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赤と黒(下) の商品レビュー

3.7

30件のお客様レビュー

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2014/09/30

(こうやって死の二歩手前のところで自分と語り合っていてすら、おれはまだ偽善者だ……おお、十九世紀よ!) 446 (… 一、おれは誰か聞き手があるかのように本心を偽っている。 二、もう余命いくばくもないおれが、生き、恋することを忘れている……ああ! レナール夫人がいない。多分、あの...

(こうやって死の二歩手前のところで自分と語り合っていてすら、おれはまだ偽善者だ……おお、十九世紀よ!) 446 (… 一、おれは誰か聞き手があるかのように本心を偽っている。 二、もう余命いくばくもないおれが、生き、恋することを忘れている……ああ! レナール夫人がいない。多分、あのひとの夫は妻がここへ来て、ますます不名誉の上塗りをすることを許すまい。 このことが俺に孤独の感を与えるので、公正、善良、万能の、悪意なく復讐心に渇していない神のいまさぬことではないのだ……)447 「…あたしはあなたに、本当は神さまだけに対してもたなければならない気持をもっているのよ。尊敬と、愛と、服従の心のまざったもの……」(431f.)

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2013/08/24

色々読みとるべきところはあるんだろうけどやっぱり恋愛の描き方のすごさに目が行ってしまう…。描き方っていうか駆け引き(無意識)っていうか…。 アンナカレーニナのもっているようなキラキらしたロマンス要素は薄く、よりリアリティのある恋愛でした。

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2013/04/22

当時(高3?)は、情熱的な若者の恋愛小説、としか記憶がなかったが、 権威、権力に対する政治小説だったんだね。 時代背景を気にするようになったのは、20代になってから。

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2011/10/24

上巻の途中から面白くなってきたので、早く続きが読みたかった。 最後のシーンは非常に引き込まれるものがあった。 長かったが、最後まで読んでよかった。

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2011/06/30

結局のところ、こういうオチになるのもわかる気がする。 それだけのテンション持った男だよね、ジュリアンって。 腹をくくった姿はなかなか男らしくて見直した。 しかし令嬢は気丈だ。 デュマの「王妃マルゴ」を読み返したくなった。

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2019/01/16

ナポレオン没落後~七月革命前までの、反動的なフランスが舞台。 田舎の山奥の貧乏人の息子ジュリアンが学問に対する能力とものすごい野心を持って、遂には上流貴族の仲間入りをする話。 そこに至るまでの恋愛模様は上流の女性に恋?をして結局はその愛を勝ち得るというもの。 ジュリアンの恋愛の...

ナポレオン没落後~七月革命前までの、反動的なフランスが舞台。 田舎の山奥の貧乏人の息子ジュリアンが学問に対する能力とものすごい野心を持って、遂には上流貴族の仲間入りをする話。 そこに至るまでの恋愛模様は上流の女性に恋?をして結局はその愛を勝ち得るというもの。 ジュリアンの恋愛の仕方はあまりにも理性的でその上自分が燃え上がってくると奪い取ろうとするような姿勢で共感が全く持てず、また上巻で出てきたそのパターンが下巻でもより上級社会でのステージで登場しているだけで、まったく同じことの繰り返しのように感じた。 そのため、下巻の途中までは「ああまたか」という感じで少し飽きていたのですが・・・ …まさかこういう結末になるとは、という感じでした。下巻の437ページで私のこの小説に対する評価が180度変わった気がする。やはりすごいねスタンダールは。フランス心理小説の最高峰と言われているだけあった。

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2009/10/04

一人の青年の人生を描くことで、スタンダールは神様の存在と世界の関係とか、形而下の世界での人間の姿とか、心の動き、 そういうものを描いている。 合点のいくことばかりじゃなかったが、 all the roads we have to walk are winding all the...

一人の青年の人生を描くことで、スタンダールは神様の存在と世界の関係とか、形而下の世界での人間の姿とか、心の動き、 そういうものを描いている。 合点のいくことばかりじゃなかったが、 all the roads we have to walk are winding all the lights that lead us there are blinding ってことだよな、スタンダールさんよ。

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2009/10/04

「彼はここで何をしているのか。ここが気に入っているのだろうか。人に好かれると思っているのだろうか。」(ロンサール) 「そして私は昇進した。私の力量によってではなくて、私の主人が神経痛になったから。」(ベルトロッチー) 「およそ偉大な行為で、それがはじめて企てられるとき、極端と思わ...

「彼はここで何をしているのか。ここが気に入っているのだろうか。人に好かれると思っているのだろうか。」(ロンサール) 「そして私は昇進した。私の力量によってではなくて、私の主人が神経痛になったから。」(ベルトロッチー) 「およそ偉大な行為で、それがはじめて企てられるとき、極端と思われないものがあろうか。それが成しとげられてはじめて、俗人たちに可能なことがわかってくる。」

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2009/10/04

でもジュリアンってすごく自意識過剰。自らにいろいろ課してすごく疲れる性格ネ。変なの。この小説の映画が見てみたいナ。ジュリアンはユワン・マクエガーだよね。確か。

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2009/10/04

●ほんとに読み終わらない・・・・。 ●なんとか夫人との恋に破れ(←いかんせんそのへん読んだのかなり前なんで、名前忘れました)、現在の彼はin花の都パリ。 相変わらずイナカ者っぷり炸裂。 雇い主の侯爵の令嬢に恋しております。 まったこの令嬢が、やたらと気まぐれ。 ジュリアンにハマ...

●ほんとに読み終わらない・・・・。 ●なんとか夫人との恋に破れ(←いかんせんそのへん読んだのかなり前なんで、名前忘れました)、現在の彼はin花の都パリ。 相変わらずイナカ者っぷり炸裂。 雇い主の侯爵の令嬢に恋しております。 まったこの令嬢が、やたらと気まぐれ。 ジュリアンにハマってみたり、冷めてみたり、こう一貫性がないのよね〜。 賢い美女ってことになってるんだけど、いかんせん賢すぎてフツーの恋愛ができないタイプ。苦笑。 恋に恋してたところに、のこのこ出て来たのがジュリアン君。やれやれ・・・。 いちおう彼は、美青年で頭が良いと言う設定のはずなんですが。 この場合の「頭が良い」は、判断力があると言うんじゃなくて、知識があると言う意味の頭でっかちタイプ。 しかも、自尊心が人一倍高い野心家なわりに、ちょっと自身ありげに振舞っている他人を見ると、すぐに自信をなくし、「どうせどうせオレなんか、いじいじいじ(鬱)」モードに突入すると言う(苦笑) 通俗小説の主人公としても、お、おまえバカすぎるぞー!? ●そんなこんなで、いまだ三分の二弱。 そもそも、読み終わるのか・・・。(遠い目) 追記: その三日後に読了。 ジュリアン君は、どこまで行ってもおばかさんのままでした・・・。 これが作者に似てるって、相当情けない人だったんだね、スタンダール・・・。

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