ツ、イ、ラ、ク の商品レビュー
作者の姫野カオルコさんが直木賞をとって、懐かしいと思い出した作品。 発売当時、浪人中に読んで衝撃を受けた、今の自分の趣味・趣向の一部分を形成しているといっても過言ではない。 その独特のケレンミある比喩表現で語られる恋愛感情の生々しさに、当時そういうのに縁がなかった残念な自分は、人...
作者の姫野カオルコさんが直木賞をとって、懐かしいと思い出した作品。 発売当時、浪人中に読んで衝撃を受けた、今の自分の趣味・趣向の一部分を形成しているといっても過言ではない。 その独特のケレンミある比喩表現で語られる恋愛感情の生々しさに、当時そういうのに縁がなかった残念な自分は、人を好きになるってこんな大変なことなのか。。。と打ちひしがれたな。 いま読み返したらどう感じるのか、文庫本買ってみるか。
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小、中からいきなり大人にとんだ?!って感じだったけど、その後が読めた感じでおもしろかった。ぜひ読んでみて!すごいから!!と言われて読んだけど、まあホントに途中壮絶だった。
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恐ろしい。女の業を何もかもわかっていて、全てさらけ出されている。 小学校のクラスメートの男達の幼さ、馬鹿さ加減に本気で腹が立った。みんな死んでしまえと思う位。 それを許してしまう隼子。 小山内先生みたいな人、隼子みたいな子は周りにはいないけれど、どうにもならない破滅的な女っ...
恐ろしい。女の業を何もかもわかっていて、全てさらけ出されている。 小学校のクラスメートの男達の幼さ、馬鹿さ加減に本気で腹が立った。みんな死んでしまえと思う位。 それを許してしまう隼子。 小山内先生みたいな人、隼子みたいな子は周りにはいないけれど、どうにもならない破滅的な女っているのだろうし、それは男にしか感じられないんだろう。そしてその女にぴったりとはまる男というのが必ず存在するのだろうな。 何となく、最後に、隼子には幸せになって欲しいと思った。別に性格も姿も私は好きじゃないと思うんだけど、私もからめとられたのかも。 ちょっと、教訓的な言葉が書いてあったのが笑えて泣けた。 「恋をしていたあのころがあるから、妻を心から愛しているのである。」
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うわー面白かったー もっと若いときに読みたかったなと思いました; ) 落ちたらもうしょうがないなんですね、 シンプルで不思議な隼子は、イアンの歌詞のように荷物は軽そう。でもそうじゃなくて、魅力的でした 続編あるのか!ソワソワ
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忘れられなかった。どんなに忘れようとしても、ずっと。 人には忘れられないことって、あるものです。 もちろん私にも…。
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人口4万人の小さな田舎町、長命。その町の中学校で、14歳の隼子と教師の河村は出会った…。小さな町の限られた人間関係の中ではあまりにも難しい恋。未来のない恋。 4年前に本書を読んで、それから「桃」を読んで、また本書を読み返した。そうか、こういうラストだったのか、とすっかり忘れていた...
人口4万人の小さな田舎町、長命。その町の中学校で、14歳の隼子と教師の河村は出会った…。小さな町の限られた人間関係の中ではあまりにも難しい恋。未来のない恋。 4年前に本書を読んで、それから「桃」を読んで、また本書を読み返した。そうか、こういうラストだったのか、とすっかり忘れていた。本当のラストシーンより、隼子が14歳だったあのラストシーンのほうが鮮明に頭に残っていた。なので、本当のラストを思い出したとき、あぁ、とすっきりした。しっくり、終わった感じがした。
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教師と生徒の禁断の愛を描いた長編恋愛小説で、予想できない話の展開でした。 男と女の心情が激しくも切なく描かれていて、恋に「落ちる」感覚が心に残り、そしてそれぞれの年齢の男女が抱く意識や想いの違いが生々しく描かれていてとてもリアル。 好きになるはずではなかった。 忘れなければならな...
教師と生徒の禁断の愛を描いた長編恋愛小説で、予想できない話の展開でした。 男と女の心情が激しくも切なく描かれていて、恋に「落ちる」感覚が心に残り、そしてそれぞれの年齢の男女が抱く意識や想いの違いが生々しく描かれていてとてもリアル。 好きになるはずではなかった。 忘れなければならなかった。 しかし落ちてしまえばどうしようもなく、痛さすら愛しくて、苦しいほどに幸せで不幸せ…切ない。
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今まで読んだ中でNo1の純愛小説。 14歳の少女が許されない関係に堕ちてしまう。 大人になってみれば何の問題もない「歳の差」は少女には大きすぎた。 あれから20年・・ それでも彼女の「愛」は本物だった。 素敵な結末をプレゼントしてくれたのが嬉しかった。 脇役も濃いです...
今まで読んだ中でNo1の純愛小説。 14歳の少女が許されない関係に堕ちてしまう。 大人になってみれば何の問題もない「歳の差」は少女には大きすぎた。 あれから20年・・ それでも彼女の「愛」は本物だった。 素敵な結末をプレゼントしてくれたのが嬉しかった。 脇役も濃いです・・・。 これを読む前に脇役が主役の「桃」をまず読んでもらいたいな。
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始めて読んだのがちょうど隼子と同い年。その時好きな先生がいて、こんなふうに二人だけの共通の、誰にも言えないいけない秘密を持てたらなと思っていました。ちょっと下心を持ちながら。それから時間が経って、私も14歳じゃなくなって普通に大学に入って、もう一度、読みました。もし河村先生がもう...
始めて読んだのがちょうど隼子と同い年。その時好きな先生がいて、こんなふうに二人だけの共通の、誰にも言えないいけない秘密を持てたらなと思っていました。ちょっと下心を持ちながら。それから時間が経って、私も14歳じゃなくなって普通に大学に入って、もう一度、読みました。もし河村先生がもう少し年上で、隼子が卒業してから好きだった先生のことを忘れてしまうような子だったら……こんな大きな愛を知ることは永久になかったのだろうと思います。表向き賛成出来るような関係ではない二人ですが、二人はそういう人達には理解されることのない幸せの中に生きていることが出来たのだと思います。
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小学校パートはいまいち乗り切れなかったけど、途中からぐっと惹き付けられた。でも視点がころころ変わるのは、単純に慣れてなくて少し読むのに苦労した。
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