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ケータイを持ったサル の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

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現代社会における「公…

現代社会における「公」のない若者を豊富な霊長類の知識と行動学を基に観察し、問題点を指摘している本。読むのにちょっと苦労しましたが、理路整然と説いています。

文庫OFF

現代社会に蔓延する公…

現代社会に蔓延する公のない若者を行動学、豊富な霊長類の知識を基にサルと若者とを比較し、問題点を指摘している本。

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現代社会に蔓延する公…

現代社会に蔓延する公のない若者を行動学、豊富な霊長類の知識を基に検証している本。随所にサルの行動と比較しているところが面白い。

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興味深い

サル学で有名な著者が、ヒトとサルを比較しながら、現代の若者に見られる行動を分析した一冊。理論の進め方に多少の強引さも見られますが、現代を観察する視点の一つとして興味深く読める本です。

yama

2024/07/30

ケータイが人間のコミュニケーション、特に幼少期にどのように作用するのか、タイトル通り人類の起源であるサルというフレームで考えているのは面白かったですね。

Posted byブクログ

2022/04/16

人間がケータイを使うことによる弊害が書かれているのかと期待して読むと、それだけではなくパラサイトシングルや引きこもり、主婦が夫を蔑ろにすることから、20年前当時の若者の行動について書かれている本だった。 20年前の話だったので、勿論スマホは無い時代なので共感できることは、ケータイ...

人間がケータイを使うことによる弊害が書かれているのかと期待して読むと、それだけではなくパラサイトシングルや引きこもり、主婦が夫を蔑ろにすることから、20年前当時の若者の行動について書かれている本だった。 20年前の話だったので、勿論スマホは無い時代なので共感できることは、ケータイの件では少なかった。 また、話にまとまりがなく、章ごとに主題の異なる話ではあったが、20年前と現在での繋がる話も多く、新しい発見は得ることが出来た。

Posted byブクログ

2020/10/27

高名なサル学の研究者が書いたトンデモ本との評を耳にして、興味本位で手に取りました。 著者は、現代の若者は人間らしさを捨ててサル化しつつある、と述べていますが、これは一種のレトリカルな表現だと理解しました(コジェーヴ=東浩紀の「動物化」だって、生物学的な意味での「動物」を意味して...

高名なサル学の研究者が書いたトンデモ本との評を耳にして、興味本位で手に取りました。 著者は、現代の若者は人間らしさを捨ててサル化しつつある、と述べていますが、これは一種のレトリカルな表現だと理解しました(コジェーヴ=東浩紀の「動物化」だって、生物学的な意味での「動物」を意味しているわけではありませんし)。そのように受け取るならば、人間の社会的行動を、社会的な近接要因をすっとばして生物学的な要因に還元してしまうような議論ではないので、竹内久美子のような本式のトンデモ本といっしょにあつかうのは酷だという気がしました。だからといって、本書がおもしろいとは思いません。まあ、オヤジの愚痴のようなものでしょう。 たとえば、母子密着の「家(うち)のなか主義」が広がっていると述べている第2章で、サルどうしの毛づくろいの時間についてのデータと、子に対する経済的な投資額の多寡のデータを並べて議論をしていますが、この2つのデータからただちに現代人の「サル化」という結論を引き出すことの乱暴さを、この本の著者が承知していないというのは、少し信じがたいように思います。

Posted byブクログ

2020/04/25

サルの生態に現代人が近づいていることを挙げ、現代の社会問題にメスを入れている。 夫をないがしろにして、子に期待を押し付ける主婦、専業主婦の生態など、うすうすみんなが感じていることを的確に文字にしてあり、大変おもしろく読めた。

Posted byブクログ

2020/01/02

ちょっと理解に苦しむタイトルだが・・・ ニホンザルを研究されている筆者だということを知り、一応納得。しかしながら、ややこの本の古さが気になる。この本が出版された当時、筆者はまだケータイを持っておられなかったそうだ。その前提で書かれたのであれば、筆者の主張もまあ理解できないこともな...

ちょっと理解に苦しむタイトルだが・・・ ニホンザルを研究されている筆者だということを知り、一応納得。しかしながら、ややこの本の古さが気になる。この本が出版された当時、筆者はまだケータイを持っておられなかったそうだ。その前提で書かれたのであれば、筆者の主張もまあ理解できないこともないが。ルーズソックスなど懐かしい時代を表すものも、いまとなっては一般化するルールとしては説得力が弱い気がする。 本としては楽しく読めた。この筆者は今ケータイ、いやスマホをバリバリ使われているのではないかと・・・あくまでも私の推測ですが。

Posted byブクログ

2019/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前一度読んでいたが、内容をすっかり忘れていたので再読した。「ひきこもり」と「携帯依存の女子高生」は基本的には同類であり、いずれも社会と交渉することを拒絶した人々とのこと。単に「ひきこもり」は社会と接触しないために部屋の中に閉じこもり、「女子高生」は外に出ているように見えて実は自分の部屋を外に拡張しているだけ。だから平気で外でも家の中にいるように大きな声で友人と会話し、地べたに座り込み、食べ物を食べる。社会との断絶の原因が実は親の過干渉にあり、今の日本人はサルの家族と同じになっている。サルは集団でいるので社会性があるのかと思うが、実はサルは集団に属してもあくまで家族としか接触を持たず、他家族との間では接触がないらしい。大変示唆に富んだ本。20年前の本だが、今読んでも遜色ない。むしろまだ携帯にメールしかない当時より、SNSの出現した今の方がよりサル化が進んでいるようにさえ感じる。

Posted byブクログ