不倫と南米 の商品レビュー
アルゼンチンの澄み切った空気と、それと相反する重い雰囲気。 南米には行ったことがないけれど、その濃密さが読んでいるとグッと迫ってくる。 各写真も挿絵もすごく良い。 作者の吉本ばなな先生が、出版社の人たちと旅しながら肌で感じた南米。ばなな先生の生きることを柔らかく受け止め肯定してい...
アルゼンチンの澄み切った空気と、それと相反する重い雰囲気。 南米には行ったことがないけれど、その濃密さが読んでいるとグッと迫ってくる。 各写真も挿絵もすごく良い。 作者の吉本ばなな先生が、出版社の人たちと旅しながら肌で感じた南米。ばなな先生の生きることを柔らかく受け止め肯定していく、あの目線でさえも眩むほど、南米の自然の眩しさと壮大さがそこにはあったんだなと。 そして思ったのは、誰でも寂しさを持って生きていってること。南米の人々の、破壊され尽くした過酷な運命もまた寂しさに溢れてるんだなということ。 人の心の寂しさという影。全てを覆い尽くすジャングルの緑とそこに落ちていく夕陽や、落ちる滝の轟音。相反するものが作り出す地球という惑星の尊さ。そんなことを思った。
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短編集、さくさく読んだ。 吉本ばななさんの旅行シリーズを知らなかった。 南米の景色を見ながら物語を思いついたのかなって思ったから、その景色をイメージし辛いとなかなかのめり込むのも難しいよね。日本の四季は線で、南米はもっと濃いみたいなのが良かった 恋愛とか結婚とか難しいけど、『私...
短編集、さくさく読んだ。 吉本ばななさんの旅行シリーズを知らなかった。 南米の景色を見ながら物語を思いついたのかなって思ったから、その景色をイメージし辛いとなかなかのめり込むのも難しいよね。日本の四季は線で、南米はもっと濃いみたいなのが良かった 恋愛とか結婚とか難しいけど、『私は、小さい時から身が細るような寂しさや、夕方の静けさや、秋の空の高さや、ひとりで歩く夜道が好きだった。彼の中にはそういう匂いがあった。それが彼と結婚した理由のひとつだった。』この文がとてもよかった。匂いとか感覚とか結婚して一緒に暮らすには切っても切り離せないんだろうな、と。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
河合隼雄と吉本ばななの対談集「なるほどの対話」を読んで、読みたくなった本のうちのひとつ。 どの短編も好きだったけど、特に好きだったのは、というか、グッとくる表現があったのは、「最後の日」だった。 私がこわいのは、いつも人間の心の働きであり、運命とか自然の脅威のほうではなかった。(P44) もう一度あの気持ちがやってくるなら、嬉しいと思う。(P51) その光景に、胸がしめつけられた。(P56) それぞれとても短くて、詳しいことは書かれてない文章なんだけど…なんでだろう。 その場面でそんなこと感じちゃうの?という意外性もあるんだけど、妙に共感できてしまう感じもするのが不思議。 あと、最後の一文も。 そして、幼い日には想像もつかなかったそんなことで、この年のこの日この夜、胸がしめつけられることが私の人生に生まれていたことが、ただとても嬉しく思えた。(P56) これからどんな困難なことに出会っても、こんな風に感じられる人間になれたら、もう、無敵な気がした。そして、今まで起きた辛いことも、こんな風に捉えられたら、前向きに生きていけそうな気がした。
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悲壮的、が心地よい人、新鮮。 南米のエネルギー力、感じてみたい 目的もなく街を歩く心地よさ 確かに東京の人は、みんな目的を持って歩いている気がする
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ばななさんの本は何冊か読んでいる。この本は活字を追いながら内容が頭に入らなかった。悪い本じゃないと思うのに。
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世界の旅シリーズ3作目、めちゃくちゃ良かった…!最高!アルゼンチン、すごく行ってみたくなった。 7編の短編集だけど、一つ一つの話が濃厚、どれもアルゼンチンの景色を織り込んでて自分も旅行してる気分になれる。 ブエノスアイレス以外の都市も出てくるので、Googleで地図や写真を見なが...
世界の旅シリーズ3作目、めちゃくちゃ良かった…!最高!アルゼンチン、すごく行ってみたくなった。 7編の短編集だけど、一つ一つの話が濃厚、どれもアルゼンチンの景色を織り込んでて自分も旅行してる気分になれる。 ブエノスアイレス以外の都市も出てくるので、Googleで地図や写真を見ながら楽しめた。 買ってよかった!やっぱり吉本ばなな好きだなぁ。
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タイトルは不倫とあるけど、静かで爽やかで恋は恋だ もんなって思ってしまうようなお話だった。エピソー ドが1つずつ終わるごとに写真が挟んであって、フィ クションのかノンフィクションのかわからなくな るけど小説の雰囲気とその写真が合わさって残るのが 凄い素敵だなって感じた。小説よりも...
タイトルは不倫とあるけど、静かで爽やかで恋は恋だ もんなって思ってしまうようなお話だった。エピソー ドが1つずつ終わるごとに写真が挟んであって、フィ クションのかノンフィクションのかわからなくな るけど小説の雰囲気とその写真が合わさって残るのが 凄い素敵だなって感じた。小説よりも紀行文のような ものでアルゼンチンに行きたくなるし、 を飲んでみたい。でも吉本ばななの情緒溢れる雰囲気 はマリカの永い夜のほうが出てる気がした。面白かっ た。すき。
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子供の頃にTSUGUMI読んだなぁ。で、大人になってから読むばなな。挿絵が素晴らしくて、BGMのようにストーリーを楽しんだ。さらっとね。話の中身は南米の距離感と同じくらいリアリティとは遠いので、そんな世界もあるかもな、にちょうど良い。
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アルゼンチンを舞台にした短編集。 ダラダラと繋げられた展開のない文章で、印象に残らない。 現にあとがきに、この話のエピソードは。。。と解説されても、その話ってどんな内容だっけ?と思い出せないほど、話に特長がありませんでした。 伝えたいことがアルゼンチンの温度感だけで、それ以外は...
アルゼンチンを舞台にした短編集。 ダラダラと繋げられた展開のない文章で、印象に残らない。 現にあとがきに、この話のエピソードは。。。と解説されても、その話ってどんな内容だっけ?と思い出せないほど、話に特長がありませんでした。 伝えたいことがアルゼンチンの温度感だけで、それ以外は伝わってこなかった。 吉本さんはもう読まないと決めた。
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ちょっと軽すぎるかも…。 (私にとって)不自然な日本語が結構あって引っかかったのと、南米の空気や風景によって引き起こされる自分の内面描写に力が入りすぎていて、空気感や風景がイマイチ伝わってこなかった。
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