国境 の商品レビュー
疫病神シリーズの第二弾という事で買った一冊。 分厚いく読むのが一瞬戸惑う外見だが、読み始めたら分厚さをあまり感じずスラスラ読めてしまった。 20年くらい前の内容だから今の北朝鮮とは国内の事情は違うかもしれないが、酷い国だと改めて知ることができた。 疫病神コンビはやっぱり面白...
疫病神シリーズの第二弾という事で買った一冊。 分厚いく読むのが一瞬戸惑う外見だが、読み始めたら分厚さをあまり感じずスラスラ読めてしまった。 20年くらい前の内容だから今の北朝鮮とは国内の事情は違うかもしれないが、酷い国だと改めて知ることができた。 疫病神コンビはやっぱり面白い。 やりとりが最高だ! 中国や北朝鮮の地名や人の名前がいまちい頭に入ってこないのと、読み難かった。 疫病神シリーズが楽しみになった小説であり、 北朝鮮は本当に酷い国とよくわかった小説でもありました。
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厄介者第2弾 北朝鮮の実情が緊迫感を持って描かれている。 我々の知らないうちに北朝鮮の経済を牛耳られているのかもしれない。
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最初はちょっと冗長な感じがしたのですが、2度目の渡航あたりから一気に引き込まれページをめくるのがもどかしいほどぐいぐいとラストまで読み進めました。いくら闇世界のお話でもありえない、滅茶苦茶だなあ、と苦笑しながらなのですがこのページ数をラストまで一気に読ませるリーダビリティはさすが...
最初はちょっと冗長な感じがしたのですが、2度目の渡航あたりから一気に引き込まれページをめくるのがもどかしいほどぐいぐいとラストまで読み進めました。いくら闇世界のお話でもありえない、滅茶苦茶だなあ、と苦笑しながらなのですがこのページ数をラストまで一気に読ませるリーダビリティはさすがです。本当に現地で取材をされていたと読後知り、きっと現在も現地はこの詳しい描写と大差がないのだろうと悲しくなりました。二人の微妙な距離感と信頼度が何とも言えず好きです。ラスト1頁の描写で貰った優しい読後感にとても嬉しくなりました。
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読み出したら止まらない。 これだけ長い小説を一気に読ませる筆力に感服。 桑原と二宮の掛け合いが良い清涼剤になってる。
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シリーズ疫病神。先に「螻蛄」を読んでしまったけどこれが2作目。 桑原と二宮のコンビが詐欺師を追いかけて北朝鮮へ密入国。地の果てまで追いかけてどつきまわし、黒幕を突き止めるというストーリー。桑原が気持ちいいほどに大暴れしてくれるのが痛快でした。830ページの大ボリュームですが、途中...
シリーズ疫病神。先に「螻蛄」を読んでしまったけどこれが2作目。 桑原と二宮のコンビが詐欺師を追いかけて北朝鮮へ密入国。地の果てまで追いかけてどつきまわし、黒幕を突き止めるというストーリー。桑原が気持ちいいほどに大暴れしてくれるのが痛快でした。830ページの大ボリュームですが、途中でだれることもなく、スピーディーな展開に夢中で読んでしまった。 日本の常識が全く通用しない北朝鮮。この本が書かれた当時から北朝鮮の状況は変わっているのだろうか?国境を挟んで中国側と北朝鮮側でそんなに生活が変わってしまうものなのか…なんとなく理解はしていたけど、とてつもなく悲惨な話だと改めて思う。金正日を「パーマデブ」と言ってのける桑原が好きだ(笑) 意外に義理堅かった現地のごろつきの黄や、ガイドの李じいさんも、いいキャラだったなぁ。北朝鮮から脱出する際に離れ離れになった桑原が二宮のピンチに颯爽と現れたときはしびれた。 大冒険の末、最後はとんびに油揚げ状態でちょっとあっけなかったけど、あれだけ広がった事態をあっさり終息させてしまうやくざの親玉の権力って一体…と恐ろしかった。
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近年、大きな受賞があるなど注目の作者だが大ベテランだ。 他の作品もたくさん読んでいるが大概面白い。 サスペンスの流れで凸凹の主人公たちが見せるコメディーが 良い雰囲気を出している。
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この前に読んだ本と内容も雰囲気もあまりに違って・・しかもあちらは自分の力不足故に評価が3になってしまい、こちらは娯楽性強くて5って笑。 まあ、それでも面白いものは面白い。とても楽しめて大満足だったのでやはり☆は5です。 「疫病神」ですっかり桑原と二宮のファンになり、シリーズの...
