オーデュボンの祈り の商品レビュー
伊坂 幸太郎に出会った始めての小説。不思議な世界観でつぼにはまった。ファンタジーでありながらミステリー。伊坂作品は数冊読んだけどこれが今のところ一番。
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デビュー作、かかしがしゃべる話という部分が注目を集めるが、あまり大事ではない気がする。なかなか面白く、島に足りないものがわかるラストはいいですね。
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善なるもの、美しいものは結局人間の闇の部分に勝つことはできないのか、という作者の悲しみや怒りには若い人らしいまっすぐな純粋さがあり、私も深く共感をしました。どうしようもないやるせなさを次世代への祈りという形に託して人間は長い年月を生きてきたのかもしれません。オーデュボンというのは...
善なるもの、美しいものは結局人間の闇の部分に勝つことはできないのか、という作者の悲しみや怒りには若い人らしいまっすぐな純粋さがあり、私も深く共感をしました。どうしようもないやるせなさを次世代への祈りという形に託して人間は長い年月を生きてきたのかもしれません。オーデュボンというのはアメリカの自然学者の名前。リョコウバトというかつてアメリカにたくさんいた鳩の、やがてくる絶滅の危機を予見し、でも実際にはそれを食い止めることはできなかったという人物です。ところでこの本はミステリーですが、ミステリーとしてはどうなのでしょうか?ちょっと結末が拍子抜けだったように思いますが・・・。
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独自の世界を構築しての物語。主人公の幼馴染の刑事の役割がよくわからなかったなぁ。とりあえず、主人公の恋人を連れてくるためだけの人だったのかな? 島でなんか騒動とか、変化のきっかけをつくるんかと思ってたんだけど…
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クセになる文章と設定。この作家の小説は、連読してしまう。 おもしろい、とても。 ドロンドロンの臭みと、ギュンギュン吹き抜けるカラリとした空気感が好きだ。 疾走。 読了/04.11.5
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外界との接触を発っている小さい島、その島で預言者である案山子の殺人(案山子)事件、微妙にズレている登場人物たち、最後に明かされる、足りなりものとは(厳密にいえばミステリではないかも)
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僕は、中学では赤川次郎を借りまくり、大学では宮部みゆきを読み漁った人間です。自分にとってミステリーは「楽しい」もの・・・と同時に、それ以上の存在ではなかったです(別にそれが悪いというわけではありませんよ)。 ...
僕は、中学では赤川次郎を借りまくり、大学では宮部みゆきを読み漁った人間です。自分にとってミステリーは「楽しい」もの・・・と同時に、それ以上の存在ではなかったです(別にそれが悪いというわけではありませんよ)。 でも、この本はどうやら違ったようです。僕は、作品全体から強いメッセージ性を感じずにはいられませんでした。それは「悪」を描写しようとする意志です。
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伊坂作品の中では一番好きだなあ。現代とパラレルワールドの狭間って感じの話なんだけど、話の作りや世界のルールが凄く良く出来ている。お勧めです。
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僕が伊坂ファンになるきっかけになった作品。すごい独特な世界が広がってて読んでて少しも飽きなかった。文章も読みやすいし。
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コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優...
コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。
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