赤と黒(下) の商品レビュー
後半になるにつれ恋愛…
後半になるにつれ恋愛が激しくなっていきます(笑)ここまでやるか!?という感じも否めませんが…ラストでは泣かせてもらいました。名作と呼ばれるだけはあり、何度も読み返したい気持ちになります。
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後半に入り、さらに恋…
後半に入り、さらに恋愛心理の複雑さが燃え上がっていきます。訳文も好きです。
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幸せを掴んだはずのジ…
幸せを掴んだはずのジュリヤン。レナール婦人からの手紙で一変します。その没落振りと周りの人間の豹変振りは必見です。
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言わずと知れた名作中…
言わずと知れた名作中の名作・・・!自分には少し重かったけど、深く考えたい気分の人にはおすすめかも。読んだあとはあ~って気分になりました。
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率直で力強い性格をも…
率直で力強い性格をもったジュリアンという青年像を創出し、恋愛心理の複雑な葛藤を描ききったフランス心理小説の最高峰。
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※このレビューにはネタバレを含みます
異常なほどの成り上がりへの野心を抱いたジュリアン・ソレル。下巻でもその執念は衰え知らず。 ジュリアンは、神学校長のピラール神父に聖職者には向いてないと判断されるものの、類稀な才を買われ、パリの大貴族であるラ・モール侯爵の秘書に推薦される。 ラ・モール侯爵家令嬢のマチルドに見下されたジュリアンは、マチルドを征服し、自分に執心させようとようと画策するが…。 下巻では、もう一人のヒロインであるマチルド嬢とジュリアンの燃え盛るような恋が描かれます。 マチルドを妊娠させてラ・モール侯爵の恨みを買ったジュリアン。 自棄になったジュリアンはとんでもない行動に出るわけですが、いやもう、波瀾万丈とはこのこと。 何をそんなに生き急ぐ?と聞きたくなるほど激烈な主人公に最後まで共感できないままではありましたが、レナール夫人とマチルド嬢という対照的な女性との心理的な駆け引きは見事でした。 そしてジュリアンを通して1830年当時のフランス社会の不条理や矛盾を炙り出したことも、スタンダールの旺盛な筆致があったからこそ。
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われらのジュリアンは最後まで畜生でした。 レナール夫人や高慢な貴族令嬢マチルドとの恋愛の駆け引き、聖職者と貴族階級への野心・軽蔑。 その時々により目まぐるしく愛の対象が変わるジュリアンですが、2人の女性に対する自身のアンビバレントな感情は平民という出自が重くのしかかっている様...
われらのジュリアンは最後まで畜生でした。 レナール夫人や高慢な貴族令嬢マチルドとの恋愛の駆け引き、聖職者と貴族階級への野心・軽蔑。 その時々により目まぐるしく愛の対象が変わるジュリアンですが、2人の女性に対する自身のアンビバレントな感情は平民という出自が重くのしかかっている様子。 自身の出世のために人を踏み台にしようとする精神性は共感できませんでした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
許されぬ恋、社交界への野心、恋の駆け引き、罪と罰…。 ジュリアンはあれだけマチルダと恋の駆け引きをどついたろかと思うぐらいしていたのに、本心はレーナル夫人だったのだ。 高慢な性格をしていたが、終盤での冷淡なジュリアンを懸命に尽くすマチルダが気の毒に思えた。レーナル夫人を殺そうとした動機も自らの野心的展望を台無しにされたとはいえ、腑に落ちない部分がある。殺すことで、永久に自分のものになると思った殺人者的発想なのか、咄嗟の揺れ動いた感情に任せての行為だけなのか。おそらく後者だろうと思うが、それにしても理性がなさ過ぎる。
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7月のこの頃、7月革命なのは、揃いも揃って。やはり、似ている。気になるポイント目次。階級社会とかも三段階。数独的気持ち悪さのそれぞれの恋愛観。ネアンデルタールとのヒューマンビーイングが感じる排他性。気配を革命とかに例えず消すに徹する平和とエバーグリーンの学び。私たちは歴史になら...
7月のこの頃、7月革命なのは、揃いも揃って。やはり、似ている。気になるポイント目次。階級社会とかも三段階。数独的気持ち悪さのそれぞれの恋愛観。ネアンデルタールとのヒューマンビーイングが感じる排他性。気配を革命とかに例えず消すに徹する平和とエバーグリーンの学び。私たちは歴史にならって来た感。衒ってではない。 洞窟。ウルルとか用水路とかにノスタルジーを求めてしまう。おしまいの閉じ方が良かった。結論から先に来ていた自分。 赤と黒を経験して、読んで、オレンジとかイエローマゼンタを知ったこと。漆黒からカシスオレンジなアジカンにイエローサブマリン。今も。
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