ワセダ三畳青春記 の商品レビュー
三畳一間の青春記とい…
三畳一間の青春記というと、思わず神田川の世界を思い浮かべてしまうが、この場合は時はバブル絶頂期。下宿の雰囲気も、著者が文中で記しているように「メゾン一刻」に近いものがある(管理人さんは70過ぎのおばちゃんだが)そしてメゾン一刻に負けず劣らずの変人の住民との間のエピソードもきわめて...
三畳一間の青春記というと、思わず神田川の世界を思い浮かべてしまうが、この場合は時はバブル絶頂期。下宿の雰囲気も、著者が文中で記しているように「メゾン一刻」に近いものがある(管理人さんは70過ぎのおばちゃんだが)そしてメゾン一刻に負けず劣らずの変人の住民との間のエピソードもきわめてカラッと描かれている。探検家(?)の著者の、探検の旅に出ていないときの普通の生活を、気負わず、いじけず、へつらわず描いた三十路青年の青春小説と言えよう。
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読んでいていじらしく…
読んでいていじらしくなるというか、身につまされるというか…同世代の男性必読!
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青春記の双璧を成すのは本書と『ショージ君の青春記』。どちらの著者も早稲田大学を、高野秀行氏は「探検部」、東海林さだお氏は「漫画研究会」に永らく所属し大学は中退している。バカらしくも必死に楽しむ青春の一コマを生き生きと著している青春群像。振り返れば、あの時代があったから二人の今がよ...
青春記の双璧を成すのは本書と『ショージ君の青春記』。どちらの著者も早稲田大学を、高野秀行氏は「探検部」、東海林さだお氏は「漫画研究会」に永らく所属し大学は中退している。バカらしくも必死に楽しむ青春の一コマを生き生きと著している青春群像。振り返れば、あの時代があったから二人の今がより輝いているのかもしれない。
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「語学の天才まで1億光年」で強烈なインパクトを受けた高野さんの学生時代の手記ということで以前から興味があった本。かく言う私も80年代に農家の2階に下宿(間借り)していて4畳半で月5,500円。風呂とトイレは大家さんと共同というものだった。高野さんの生活様式はとても懐かしく、ほほえ...
「語学の天才まで1億光年」で強烈なインパクトを受けた高野さんの学生時代の手記ということで以前から興味があった本。かく言う私も80年代に農家の2階に下宿(間借り)していて4畳半で月5,500円。風呂とトイレは大家さんと共同というものだった。高野さんの生活様式はとても懐かしく、ほほえましくも思えた。場所は違えど、この時代の学生はこのようにして青春を謳歌していたのだと振り返ることができた。最後、野々村荘を出る瞬間まで、どうにか「その人」と続いてくれ!と祈りながら読み終えた。
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▼秋田県立大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://libwww.akita-pu.ac.jp/opac/volume/426340 【生物資源科学部生物生産科学科 曽根千晴先生のご推薦】 The「青春」:「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本...
▼秋田県立大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://libwww.akita-pu.ac.jp/opac/volume/426340 【生物資源科学部生物生産科学科 曽根千晴先生のご推薦】 The「青春」:「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」がモットーのノンフィクション作家、高野秀行さんの大学とその後の日々を、住んでいた下宿(野々村荘)を舞台に書いた体験小説です。と言っても高野さんは早稲田大学探検部所属、途中アフリカのコンゴに怪獣を探しに行ったり、サボテンに薬の成分が含まれると聞けば仲間と試したり、ご本人は至極真面目に過ごされている(つもり)なのに、かなり奇想天外な日々です。そこに野々村荘の強烈な他の住人、大家さんも出てきて、旅立ちの最終章以外ひたすら抱腹絶倒しますので、読む場所にはお気を付けください。「青春」とは形が見えませんが、この本を読んでいると、ある時は仲間と馬鹿なことを行い、ある時は人といざこざがあり、ある時は将来に不安と焦りを感じ、そして最後はそこから巣立っていく日々が、振り返ると青春なんだな、とタイトルに納得します。自分が大学生の時に読みたかった本です。
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学生時代から11年過ごした野々村荘の住民たちとの記録。途中ぐだぐだしてたけど最後はキレイにまとめたところが良かった。
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高野さんが1989年から2000年(22〜33歳)まで暮らしたアパート「野々村荘(仮)」での出来事がギュギュっと詰め込まれています。 終盤で四畳半に移るのですが、8年間は三畳間! 入れ替わり登場する濃すぎる住人たちと、おおらかな大家のおばちゃんによる「ホントに?」と目を疑う事件の...
