界は展開していく、これを限りある回数しか見ることができない自分の生命のはかなさを呪った。そのくらい、それらは息を飲むほど美しかった。「窓の外」(p.174)

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2010/03/07

行ったことは無いけれど、南米の雰囲気が行間から漂ってきたように感じた。 不倫ということについての感想を言えば、『窓の外』が一番いい。 結局は普通にハッピーエンドになる。 終わりというか、続いていく形だし。 旦那と別居はしてるけどたまに会うくらいには互いに愛情があって 愛人と言って...

行ったことは無いけれど、南米の雰囲気が行間から漂ってきたように感じた。 不倫ということについての感想を言えば、『窓の外』が一番いい。 結局は普通にハッピーエンドになる。 終わりというか、続いていく形だし。 旦那と別居はしてるけどたまに会うくらいには互いに愛情があって 愛人と言ってもどっちかが若くて独身とかじゃなくて、 お互い結婚している人同士で 誰とでもどうでもいいんじゃなくて、きちんと好きだと思える人との不倫っていうのは いいなと思う。それはそれでひとつの形かと。 実際自分がするとしたら、不倫て私にできるのかなとも思うし するほどなんだったら結婚なんてもう重いから、こんな甘いハッピーエンドはいらない気もするが。

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2010/01/20

旅シリーズ3作目。 前2作品よりも、 南米の風景が作品にすっと溶け込んでいます。 その土地をフューチャーしまっせという ガツガツした感じがないのがいい。 短編なのがいいのかもしれない。

Posted byブクログ