1,800円以上の注文で送料無料

廃用身 の商品レビュー

4.1

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/07

★テーマ、手法ともにうまい★動かなくなった手足は重いだけの邪魔者。なぜそれを切断してはいけないのか。答えが見つかりにくい問いを小説にしてなげかる。「廃用身」という言葉とあわせ、テーマ設定が非常にユニーク。まさに書きたいことがある小説なのだろう。もうひとつ、小説としての書き方に工夫...

★テーマ、手法ともにうまい★動かなくなった手足は重いだけの邪魔者。なぜそれを切断してはいけないのか。答えが見つかりにくい問いを小説にしてなげかる。「廃用身」という言葉とあわせ、テーマ設定が非常にユニーク。まさに書きたいことがある小説なのだろう。もうひとつ、小説としての書き方に工夫がある。処女作で三人称の文体は容易ではない。だが一人称では平板になりかねない。そこで医師と編集者という二人の主人公を前後半に配し、書籍という形式をとって二人それぞれの一人称で話を運ぶ。アイデアだなあ。

Posted byブクログ

2009/10/04

読み終わった後、「この物語はフィクションです。」という文字を見ても、 ピンとこなかった。自分で週刊誌やワイドショーで実際に見ていた感覚を覚える。 自分自身の老後と 廃用身の切断を真剣に考え、 私だったら、切断するかも・・と考える。 一方的な情報の怖さ。 奥付まで。

Posted byブクログ

2009/10/04

叙述トリックと思想・主張が絶妙な具合で融合された名作。 細かい部分にまでだましが入っており、とても手が凝っている。

Posted byブクログ

2009/10/04

自分の老後を考えてしまう。実際の医師が書いているので、妙にリアルで怖かった。後半になるほど、ミステリー色が出てきたのも、面白かった。

Posted byブクログ

2009/10/04

途中までノンフィクションなのかと思って読んでしまった。でもあの流れはちょっとやりすぎかな?『死刑廃止せず』並に主張が強い作品。 1/18読

Posted byブクログ

2009/10/04

途中までノンフィクションだと思って読んでたからかなり衝撃的だった。さすがに途中からはどうも違うらしいことがわかったけど。これリアルで元ネタがあるのかなあ。これからの老人介護にはそれもありかもと思ってしまった。

Posted byブクログ

2009/10/04

実際に存在する場所でドキュメンタリーなかんじに話が進む。結局これはフィクション?ノンフィクション?そしてもうひとつ。作家に注目・・・

Posted byブクログ

2009/10/04

廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」...

廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく・・・ 途中までノンフィクションだとばかり思っていました。違うと分かっても、どこかで実際にあってもおかしくないくらいのリアリティを感じ、後半はずっと息の詰まる思いで読んでいました。

Posted byブクログ

2009/10/04

老人医療にあたっている医師、漆原が思いついた画期的な療法とは、麻痺して動かなくなった手足「廃用身」を切断する事だった・・! ノンフィクションのような書き方で、ついついだまされてしまったわ(笑)。 しかし、実際のところどうなんでしょうねぇ〜。 介護問題って、本当に破綻寸前なのかも。...

老人医療にあたっている医師、漆原が思いついた画期的な療法とは、麻痺して動かなくなった手足「廃用身」を切断する事だった・・! ノンフィクションのような書き方で、ついついだまされてしまったわ(笑)。 しかし、実際のところどうなんでしょうねぇ〜。 介護問題って、本当に破綻寸前なのかも。いや、すでに破綻しているのか? 自分が老いた時のことを考えると、怖いね・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

廃用身とは脳梗塞などの麻痺で動かなくなり回復の見込みのない手足のこと。どうせ使えないものならば・・・より良い介護のためにも・・・

Posted byブクログ