国境 の商品レビュー
『疫病神』で大暴れを…
『疫病神』で大暴れをした二宮・桑原コンビが、詐欺師を追って北朝鮮に潜入。スリル満載です。
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「厄病神」の続編。二…
「厄病神」の続編。二宮と桑原のコンビが再び登場。文庫で800ページ超と分厚い本ですが長さが全然気にならないほどはまります。
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シリーズ第2弾。やは…
シリーズ第2弾。やはりこのコンビはサイコーです。舞台が北朝鮮というのもおもしろい。
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面白かった。やくざと…
面白かった。やくざと一緒に北朝鮮に行く。北朝鮮の公安とわたりあう。命がけの帰還。読み出したら止められない。
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ボリューム満点の大作…
ボリューム満点の大作!!北朝鮮の現状も勉強できる一冊
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感想 文庫本で800ページを超える大作。 まず、どうやって北朝鮮のことを調べたのだろう?やけにリアルに描かれている。 人民の階層性やタクシーもなく、移動は徒歩。電話連絡もままならない。常時監視下。 前半は、物語より潜入取材の色の方が強いし、そちらの内容の方がショックで印象に...
感想 文庫本で800ページを超える大作。 まず、どうやって北朝鮮のことを調べたのだろう?やけにリアルに描かれている。 人民の階層性やタクシーもなく、移動は徒歩。電話連絡もままならない。常時監視下。 前半は、物語より潜入取材の色の方が強いし、そちらの内容の方がショックで印象に残る。後半からやっと小説らしくなってきた感じ。 二宮もヘタレながらヤクザの桑原に減らず口を叩く関係が面白い。 あらすじ 建設コンサルタント二宮とヤクザの桑原は、趙という男を追いかけて金正日政権の北朝鮮へと来ていた。 そこで目の当たりにしたのは北朝鮮の驚くべき実態だった。 電話もできない。タクシーもいない。車も自転車もほとんど走っていない。 政府幹部に賄賂を渡し続けないと、食糧配給の少ない地方に飛ばされる。 土地は痩せて農業もままならない。3層51成分からなる階級性から抜け出せない。 街には安全員が常に目を光らせている。 追っていた趙は北の羅津・先鋒に逃げたことが分かり、一度日本に引き返す。 羅津に行く方法を探したが、見つからず、国境破りをすることに。 李という日本語が話せるガイドと共に、中国の行商人として二宮と桑原は羅津に入る。李はタバコを賄賂に巧みに役人に取り入る。 飢餓に苦しむ人民や浮浪児などたくさんいる。 二宮と桑原は、政府幹部の徐を締め上げて趙の行き先を聞き出す。趙は会寧に逃げていた。すぐに会寧に向かい、趙を発見し、締め上げたところ、日本にいる詐欺師の石井が全ての絵図を書いていたと吐く。 二宮と桑原とガイドの李は豆満江から密出国を図るが、国境警備隊に見つかり、二宮のみ対岸の中国へたどり着く。 その後、二宮はなんとかガイドの柳井と連絡を取るが、桑原と李らしき死体が上がり、大急ぎで吉林を離れ、日本に戻る。 二宮は、石井を追うべく色々捜査するが、大江組のフロント企業に捕まる。そこに死んだと思っていた桑原が現れ、助けられる。 そこから石井、竹村にたどり着き、金を回収していく。詐欺の金主はヒルパークスのホテルオーナーの飛島だという。 石井をネタに、飛島を脅して小切手を手に入れるも、桑原が所属するヤクザの本家筋に全て没収される。結果的にはちょっぴり儲かったくらい。
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2001年初版。疫病神シリーズは過去に2冊読んでいます。本作以外ですがドラマ・映画も観ました。解説も入れると850ページになろうとする長編。イメージとしてはスポーツ新聞に連載されているような若干下衆で暴力的な作品ではありますが、イケイケのヤクザ桑原と如何わしい建設コンサルタント二...
2001年初版。疫病神シリーズは過去に2冊読んでいます。本作以外ですがドラマ・映画も観ました。解説も入れると850ページになろうとする長編。イメージとしてはスポーツ新聞に連載されているような若干下衆で暴力的な作品ではありますが、イケイケのヤクザ桑原と如何わしい建設コンサルタント二宮の悪を悪が裁くストーリー展開が面白く、テンポのいい大阪弁(ガラはよろしくないですが)に、ドンドンと読み進めます。北朝鮮の現状を描くシーンには、気持ちが重くなります。読後に心に残るものは少ないんですが、スカッとさせてくれる娯楽作です。北村一輝さんと濱田岳さんコンビでの映像化を希望します。ただ、北朝鮮が絡む作品だから難しいでしょうね。
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「疫病神」コンビの第2作。金絡みの腐れ縁と嘯きつつ底流にある2人の友情と矜持の物語は今作でより爽快感が増す。なぜなら下手をうてば一生日本の土地を踏めなくなるリアル魔境金正日政権下の北朝鮮に、逃亡した詐欺師を追いかけ潜入する本当に命がけのシノギだからだ。平壌、豆満江と2回の北朝鮮の...
「疫病神」コンビの第2作。金絡みの腐れ縁と嘯きつつ底流にある2人の友情と矜持の物語は今作でより爽快感が増す。なぜなら下手をうてば一生日本の土地を踏めなくなるリアル魔境金正日政権下の北朝鮮に、逃亡した詐欺師を追いかけ潜入する本当に命がけのシノギだからだ。平壌、豆満江と2回の北朝鮮の描写が圧巻で、これまでも大阪の街を、ルートをどこをどう通ってと緻密に描写してきた筆者独自のスタイルが踏襲されている。照明のない闇につつまれた北朝鮮の都市、郊外、中国との国境の村などなどの描写は、いったいどれだけの取材をしたのだろうかと思うくらいの圧巻のリアリティである。北朝鮮という独裁国家における国民への管理と格差の社会の現実に直面し、極道で欲の権化のような主人公桑原が、そのあまりの酷さに憤りを露わにする場面には、作者自身の憤りも滲んでいるのだろう。北朝鮮帰国後の、詐欺師、敵対する2組の暴力団、マル暴刑事、議員秘書などが、三つ巴、四つ巴になって争うクライマックスは一気呵成の面白さである。「疫病神シリーズ」として再編された文春文庫版は上下2巻だが、830ページをしても上下巻に割らないのはさすが講談社文庫である笑。
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疫病神シリーズは全部面白いけど、その中でもこの「国境」が一番好き。傑作! 金への執着と執念が凄すぎる二宮と桑原が最高。 未読なら是非読んでみてほしい。
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衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。それでもなお、この国は“地上の楽園”なのか。建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部・桑原の「疫病神コンビ」が、詐欺師を追って潜入した国・北朝鮮で目にしたものは、まるで想像を絶する世界だった―。読み出したら止まらないサスペンス...
衝撃だった。ここまで悲惨な状況だとは思ってもみなかった。それでもなお、この国は“地上の楽園”なのか。建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部・桑原の「疫病神コンビ」が、詐欺師を追って潜入した国・北朝鮮で目にしたものは、まるで想像を絶する世界だった―。読み出したら止まらないサスペンス超大作。 疫病神シリーズ第二弾。逃げた詐欺師の一人を追って北朝鮮に乗り込む。バトルありカーチェイスあり、ハラハラドキドキでアクション映画顔負けのエンターテイメント小説です。シリーズ第一作目の『疫病神』よりも、キャラがさらに生き生きしていて、コミカルな仕上がりになっていると感じました。結末も一発逆転……と思いきや、そこは『疫病神』なんですね。いやー面白かったー。
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