高野さんが1989年から2000年(22〜33歳)まで暮らしたアパート「野々村荘(仮)」での出来事がギュギュっと詰め込まれています。 終盤で四畳半に移るのですが、8年間は三畳間! 入れ替わり登場する濃すぎる住人たちと、おおらかな大家のおばちゃんによる「ホントに?」と目を疑う事件の数々。 でも高野さんだったらまぁ…あるよな!と納得、何回も吹き出しながら読みました。 散々ドタバタしてたと思ったら。ラスト、このアパートを去るきっかけが描かれるのですが、これがもう。まさかこんな気持ちで読み終えることになるとは〜!胸がギュンとしました。ステキ。 ちなみに、このアパートに暮らしながら高野さんが執筆したのは 「幻獣ムベンベを追え」「巨流アマゾンを遡れ」 「極楽タイ暮らし」「ビルマ・アヘン王国潜入記」 ムベンベは読んだので、次はアマゾンいこうと思います。
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とても面白く一気に読了した。 高野さんと野々村荘の愉快な仲間たちのお話。まずまず、高野さん自身が面白く、個性的な感性でいらっしゃるから、周りにも同じような風変わりな人達が集まるのだろう。そして、次々に起こる珍事件はあり得ないことの連続で、どうなるのかと期待した。三味線修行の師匠と...
とても面白く一気に読了した。 高野さんと野々村荘の愉快な仲間たちのお話。まずまず、高野さん自身が面白く、個性的な感性でいらっしゃるから、周りにも同じような風変わりな人達が集まるのだろう。そして、次々に起こる珍事件はあり得ないことの連続で、どうなるのかと期待した。三味線修行の師匠との出会いも笑えたし、占い屋台と仙人は特に面白かった。チョウセンアサガオの話もぶっ飛んでいる。 最後は野々村荘と早稲田をあとにする場面で終了するが、高野さんの青春の二十代の成長を一気に見終え、嵐が過ぎ去ったような、、、少し寂しいような、、、不思議な感覚でいます。 本に載っていた他の本も手に取りたくなりました。 これからの高野さんのご活躍を楽しみにしております。
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三畳一間と言わないまでも、昔ながらの下宿の様子がわかる自伝的作品として、藤子不二雄A『まんが道』や吾妻ひでお『地を這う魚』などがあげられるが、本書にはこれらの作品とはまた違った趣きがありむちゃくちゃに楽しませてもらった。 なにせ登場人物達が面白い。パンの耳を貰ってきて毎朝食べるほ...
三畳一間と言わないまでも、昔ながらの下宿の様子がわかる自伝的作品として、藤子不二雄A『まんが道』や吾妻ひでお『地を這う魚』などがあげられるが、本書にはこれらの作品とはまた違った趣きがありむちゃくちゃに楽しませてもらった。 なにせ登場人物達が面白い。パンの耳を貰ってきて毎朝食べるほど異常なほどケチな上、寝返りをうつ音にすら苦情をいれる「守銭奴」、弁護士目指して熱量MAXで他人に世話を焼いて迷惑をかけまくる「ケンゾウさん」、また探検部関係者では宇宙旅行を本気で提唱し始めたり、チョウセンアサガオをどこかから掻っ払ってきた先輩の「加藤さん」、そして盟友のイシカワやキタといった多種多様な奇人変人たちが集まる野々村荘とはなんなのか、そしてそこに溶け込む高野秀行とはどれほどまでにぶっ飛んでいる(良い意味で)のか、と考えているうちにどんどん次のページをめくってしまう。まさに読む手を止められなくなってしまう。 所々常識的に問題があるのでは?といった場面もあるが、そんな些細なことを気にしていてはこの本を楽しめない。限りなく自由な人たちを自由な気持ちで眺めてみれば良い。気づけば腹を抱えて笑っている自分自身に気づくことであろう。日々の疲れやストレスを吹っ飛ばすのに最適な「読む抗鬱剤」、それが『ワセダ三畳青春記』である。
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めちゃくちゃ面白い。 高野秀行が日本の生活について書くということは、彼の実力が発揮されるアジア・アフリカの辺境エリアとは真逆のステージを書くことになるため、地味な作品となることを予想したところ、それは大きな間違いであった。 浮世離れした高野秀行が居る場所は全て辺境と化すのであり、...
めちゃくちゃ面白い。 高野秀行が日本の生活について書くということは、彼の実力が発揮されるアジア・アフリカの辺境エリアとは真逆のステージを書くことになるため、地味な作品となることを予想したところ、それは大きな間違いであった。 浮世離れした高野秀行が居る場所は全て辺境と化すのであり、そこがゴールデントライアングルであろうとソマリランドであろうと日本であろうとも彼の周りでは訳の分からない面白いことが起こり続けるのだ。それどころか生活の話となると内容の濃さが段違いに上がり、高野作品の中でも最高傑作と呼んで差し支えない面白さだ。 私が特に好きなのは「プールへ行こう!」で、区民大会に出て名前を呼ばれるくだりはゲラゲラ笑って読んだ。 終盤にかけてノワール映画を見ているかのようなノスタルジーに襲われ、最後には泣いていた。高野作品で泣かされたのは初めてだ。
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