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ロマンス小説の七日間 の商品レビュー

3.5

313件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    100

  3. 3つ

    135

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    6

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2023/01/04

なかなか初めは入り込めなくて内容も入って来ず何度も読み返したのだけれど、入ってきたら早く、続きが知りたくてすいすい読めた。 こういう内容だったのか 全くタイトルから私は想像できなかった

Posted byブクログ

2022/12/12

あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説...

あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説の主人公たちにぶつけてしまう。原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つの物語は互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に! いやぁ、あかりと神名の恋の行方も気になったけど、女領主のアルエノールの話も気になった。 半同棲中で突然仕事を辞めて来た彼氏と意味深に「友達の彼氏を好きになったらどうする?」って聞いてくる行きつけの居酒屋で一緒になる女の客。もうどうなるのよって感じだった。神名もなんかはっきりしないところがあるし、あかりの幼馴染の百合に言われていたが「自信がない割にはプライドが高い」で、もやもやするかんじ。 一方、女領主アリエノールの話は当初の原本とは全く違う展開を迎える。あとがきにもあったけど、本物の翻訳家はこんなことしない。ちゃんと忠実に原作と同じような物語にする。まぁ、当たり前か。 しかし、ハーレークイーン小説にありがちな展開ではなく、これはこれでありでは?自分の領地を守らなければならないアリエノールが出来たことって、これなのかなとか。 あかりの担当さんが、この翻訳ではなくあかりの創作をどう思ったのかのも気になるところだが。 2022.12.12 読了

Posted byブクログ

2022/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

翻訳家のあかりと恋人の神名。 一国の城主アリエノールと、聖剣の騎士ウォリックとシャンドス。 現実世界のあかりの恋と、あかりが訳す小説世界の恋が繰り広げられる、ちょっと変わった二重恋愛小説。 あ、ウォリック死んだ。 と思ったら、神名にキレたあかりが、翻訳してた小説の内容を捏造してただけなのは笑った。 読みやすかったし、アイデアもおもしろかったけど、、 1回読めばいいかな〜って感じ。 三浦しをんさんの作品は他におもしろいのいっぱいあるので、これから入った人はめげずに他の読んで!!!笑

Posted byブクログ

2022/09/20

一粒で二度おいしい というCMがあったけれど、まさしくそれ。 劇中劇という言葉があるけれど、これは小説中小説。 主人公はロマンス小説の翻訳家。 実生活では恋人と半同棲の関係だが、もしかしてその恋人に思いを寄せているかもと思われる女性にもやもやして、翻訳している小説は原書を離れて...

一粒で二度おいしい というCMがあったけれど、まさしくそれ。 劇中劇という言葉があるけれど、これは小説中小説。 主人公はロマンス小説の翻訳家。 実生活では恋人と半同棲の関係だが、もしかしてその恋人に思いを寄せているかもと思われる女性にもやもやして、翻訳している小説は原書を離れて彼女の妄想小説となる。 実生活も妄想小説も、どちらも楽しめた。

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2022/08/28

ロマンス小説の翻訳家とその恋人のお話。 小説の話が現実に起こり始め・・・とかいうのはわたしがあらすじから勝手に解釈したものでした。 実際はそんなことなかったです。 内容はといえば、なんとも消化不良。 中途半端な、でもたぶんこれ以上は描いてもな・・・というところで物語を終...

ロマンス小説の翻訳家とその恋人のお話。 小説の話が現実に起こり始め・・・とかいうのはわたしがあらすじから勝手に解釈したものでした。 実際はそんなことなかったです。 内容はといえば、なんとも消化不良。 中途半端な、でもたぶんこれ以上は描いてもな・・・というところで物語を終了させている。

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2022/06/02

三浦しをんさんの本を読んだのはこれが初めてなのですが、言い回しが少し苦手でした。ストーリー自体は面白かったです。タイトルが良い。

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2022/04/10

翻訳家のあかりは締切ギリギリまでロマンス小説を翻訳する。同時に恋人の神名や、神名に気がありげなまさみちゃんに翻弄される。   翻訳中の中世の小説と現実世界の物語が同時進行で書かれている。 互いを投影させながら読むことができて面白い。 あかりが姫で神名が王子様?とか 神名が海外...

翻訳家のあかりは締切ギリギリまでロマンス小説を翻訳する。同時に恋人の神名や、神名に気がありげなまさみちゃんに翻弄される。   翻訳中の中世の小説と現実世界の物語が同時進行で書かれている。 互いを投影させながら読むことができて面白い。 あかりが姫で神名が王子様?とか 神名が海外に行くことを第三者から聞き、神名を理解できないと苦しんだ日には、小説の中でウォリック(王子様)が殺される場面が描かれていた ロマンスとはなんぞや… 案外現実もロマンチックだよ、ということでしょうか

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2022/02/16
  • ネタバレ

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小説と実世界が行ったり来たりで新鮮。でもラブシーンの描写は必要だった?翻訳者が原作の内容を書き換えてたら嫌だなあ。

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2022/02/05

三浦しをんはエッセイから入ったので、普通の小説はこれが初めてになる。 ところがいきなり始まったのは中世?ファンタジー小説?と思ったら、交互に現代日本の日常生活が。 なんだか二つの作品を同時に読めて、しかもそれが呼応しあい、結果三作読めたような満足感! めっちゃお得! それにしても...

三浦しをんはエッセイから入ったので、普通の小説はこれが初めてになる。 ところがいきなり始まったのは中世?ファンタジー小説?と思ったら、交互に現代日本の日常生活が。 なんだか二つの作品を同時に読めて、しかもそれが呼応しあい、結果三作読めたような満足感! めっちゃお得! それにしても三浦しをんの作品はすらすら読める。 どんどん頭に滑り込んできて、ノンストレスで一気読み。 これは言葉の使いたかだけでなく、改行や句読点のリズムも良いのかもしれない。 久しぶりに素直に「小説って楽しいな!」と思えた作品だった。

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2021/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロマンス小説の翻訳家が、翻訳する物語とそれとは別の自身の恋愛物語が交錯する不思議感覚の面白小説。 本来の目的を逸脱して翻訳=物語を正確に訳すではなく、自分の感性に従って別の物語を創り上げてしまうあたりはミステリ的であるともいえて楽しい。二つの物語の結末が困難な課題の後のハッピーエンドなので、二倍得した気分。最後の後書きがこれまた面白くて秀逸。

Posted byブクログ