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プラネタリウムのふたご の商品レビュー

4.3

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2009/10/04

疲れた時に読みたい、苦手なファンタジーで唯一読もうと思える作家さん。このお話は特にロマンチックで素敵でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

ずっと一緒に暮らしてきたふたごがある日、一人は手品師に、一人は星の語り部になる道を選ぶ。「だまされる」ということがなければ人生はもしかしたらもっと淡白なものなのかもしれない。全編を通して童話的な印象が強い作品。

Posted byブクログ

2009/10/04

「だまされる才能がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」 帯に書かれたこの言葉にはっとした。すごく素敵だと思う。 テンペルとタットルの双子の運命に思いを馳せつつ、ラストはあまりにも切なく美しい姿に泣いてしまう。

Posted byブクログ

2009/10/04

素朴な印象。いしいしんじ独特のせつない感じがにじんでいる。 プラネタリウムで幼年期を過ごした、銀髪の双子がそれぞれの不思議な人生を送っていく。 読んでいるとよく、大昔の神話に感じる原始的な感情を覚えた。

Posted byブクログ

2009/10/04

今さらですが。「トリツカレ男」が、なんかとてもよかったので。こんな素敵な小説を読んでいなかったなんて。大切にしたい本になりました。いしいしんじ。ハマりそうです。

Posted byブクログ

2009/10/04

ずっと一緒に暮らしてきたふたごがある日、一人は手品師に、一人は星の語り部になる道を選ぶ。 「だまされる」快感に酔える物語です。最後に明かされるタネに涙が出ました。

Posted byブクログ

2009/10/04

大人向けの御伽噺、と言ったところでしょうか。プラネタリウムで育った双子の物語。本当のことを知るよりも、騙されて楽しむことを描いた作品です。それは手品であったりプラネタリウムの空であったり神話であったり。その楽しみ方が派手ではなく、肩肘も張らず、自分の身の丈に合った楽しみ方をしてい...

大人向けの御伽噺、と言ったところでしょうか。プラネタリウムで育った双子の物語。本当のことを知るよりも、騙されて楽しむことを描いた作品です。それは手品であったりプラネタリウムの空であったり神話であったり。その楽しみ方が派手ではなく、肩肘も張らず、自分の身の丈に合った楽しみ方をしているのが印象的でした。変に理屈っぽい私から見たら、騙される喜びって言うのは遠いところにあるだけに憧れます。随所にちりばめられたギリシャ神話も、本当のものなのか作者の作り話なのかはわかりませんが、なんともロマンチックでステキでした。

Posted byブクログ

2009/10/04

「クーツェ」に続く、長編。相変わらず、ぐいぐい読ませます。化学工場のせいで星の見えない街のプラネタリウムに、銀髪のふたごが捨てられます。解説員の「泣き男」に育てられた、テンペルとタットル。二人が互いの歩む道を分ったところから、物語は一気に広がります。ひとりは手品師に。ひとりは星の...

「クーツェ」に続く、長編。相変わらず、ぐいぐい読ませます。化学工場のせいで星の見えない街のプラネタリウムに、銀髪のふたごが捨てられます。解説員の「泣き男」に育てられた、テンペルとタットル。二人が互いの歩む道を分ったところから、物語は一気に広がります。ひとりは手品師に。ひとりは星の語り部に。この人の描く人物はどれも魅力的で、すべてに作者の優しいまなざしが注がれているのを感じる。村はずれに住む目の見えない「老女」。「栓ぬき」。そしてそれぞれの「他者との関わり」が描かれる。鉄道王と接骨医。兄貴と犬。手品のステージに選ばれて上げられた、お客たち。第六勝「光のかけら」は息をするのも重苦しくなりますが、救い(光)があります。それでも泣き男の慟哭には、月並みな言葉ですが胸を打たれます。ラストは賛否が分かれているようですが、わたしは「必然」だと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

いしいしんじを現代の宮沢賢治だと言いたいのは私だけだろうか。このひとは物語の可能性をどこまでも拡げていってくれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

双子ものには眼がない僕に、もってこいのファンタジーでした。 いしい作品は情景や香りなど、想像力をかきたてられますが、最たる作品ではないでしょうか。

Posted byブクログ