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デミアン の商品レビュー

3.9

58件のお客様レビュー

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    18

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  3. 3つ

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2009/10/04

青年でありながら老熟した精神を持つデミアン。彼を思い出に持つジンクレエル。 生きることを、生きるために学ばなければならないことを語っているこの作品は、私にとって一冊の哲学書となった。

Posted byブクログ

2009/10/04

カインとアベルの話の解釈など、宗教的な背景か漂う作品。デミアン少年と主人公ジンクレエルの関係が、個人的にはツボでした。特に、最後の場面がお気に入りです。

Posted byブクログ

2009/10/04

難しかったけどどうにかなった。 これまで読書してきた甲斐があった。 中盤の鳥の件が好きだった。 またいずれじっくりと。。。

Posted byブクログ

2009/10/04

『車輪の下』の後味の悪さ、この世界を受け入れられなかったものは死んでしまうしかない、という痛ましさと比べれば、これはややファンタジックな救済ではあるけれど、それを寓意だと思えばずっといいと思う。そういう意見の人のほうがずっと多いのじゃないかしら! 高校生のときに読んだわけですが、...

『車輪の下』の後味の悪さ、この世界を受け入れられなかったものは死んでしまうしかない、という痛ましさと比べれば、これはややファンタジックな救済ではあるけれど、それを寓意だと思えばずっといいと思う。そういう意見の人のほうがずっと多いのじゃないかしら! 高校生のときに読んだわけですが、本当にタイムリーな読み方だったと思う。やっぱりラスト、お母さんからの口づけをくれるデミアンのシーンが美しい。

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2009/10/04

自己を確立しようと、悩み惑い、苦しむ。思春期から青年期にかけての特色のように文献に書かれている、そのことを知る為の小説、だと初見の時に思いました。 自分が他者とは違う、という事柄に不信感を抱ける特権、といいましょうか。 異分子である自分。周囲の社会との狭間にある闇。其処に映る空虚...

自己を確立しようと、悩み惑い、苦しむ。思春期から青年期にかけての特色のように文献に書かれている、そのことを知る為の小説、だと初見の時に思いました。 自分が他者とは違う、という事柄に不信感を抱ける特権、といいましょうか。 異分子である自分。周囲の社会との狭間にある闇。其処に映る空虚や孤独、不安。 根が健やかであるが為、それらを直視せずにいられなかった主人公・ジンクレエルの苦悩は深い。読者はジンクレエル一人称によりその暗い淵を覘き、断崖を歩かねばならない。 だが、怯むには及ばない。 終末に設けられたデミアンからの伝言が、ジンクレエルと共に読者を導く曙光となる。

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2009/10/04

作者が自分自身と自分の生きている世界について真剣に向き合い、深く吟味し、そういった中で吐き出された作品だと思います。作者の考えや世界観に共感する・しないは人其々でしょうが、それだけ「生きている」作品なので、読み返すたびに何か感じるところが出てきます。私は読み終わった後に、親しい人...

作者が自分自身と自分の生きている世界について真剣に向き合い、深く吟味し、そういった中で吐き出された作品だと思います。作者の考えや世界観に共感する・しないは人其々でしょうが、それだけ「生きている」作品なので、読み返すたびに何か感じるところが出てきます。私は読み終わった後に、親しい人と腹を割って深く話し込んだような充足感を覚えました。

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2009/10/04

「私は、自分の中からひとりで出て来ようとしたところのものを、生きてみようと欲したにすぎない。」 この物語に私は、ヘッセを感じ、人を感じ、時代を感じる。

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2009/10/04

あの「鳥は生まれ出ようともがく。卵は世界だ。」の名文がうまれた小説。 ギムナジウム好きさんは、とりあえず読んでおきませう。

Posted byブクログ

2009/10/04

 思春期に出会った貴重な一冊。  両親から贈られた数十冊の文学全集の中から、これだけは何度もなんども繰り返し読んだ。  青春期の煩悶、繰り返される答えのない問い。    そのなかで、主人公の友人であるデミアンの存在はひとり超越していて、それが恐ろしくもあり、同時に近づかずにはい...

 思春期に出会った貴重な一冊。  両親から贈られた数十冊の文学全集の中から、これだけは何度もなんども繰り返し読んだ。  青春期の煩悶、繰り返される答えのない問い。    そのなかで、主人公の友人であるデミアンの存在はひとり超越していて、それが恐ろしくもあり、同時に近づかずにはいられない。  物語後半のクライマックス。  そこで交わされる夢のような会話が鮮烈。  デミアンの謎かけのような言葉のなかに何を見出すかは、読んだそのひと次第かもしれない。  わたしはそこに、救いと、そして、新たなる探求を見出した。

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2009/10/04

閉塞感と孤独感が特徴。何かをじっくり考えたいときに読んだら、なんとなく答えが見つかるよう。周りが煩くって、考えがまとまらないっていう人にオススメ。静かな空間と時間を与えてくれます。

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