一瞬の光 の商品レビュー
感動作品
エリートサラリーマンと、心に傷を負う短大生の出会いが全ての始まりだった。社内の派閥争い、裏切りも話に絡めつつ生きていくこと、愛することの意味を問いかける。多くの感動を呼んだ、著者デビュー作。
わたなべ
エリートの橋田と家族から虐待を受けてきた若い香折との話。面白いストーリーだったし、夢中になって読んで、考えさせられたが、話のテンポは微妙だった。
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知り合いが紹介してくれたので、それなら読んでみるかなと初読み。読み始めてすぐに、んんん???となり出版年を確認。単行本の初版は2000年頃。なるほど…何が言いたいかって、まあ時代が一つ違うなぁということ。読み始めてすぐに、会社感、仕事感、男女感などなど、いろいろな価値観が、一昔前...
知り合いが紹介してくれたので、それなら読んでみるかなと初読み。読み始めてすぐに、んんん???となり出版年を確認。単行本の初版は2000年頃。なるほど…何が言いたいかって、まあ時代が一つ違うなぁということ。読み始めてすぐに、会社感、仕事感、男女感などなど、いろいろな価値観が、一昔前だなぁ!という感想で、当時の世界観にどっぷり浸かってみたい方にはいい本なんじゃないかなと思います。 四半世紀前に三十代でバリバリ働いてた男性(主人公たち)って、今の役員とか事業部長とか、自分たちの上司になっている世代なわけで。なるほど、彼らはこういう世界観で成功してきているのね、という、ジェネレーションギャップ理解本として興味深く読んじゃいました。 この本のファンの人からしたら怒られちゃうかもなんですが、香折は同性から見ると、親ガチャに失敗したというハンデがあるにせよ、守るべき人というよりはやばいメンヘラ女みたいに見えちゃうし、瑠衣はバリキャリなのにあんなに男に料理振る舞って尽くすのを自身の価値としているし…? 企業戦士物としてはちょっと読み応えはある…うん、そこは、おもしろいかも。池井戸潤的な感じで。 ただ、この本のメッセージの一つは、人を愛するためには自分を愛さなきゃならないし、さらには、人に愛されることを許容しなければならないってことで、この後半の、「人に愛されることを自分に許さなければならない」というのは、この手のメッセージとしては目新しい気がして、しばし、なるほど…と思っちゃいました。愛されるのが苦手な人(親切にされるのが苦手な人)っていますから。 タイトルに関しては、ある日ある光を目にして急に自分に対して暴力的な選択をしてしまいたくなった(幸せな生活を放棄したくなる)→しかし目にしたその一瞬の光が一生を照らすこともあるんだよ、ということだなと。
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何故かおりを選ぶのか、何故そこまで感情移入するのか理解出来なかった。 年を食うと若い女を求めるというだけの話なのかな。 ただビジネスの話に関しては引き込まれる箇所はあった。
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白石一文さんの本はこれが初めて。 カバー買いです。 泣きました、かなり。 幸せの感じ方は人それぞれで、価値観が違えば一緒にいられなくて。誰かを傷つけてしまうとしても、変えることができなくて。 どうしたら良かったんだろう、これで良かったのかなぁと、読後考えてしまいました。一瞬でも2...
白石一文さんの本はこれが初めて。 カバー買いです。 泣きました、かなり。 幸せの感じ方は人それぞれで、価値観が違えば一緒にいられなくて。誰かを傷つけてしまうとしても、変えることができなくて。 どうしたら良かったんだろう、これで良かったのかなぁと、読後考えてしまいました。一瞬でも2人に光が射すのかなぁって。 特に最後のシーンが切なくて、忘れることができない1冊。
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仕事に尽くしてきた男が最後に選んだのは、他の誰よりも、自分以上に大切にする人。恋人とか夫婦とかそんな感情を越えて大切にすること。私には、そのことが分からず、読み終わった今でもその結末の意図はわからない。そんな小説。
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随分前に読んだ本でした。三菱重工のような一流企業ではありませんが、最初にこの本を読んだ当時は私も某企業でトップの側近の一人としてとても忙しく働いていました。単なる権力闘争だけではなく、同じように幹部社員の首吊り事件や国からの圧力によるトップ交替などドロドロした世界でしばらく過ごし...
随分前に読んだ本でした。三菱重工のような一流企業ではありませんが、最初にこの本を読んだ当時は私も某企業でトップの側近の一人としてとても忙しく働いていました。単なる権力闘争だけではなく、同じように幹部社員の首吊り事件や国からの圧力によるトップ交替などドロドロした世界でしばらく過ごしましたが、主人公とは少し違う理由で今はその会社から去りました。避けているわけでもないのに、残念ながら(?)女性の出入りは全くこの本の人たちとは異なり極めて地味でしたが、橋田氏のような甲斐性や覚悟もない身なので、このような出会いがあったとして見て見ぬふりをするのがせいぜいだっただろうと思います。いまだに自分にとって何が最も大切なのか試行錯誤する日々を送っていますが、恋愛部分以外は十数年前の自分を思い出しながらしみじみと再読させてもらいました。良い本でした。
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以前読んだ作品。 普段男性作家さんあまり読まないけど(上司とか役職とかお仕事の描き方細かいとついていけなくなるし)、これはおもしろかったし、とても印象に残ってる。 白石一文さん、お仕事の描写は細かくて現実的なのに、恋愛は合理性ぬきの型破りな感じが多いなと思う そこがまたすき
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2019年、再読。 読み終わってから以前読んでいたことを知って驚愕。 全然思い出せなかった…。 5年経って私の考え方、感じ方が変わったのか以前のような感想は抱けませんでした。心が安定したからだと信じたい。 2019年の今の評価は★2つ。 2019年4冊目。 ・・・・・・・・...
2019年、再読。 読み終わってから以前読んでいたことを知って驚愕。 全然思い出せなかった…。 5年経って私の考え方、感じ方が変わったのか以前のような感想は抱けませんでした。心が安定したからだと信じたい。 2019年の今の評価は★2つ。 2019年4冊目。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「人に大切にされることが、自分を大切にすること」 というフレーズが、非常に心に残った一冊。 切ないくらい、様々な種類の愛情に溢れた作品です。 タイトルの「一瞬の光」を求め、一瞬一瞬を生きていくという道を主人公は選びます。 もちろん、誰しもが一瞬一瞬を生きているのですが、私も含め、多くの人が安定や穏やかさを無意識に望んでいるはず。 安定した生活、穏やかな明日があることを前提にしたうえでの「一瞬」を懸命に生きているのではないでしょうか。 主人公が選んだような、刹那を生き続けるようなことは私はどうやったって望むことができません。 生きること、愛ということ、幸せということ。 これらについて、考えさせられる一冊でした。 とりえあず、「人に大切にされる」ことが 大切にしてくれる人を幸せにするのだということを 知ることができました。 今の私には、それだけで。 2014年29冊目。
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