博士の愛した数式 の商品レビュー
最近読んだ中でも特に面白かった一冊。 記憶が80分しか持たない博士に家政婦として雇われた主人公とその息子、ルート。自分の記憶が80分しかもたなかったらどうしよう(本が読めない...)主人公と博士は知り合うことができない。知り合い話したりしても、80分もすれば博士に靴のサイズを聞...
最近読んだ中でも特に面白かった一冊。 記憶が80分しか持たない博士に家政婦として雇われた主人公とその息子、ルート。自分の記憶が80分しかもたなかったらどうしよう(本が読めない...)主人公と博士は知り合うことができない。知り合い話したりしても、80分もすれば博士に靴のサイズを聞かれる。切ないなと思った。 すっごく、心に刺さり、余韻に浸れる話でした。今も余韻に浸っています(笑)
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季節感や、時代背景などが描かれていて良かった。難しい数学の定理もわかりやすく説明されていてストーリーにスムーズに散りばめられている。終盤の終わり方があっという間に進んでしまったので、もう少し丁寧さが欲しかった。
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大好きな本を再読。 読み進めるにつれて、頑固で変わり者の博士の印象が少しずつ変化していく。 登場人物が少ない分、情景も思い浮かべやすかった。その中で特に、主人公視点の家の様子、博士の姿、ルートの成長が印象的だった。 個人的に、数学の部分は集中して読まないと理解できなかったが、あまりに数字を愛している博士の姿を見て、なぜだか私も数字のことが好きになった。 ページ数も多すぎずサクッと読め、感動とも悲しみとも違う形容し難い感情をもった。 また時間をおいて読みたい作品。
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温かくて、泣ける。 自分がなんで泣いてるのかよくわからないけど、泣ける。 この涙が感動なのか悲しみなのかうまく分類できないんだけど、はらはらと涙が出てくる。そんな本でした。 【以下、印象に残った本文抜粋】 101 ルートが泣くのは今まで数えきれないほど見てきた。けれど今回は、かつて目にしたどの涙とも違っていた。いくら手を差し出しても、私が拭うことのできない場所で、涙は流されていた。 140 《僕の記憶は80分しかもたない》 毎日毎日、たった一人ベッドの上で、彼がこんな残酷な宣告を受け続けていた事実に、私は一度も思いを馳せたことがなかった。 142 「君の誕生日はいつかね」 「2月20日です」 私は答えた。 「220です。284と友愛の契りを結んだ、220です。」 249 義弟は、あなたを覚えることは一生できません。けれど私のことは、一生忘れません。
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高次脳障害を持つ数学博士の初老との関わり。 80分しか記憶出来ない障害の持ち主。 そこへ、家政婦として雇われてきた若い女性とその息子との交流が語られているストーリー。 とても気難しい初老の男性が、この2人に出会ったことで、一歩一歩と希望ある明るい人生へと導かれていく。 時々、子供...
高次脳障害を持つ数学博士の初老との関わり。 80分しか記憶出来ない障害の持ち主。 そこへ、家政婦として雇われてきた若い女性とその息子との交流が語られているストーリー。 とても気難しい初老の男性が、この2人に出会ったことで、一歩一歩と希望ある明るい人生へと導かれていく。 時々、子供のような態度でこの男性が愛おしくなります。 博士の大好きな素数と野球選手の江夏豊が度々話に入ってきます。 難しい数学用語もありますが、40歳を過ぎた私でも、懐かしさのあまり子供の参考書を読みながら勉強させて頂きました。 かなり前に映画化もされたとのことで、今度はそちらも鑑賞してみようかなと思います。
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すごく切ないけど、ほのぼのした。 Newton等の数学の読み物を読みたくなった。小学生の子ども達に、何箇所か抜粋して読ませたら、楽しんでいた。
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博士の「美しい」という感性は、名も無い事実に対してストーリーや背景を想像し意味を見出す事であると感じた。純粋で思いやりに溢れたやり取りに心温まる一冊です。
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博士と家政婦とその息子の交流を描いた物語。 数学部分が難しいし理解はしてないけど、温かさがありました。
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映画を観たことはないのですが、やはり評判通りの小説でした。 数学者の先生は、毎朝メモをしている記憶が80分しか持たないことを知って、何を思うんだろう。 そんな事を考えると切なくなります。 最後まで先生と寄り添ってくれたルートやルートのお母さん、そして義理のお姉さんの記憶には永遠...
映画を観たことはないのですが、やはり評判通りの小説でした。 数学者の先生は、毎朝メモをしている記憶が80分しか持たないことを知って、何を思うんだろう。 そんな事を考えると切なくなります。 最後まで先生と寄り添ってくれたルートやルートのお母さん、そして義理のお姉さんの記憶には永遠と残っていってくれると思う。
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8年の時を経て再読しました(中学入試で出てきたのでかなり記憶に残っている本です)。何となく読んでいたら博士の変わっているところが印象的ですが、よく考えたら主人公もなかなか数奇な人生を送っているのではないかと思います。
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