この前に読んだ本と内容も雰囲気もあまりに違って・・しかもあちらは自分の力不足故に評価が3になってしまい、こちらは娯楽性強くて5って笑。 まあ、それでも面白いものは面白い。とても楽しめて大満足だったのでやはり☆は5です。 「疫病神」ですっかり桑原と二宮のファンになり、シリーズの次のこの本を見つけた時、「えー、外国を舞台に?しかも北朝鮮?大阪でいいじゃなーい」といまいち乗り気になれなかったが・・ごめんなさい。撤回します。めちゃめちゃ面白かった! しかも、北朝鮮についてしっかり調査され非常にリアル(と思える)に現地の様子や国の様子がしっかり描かれており、この点も読み応え十分。 そして、全く期待を裏切らない台詞の応酬。しびれました、今回も。ハラハラドキドキもした。ただ桑原が死んだとは一瞬も思いませんでしたけどね笑。相変わらず周囲のキャラクターも良い。ときどき噴き出したり、最後のシーンは思わずこちらもジーンとしたり。 間違いなく娯楽本としては最高。シリーズものじゃなかったら「あー、読み終わっちゃった・・・」と読後とても悲しくなるけど、シリーズの次を読む期待を持たせてくれるのが嬉しい。
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いやあ、話はむっちゃおもろいんやけど、文庫本で830ページを超えるのは勘弁して欲しい。上下どころか3券でもいいんじゃねえ??? しかし、北朝鮮、ひどすぎるぜ、独裁国家・・・
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2017年3月20日 831ページの長編。 「疫病神」に続く2作目。 桑原と二宮が北朝鮮に飛ぶところから物語は始まる。 趙と名乗る詐欺師が関西の組筋から金を騙し取り、二宮も紹介した建設会社の重機の代金を持ち逃げされ、建設会社からこれまた組筋に話がいき、二宮が趙を探すことになり...
2017年3月20日 831ページの長編。 「疫病神」に続く2作目。 桑原と二宮が北朝鮮に飛ぶところから物語は始まる。 趙と名乗る詐欺師が関西の組筋から金を騙し取り、二宮も紹介した建設会社の重機の代金を持ち逃げされ、建設会社からこれまた組筋に話がいき、二宮が趙を探すことになり利害が一致した二人が視察団に紛れて平壌に飛ぶ。 平壌ではすんでのところで趙に逃げられ、一度帰国、羅津に逃げた趙を追い、中国から中朝国境をめざし、北朝鮮に入る。 北朝鮮では目を疑う惨状に日本の論理をぶつける桑原だが、通用するわけでもなく、平壌でゴロを巻いた黄の活躍と、ガイドの李の機転を効かせた働きもあって、趙を捉える。 が、取られた金は戻らず、桑原、二宮、李とも命からがら脱北に成功する。 趙は単なる駒であり、黒幕は日本にいることがわかったため、桑原と二宮は黒幕をつかむべく、大阪、奈良、神戸を走りまくる。 疫病神では産廃業を舞台に、ヤクザのシノギを掠め取る話だったが、本作は北朝鮮に舞台を移し、日本の常識が通じないところで桑原のヤクザ風がところどころ発揮されるところに溜飲が下がる。 日本に帰国後も詐欺師の黒幕をつかむべく、走り回る二人だが、黒幕が朧げにわかってくるに従って、群がる奴らも増え、二人の行く手を阻む。 一体、誰が黒幕なのか?二人が手にできる金はどうなるのか?二宮は何度ピンチに陥るのか?と長編にもかかわらず、ページがどんどん進んでいく。 一匹狼とはいえ、どこか人間味があり優しい桑原と、頼りなげだが機転がきくが、うまくいかない二宮のコンビが面白い。 本作では北朝鮮の生活事情優しい地理事情の詳細に記述されていたが、参考文献の多さに驚き、また著者のこだわりに脱帽、感心するものである。
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講談社は京極夏彦で慣れているのだろうとはいえ、文庫本で 800ページ、3.5cm ほどの厚さはビビる。しかも、これだけのページ数でありながら、大半は北朝鮮に逃げた詐欺師をヤクザが追い詰めるというだけの話で、まったく飽きさせないのだから、ますますビビる。物語半ばからはほとんど一気読...
講談社は京極夏彦で慣れているのだろうとはいえ、文庫本で 800ページ、3.5cm ほどの厚さはビビる。しかも、これだけのページ数でありながら、大半は北朝鮮に逃げた詐欺師をヤクザが追い詰めるというだけの話で、まったく飽きさせないのだから、ますますビビる。物語半ばからはほとんど一気読みで午前3時までかかって読了。 活動が極めて限定される北朝鮮を舞台にした、細い糸をたぐるような追跡劇は、単なるエンターテイメント小説の枠に収まらず、北朝鮮平壌や経済特区の内情を克明に描いてルポタージュ的な面白さも併せ持つ。
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