神の守り人 帰還編 の商品レビュー

上橋菜穂子(著者),二木真希子

2009/11/22

陰謀や策略が渦巻く今作ですが、それ以上に人々の想いがメインになっているように感じました。
バルサの想い、アスラの想い、タンダの想い、カシャルの思惑、王家の思惑、北と南の思惑など様々な人々の想いが複雑に絡み合い、操られ、噴出する様はとても痛くて辛くて、人の想いほど複雑で難しいものは無いなと思いました。
また、今回メインとなるロタ王国建国の伝説は種族によって微妙に色合いが違う伝説となっており、その部分は「精霊の守り人」と似ているなと思いましたが、今回は「精霊の守り人」のようにすっきりと判明するものではありませんでした。
すっきりと判明しない分、ロタ王国の不安定感をより感じました。
満足度は★★★★★。
今まで以上に読み応えがあり、とても面白かったです。

2009/10/07

神の力を引き出す可能性を持った少女、アスラが呪術師の手に落ちる。
呪術師は少数民族として虐げられてきた自らの恨みを晴らし、神の力で国を支配しようと企む。

その過程で払う犠牲には躊躇なく、バルサの生死も大きく揺らぐ。

国内の分裂、国王の権力図、数百年に一度の神の力の現世への到来。
さまざまな波が一同に押し寄せる、物語は一気に終幕へ。
ひそやかに余韻を残して、すがすがしい読後感です。

2009/10/07

2009.09
ラスト、彼女がどうなったのか、とても気になる。次の巻に続くのかな。ずっと一緒にいるのかな。

2009/10/07

再読。読了後、気付いたら夜中だった。

最初はなんとなく記憶に残っていたのに
ラストを全然覚えていなかったので
どうなるのかハラハラしながら読めてしまった。
バルサってば、正しくDieHardです。
隊商に入る前の一騎打ちの場面はしびれます。
そしてタンダは苦労人だなあ・・・。
この挿絵は、決して二人が美男美女じゃないのが気に入ってます。
アニメはステキすぎたよね。

2009/10/07

図書館。
バルサとシハナ、女同士の戦いになるんだろうなぁ、と思っていたけど、
想像の斜め上だった。面白かったー。

2009/10/04

余韻にひたれるラスト。タンダって本当にいい味出してると思います。作者の書く物語は設定がしっかりしており、深く、小学生から70代までと読者層が幅広いのも頷けます。例えが悪いかもしれませんが、和製ル・グィン風味。

2009/10/07

見事に構築された世界観、そのスケールの大きさ、登場人物のキャラクター設定、…何をとってみても超一級品のスーパーファンタジー。

2009/10/07

守り人・旅人シリーズは全部好きですが、中でも『神の守り人』が一番好きなので。
バルサかっこいい！アスラとチキサ兄妹がけなげで、切ないです。

守り人シリーズは文化とか精霊の世界観が細かくて、活き活きしててすごいなーと思います。
小学校の頃に、一度『夢の守り人』まで読んで、それ以後読んでなかったのですが、高校の時に読み直して、すっごいはまりなおしてしまった。
その時には結構シリーズも出そろっていたので、待たなくてよかった分、よかったのかも。だって、早く読みたいですから！
ファンタジーが特に好きになったのも守り人の影響大です。

2009/10/04

恐ろしき神をめぐる人々の思惑が入り乱れ、ラストがはっきりきっちり終わっていないのがかえってよかったと思う。

2009/10/04

守り人シリーズ５作目（…で合ってるかな？）。
面白かったけど、個人的には「精霊の守り人」の方が好き。