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一瞬の光 の商品レビュー

3.7

240件のお客様レビュー

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2022/05/26
  • ネタバレ

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(正しい意味での)メンヘラをファム・ファタールにしてしまった男の話。 性愛でない愛のかたちを描いているが、自分の大事な人もこういうメンヘラとヒロイズムこじらせた共依存で親に捨てられたので、メリーバッドエンドの先はただの現実があるのを知っている身としてなんだかなぁと思いつつ読んだ。 脳死状態のメンヘラにはそりゃ勝てないよなぁと思った。

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2022/05/13
  • ネタバレ

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友だちが勧めてくれた本。荒んだ環境で育った香折と恵まれた環境で育った瑠衣の対比や、エリートとヤンキーの対比、今を生きることと過去の振り返りがわかりやすく、思わずはまってしまいました。

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2022/04/01

白石一文の本を友人に勧められ初めて読みました。 橋田というエリート街道まっしぐらの会社員が、かおりという10歳近く年下の高校出たての女性とひょんな出会いを果たし、そこから不思議な関係が続いていきます。 本当の愛とは何なのかを考えさせられる本だと思いました。

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2022/02/11

著者、白石一文さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 白石 一文(しらいし かずふみ、1958年8月27日 - )は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞。初の親子二代...

著者、白石一文さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 白石 一文(しらいし かずふみ、1958年8月27日 - )は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞。初の親子二代での受賞となった。 本作の内容は、次のとおり。(コピペです) 三十八歳という若さで日本を代表する企業の人事課長に抜擢されたエリート・橋田浩介。彼は、男に絡まれていたところを助けたことがきっかけで、短大生・中平香折と知り合う。社内での派閥抗争に翻弄されるなか、橋田にとって彼女の存在は日増しに大きくなっていった。橋田は、香折との交流を通じて、これまでの自分の存在意義に疑問を感じ、本当に大切なことを見いだしていくのだった…。-混沌とした現代社会の中で真に必要とされるものは何かを問う、新たなる物語。各紙誌書評で絶賛と感動の声を集めた気鋭のデビュー作、待望の文庫化。

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2021/11/27
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2003年の本。前に読んだことがある。もう一度KINOPPYで読む。若い時は筋だけを追っていたように思う。香折の部屋の描写、嘘のつき方、池上や香折の母親・兄のこと、お台場を見て浩介が都市開発についてつぶやくことなど筋に伏線として書かれている部分をゆっくり読むようになった。 15年たって2回目は楽しんで読んでいます。

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2022/02/08
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主人公の浩介が、2人の女性の間で揺れる話。 …と言ってしまえばそれまでだけど、村上春樹の「ノルウェーの森」だって言ってみればそういう話ですね。 ノルウェーの森ではワタナベは最後にみどりを選ぶけど、この小説では最後にどちらを選んでも良いと思いながら読んだ。 超脇役で出てくる「柳原くん」を主人公にしても素晴らしい小説が書けるのではないかと思った。 肉体関係を超えた男女の愛情っていうかつながり(?)の物語なのかなぁ…。「心に龍を散りばめて」でも、最後に結ばれる2人はずっと性を超えた結びつきがあったように思う。 でも肉体の繋がりの深さ、その大切さも描かれている。 あー、深い。

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2021/07/07

生々しい虐待や社内政治を通じた孤独と愛の関係性について語っている。 恵まれた明るい環境で育ち豊富な愛を与える瑠衣と、凄惨極まりなくぎりぎりを生ていても微かな愛を与えてくれる香折、どちらが上かなんてことは決められようがない。 愛は交換理論では語りきれない。 自分を愛さない限り人...

生々しい虐待や社内政治を通じた孤独と愛の関係性について語っている。 恵まれた明るい環境で育ち豊富な愛を与える瑠衣と、凄惨極まりなくぎりぎりを生ていても微かな愛を与えてくれる香折、どちらが上かなんてことは決められようがない。 愛は交換理論では語りきれない。 自分を愛さない限り人を愛することはできない。しかし誰かを自分以上に愛した時、人は初めて、本当に自分を愛することができる。 本当に愛し合っていればセックスは一瞬一瞬の死の様であり、心中して嫌なことを全て無にして毎回光り輝く新たな自分に生まれ変わることができる。 肉体関係を持たず良き理解者として接してきた浩介が最後に香折に対し、兄弟や親を超えた愛情を認識した。 夢にて暗闇の中で香折を見つけ出し、過去を象徴する小脇の布団を燃やすことにより、生まれ変わったことを示唆することで、 人生を捧げた仕事を失い自身の存在価値への疑い、孤独を感じる中、浩介も香折を通じて本当の自分を愛したいと考える様になったのだろう。  

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2021/06/08

古くからある大企業に勤めてる自分としては、企業と政治の繋がりだったり、企業内での出世だったりという点は面白かった。 いち企業人として、どのように世界をより良くするかという理念は、扇谷の考えに共鳴する。 物語全体としては、やはり結末が気に入らないなぁ…。誰も幸せにならない。いや、...

古くからある大企業に勤めてる自分としては、企業と政治の繋がりだったり、企業内での出世だったりという点は面白かった。 いち企業人として、どのように世界をより良くするかという理念は、扇谷の考えに共鳴する。 物語全体としては、やはり結末が気に入らないなぁ…。誰も幸せにならない。いや、主人公は幸せなのか? 物語後半の主人公のどっち付かずの行動が好きになれなかったな。

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2021/05/21

主人公は一人の短大生と出会う。香折は母親と兄から言われ無きイジメを受けてきた。そのトラウマ故に、精神を病む。そして、その後の兄の暴力で寝たきりになった。主人公は「これからはずっと二人で、絶対、離れ離れにならずに生きていこう。」と。重い一言に感動。

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2021/05/05
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最後がハッピーエンドではなく、中々暗い雰囲気だった。後半は瑠衣に感情移入してしまっていたので、残念。あんなに健気な女の子おらんぞ橋田ーー

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